DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位SK,久しぶりの連敗  チェ・ヒィソプ(キア)、5打点の大爆発

トゥサン 12−6 SK  (仁川・文鶴)
(勝)イ・スンハク 2勝  (敗)レイボーン 11勝3敗
本塁打) トゥサン : イ・デス 2号、キム・ドンジュ 14,15号、コ・ヨンミン 8号  SK : チェ・ジョン 14号
 首位攻防戦となったこの一戦で、2位トゥサンは2004年以来3年ぶりに守護神チョン・ジェフンを先発させた。だが首位SKは2回裏7番チェ・ジョンの2ランで先制する。トゥサンは3回表SKの先発レイボーン(元広島)から9番イ・デスの本塁打で1点を返すが、SKはその裏3番イ・ジニョンへの押し出しの四球、5番パク・チェホンの犠牲フライで2点を追加した。トゥサンは4回表8番チェ・サンビョンのタイムリーで2点を返し4−3と1点差にするが、その裏チョン・ジェフンはピンチを招いて降板した。
 トゥサンは5回表3番コ・ヨンミンのタイムリーと4番キム・ドンジュの2ランで6−4と逆転し、レイボーンをノックアウトした。さらに6回表SKの2番手キム・ウォンヒョンから2番キム・ヒョンスのタイムリーで1点、7回表SKの3番手ユン・ギルヒョンからキム・ドンジュの2打席連続本塁打で1点、8回表SKの5番手キム・ギョンテからコ・ヨンミンの満塁本塁打で4点を追加し、大量リードを奪う。SKは8回裏トゥサンの4番手ノ・ギョンウンから1番チョン・グヌのタイムリーで2点を返した。
 最後はクム・ミンチョルが抑え、トゥサンが首位SKに逆転勝ちしゲーム差を5に縮め、独走態勢に待ったをかけた。2番手で4回途中から5回まで登板したイ・スンハクが今季2勝目。トゥサンは13安打で12打点と打線が爆発し、特に3番コ・ヨンミン、4番キム・ドンジュの2人で8打点を稼いだ。SKは先発レイボーンが久しぶりに打たれてしまい自身の連勝も4で止まり、自慢のリリーフ陣も次々と打たれて久しぶりの連敗となった。
   

ロッテ 3−4 ハンファ  (大田)
(勝)リュ・ヒョンジン 10勝4敗  (セーブ)ク・デソン 1勝3敗13S  (敗)チェ・デソン 3勝2敗
 3位ハンファは3回裏、ロッテの先発ソン・スンジュンから4番キム・テギュン、6番キム・テワンのタイムリーで3点を先制した。ロッテはハンファの先発リュ・ヒョンジンに抑えられていたが、6回表8番パク・キヒョク、9番イ・イングのタイムリーで3−3の同点に追いついた。ハンファは8回裏ロッテの4番手チェ・デソンから連続四球でチャンスを作ると、代わった5番手イム・ギョンワンから8番シン・ギョンヒョンの内野ゴロの間に1点を勝ち越した。
 最後は守護神ク・デソン(元オリックス)が抑え、ハンファが接戦を制した。リュ・ヒョンジンは8回まで投げ、高卒新人ながら最多勝最優秀防御率最多奪三振、新人王などタイトルを総なめにした2006年に続いて、2年連続で2ケタ勝利を達成。ク・デソンはキム・ヨンス(元LG)に次いで史上2人目となる韓国での通算200セーブを達成。敗れたロッテは現代が勝ったため7位に後退。


キア 9−3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・デジン 4勝4敗  (敗)チェ・ウォンホ 6勝7敗
 最下位キアは1回表LGの先発チェ・ウォンホから4番チェ・ヒィソプの犠牲フライ、5番キム・ウォンソプのタイムリーで3点を先制し、3回表チェ・ヒィソプのタイムリーなどで2点を追加した。キアの先発は今季長いリハビリから復活を遂げ、5月までに3勝をあげていたが肩の故障のため長く2軍落ちしていたイ・デジンで、6回を無失点と2カ月ぶりとは思えない好投を見せた。LGは7回表キアの2番手キム・フェグォン、3番手キム・ジェヒョンから3番イ・ヒョンゴン、チェ・ヒィソプの連続タイムリーで3点、8回表イ・ヒョンゴンの2打席連続タイムリーで1点を追加した。
 LGは9回裏キアの4番手チョン・ウォンから途中出場の8番パク・キョンス、1番イ・デヒョンのタイムリーで3点を返すが、反撃もここまでだった。イ・デジンは5月14日のLG戦以来2カ月ぶりの勝利。元大リーガーで5月にキアへ入団したが、負傷のため2軍落ちしていたチェ・ヒィソプが2安打5打点と、キア入団以降最高の活躍を見せた。イ・ヒョンゴンも3安打2打点と活躍。敗れた4位LGは2位トゥサンと2.5ゲーム、3位ハンファと2ゲーム差と、2位争いから後退した。

[5打点と活躍したチェ・ヒィソプ。]
 

サムソン 3−4 現代  (水原)
(勝)パク・チュンス 3勝3S  (セーブ)チョ・ヨンフン  3勝3敗2S (敗)クォン・オジュン 1勝3敗
本塁打) 現代 : ブランボー 21号
 現代は1回裏サムソンの先発ブラウン(元阪神)から3番イ・テックンのタイムリーで1点を先制した。サムソンは4回表現代の先発キム・スギョンから6番キム・ハンスのタイムリーで1−1の同点に追い付くが、現代はその裏4番ブランボー(元オリックス)の本塁打王争い単独トップとなる21号本塁打で1点を勝ち越した。サムソンは5回表、最近好調の3番ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで2−2の同点に追い付く。
 サムソンは7回表現代の3番手パク・チュンスからキム・ハンスの犠牲フライで1点を勝ち越し逆転したが、現代はその裏サムソンの3番手クォン・オジュンからチャンスを作ると、代わった4番手チョン・ビョンホから1番チョン・ジュンホのタイムリー、2番チャ・ファジュンのスクイズで4−3と逆転した。この1点のリードをイ・サンヨル、チョ・ヨンフンの継投で守り、現代が逆転勝ちし延長12回に10点を奪われ大敗した前日の借りを返した。
 現代はロッテが敗れたため6位に浮上。チョン・ジュンホが3安打1打点と活躍。敗れたサムソンはこの試合も継投がうまくいかず、今季9勝4敗と苦手としている現代にまたもや逆転負けを喫した。