プレーオフ 第4戦
トゥサン 12−6 サムソン (大邱)
(勝)チョン・ジェフン 2勝 (敗)イ・サンモク 1敗
(本塁打) トゥサン : ホン・ソンフン 1号 サムソン : パク・チンマン 1号
2勝1敗と韓国シリーズ出場に向けてサムソンが一歩リードしたプレーオフ第4戦は、第3戦と同じくサムソンの本拠地には12000人と超満員の観客が集まり、サムソンの先発がイ・サンモク(※6勝6敗)、トゥサンの先発がキム・ソヌ(※6勝7敗)で始まった。
トゥサンは1回表イ・サンモクから1番イ・ジョンウク、2番オ・ジェウォンの連続安打や四球で満塁のチャンスを作ると、4番キム・ドンジュへの押し出しの四球、5番ホン・ソンフンの犠牲フライ、6番コ・ヨンミン、8番チェ・サンビョンのタイムリーで一気に5点を奪った。サムソンは1回でイ・サンモクをあきらめ、2回から2番手チョン・ビョンホを登板させるが、トゥサンは2回表ホン・ソンフンのタイムリーで1点を追加した。サムソンもその裏キム・ソヌから6番パク・チンマンの本塁打で1点を返した。
トゥサンは3回表チェ・サンビョンのタイムリーで1点を追加するが、サムソンはその裏3番ヤン・ジュンヒョクの犠牲フライ、4番に復帰したパク・ソンミンのタイムリーで2点を返し、この回途中でキム・ソヌは降板した。トゥサンは4回表ホン・ソンフンの本塁打で1点、5回表オ・ジェウォンのタイムリーで1点、6回表サムソンの3番手チョ・ジンホからコ・ヨンミンのタイムリーで1点と、初回から6回までポストシーズン新記録となる6イニング連続得点を続け、10−3とリードは7点に広がり勝負あったかに見えた。
だがサムソンは6回裏、2番手として好投していたチョン・ジェフンから1番パク・ハニの犠牲フライ、ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで2点を返した。トゥサンは7回から3番手イム・テフンを登板させ、2回を完璧に抑え悪い流れを断ち切った。
するとトゥサンは9回表キム・ヒョンスのタイムリーで2点を追加しダメを押した。粘るサムソンは9回裏、トゥサンの4番手クム・ミンチョルから途中出場の4番チェ・テインのタイムリーで1点を返したが、最後は5番手キム・サンヒョンが抑え、トゥサンが打線の爆発でプレーオフ2勝目をあげ、対戦成績を2勝2敗とし、先に4勝したほうがSKとの韓国シリーズへ進出するため、勝負は第6戦(10月23日、ソウル・蚕室)以降に持ち込まれることとなった。
トゥサンがこの試合で記録した先発全員安打の21安打は、1試合の安打数としてはポストシーズン最多タイ記録。特にプレーオフ好調で2番スタメンを確保したオ・ジェウォンは、4安打1打点と活躍。そのほかにはイ・ジョンウクが3安打、ホン・ソンフンが3安打1本塁打3打点、コ・ヨンミンが2安打3打点と活躍。3回途中から6回まで投げ、この試合のMVPとなったチョン・ジェフンが、第1戦に続いてプレーオフ2勝目。トゥサンは先発キム・ソヌが3回持たず降板し第1戦に続いて期待を裏切り、リリーフ陣も要所で相手打者にタイムリーを許すなど、第5戦以降に向けて不安を残した。
一方サムソンはベテランのイ・サンモクが1回で5失点と大誤算で、主導権を握れなかった。だが9安打で6得点と第3戦同様効率はよく、第5戦以降に期待を持たせた。なお、この試合は3番に復帰したヤン・ジュンヒョクは1安打を記録し、チョン・ジュンホ(ヒーローズ)の持つポストシーズン通算安打数(62個)に並んだ。
勝ったほうが韓国シリーズ出場に王手がかかる注目の第5戦は、21日18時から第4戦と同じく大邱で開始され、サムソンの先発がペ・ヨンス(※9勝8敗)、トゥサンの先発がランデル(※9勝9敗)と予告された。
注 : ※は今季公式戦成績。