DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   準プレーオフ開幕  第1戦、リュ・ヒョンジンの快投でハンファが先勝

プレーオフ 第1戦

サムソン 0−5 ハンファ  (大田)
(勝)リュ・ヒョンジン 1勝  (敗)ブラウン 1敗
本塁打) ハンファ : キム・テギュン 1号、イ・ボムホ 1号
 2007年の韓国プロ野球の年間総合優勝を決めるポストシーズンが9日、ハンファ−サムソンの準プレーオフ第1戦で開幕した。ハンファの本拠地・大田(テジョン)公設運動場野球場は、約1万2000人の満員の大観衆で埋まった。試合はハンファの先発がリュ・ヒョンジン(17勝)、サムソンの先発がブラウン(12勝、元阪神)と両チームの最多勝のエース対決となった。サムソンは1回表リュ・ヒョンジンから1死1,2塁と先制のチャンスを作るが、ここで4番シム・ジョンス、5番パク・チンマンが連続三振に倒れてしまう。ハンファは2回裏7番ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を先制すると、4回裏4番の主砲キム・テギュン本塁打で1点、5回裏1番コ・ドンジンの犠牲フライで1点を追加し、6回裏5番イ・ボムホのダメ押しの2ランで5−0とリードしてブラウンをノックアウトした。

[地元大田のハンファファンで埋まる内野1塁側応援席。]
 リュ・ヒョンジンは決して安定した投球ではなく、サムソンは毎回のように走者を出し、特に6回表には無死満塁のチャンスを作った。ここでリュ・ヒョンジンは7番キム・ハンスを外野フライに打ち取り、代打パク・チョンファン、キム・ジェゴルを連続三振に斬って取るなど、要所で三振を奪いサムソンに得点を許さない。リュ・ヒョンジンは7回2死まで投げ、奪三振8個と好投し2番手アン・ヨンミョンにマウンドを譲った。最後は現役最年長投手(41歳8ヶ月)のソン・ジヌが9回表相手の最後の攻撃を断ち、ハンファが完封リレーで準プレーオフ第1戦を勝利した。

[好投する先発リュ・ヒョンジン。]

[4回裏本塁打で1点を追加した主砲キム・テギュン。]
 2006年高卒新人ながら18勝をあげタイトルを総なめしたリュ・ヒョンジンは、大舞台の経験もなく公式戦の疲労もありポストシーズンでは1勝もできなかった。今季も17勝しエースとして成長したリュ・ヒョンジンは、再三ピンチを招きながらも要所を抑える快投を見せ、ポストシーズン初勝利をあげた。エースの快投と主砲の本塁打で快勝したハンファは、2006年韓国シリーズで地力の差を見せつけられ接戦の末敗れたサムソン相手に勢いの差を見せ付けた。サムソンはハンファの7安打を上回る8安打を打ちながら、打線がつながらず無残にも完封負けを喫した。
 準プレーオフ第2戦は舞台をサムソンの本拠地・大邱(テグ)に移し10日18時から行われ、予告先発はサムソンがチョン・ビョンホ(8勝)、ハンファがチョン・ミンチョル(12勝、元読売)と発表された。ハンファが勝利すれば3年連続のプレーオフ進出を決め、14日からトゥサンとプレーオフで対戦する。なお球団史上初の韓国シリーズ3連覇を狙ったサムソンは、あと1敗すればその夢が断たれるがけっぷちに追い込まれた。
(文責:ふるりん