DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   トゥサン、2年ぶりに首位  現代、ロッテに連勝し6位浮上

 10日の韓国プロ野球は4試合で51818名の観客を動員し、公式戦全日程の約42%に相当する211試合で年間観客動員数が200万人を突破した。これは1996年の173試合に次ぐ速度で、今季の目標である11年ぶりの年間観客動員数400万人も現実味を帯びてきた。
SK 2−3 キア  (光州)
(勝)シン・ヨンウン 7勝3敗  (セーブ)ハン・ギジュ 2敗14S  (敗)レイボーン 7勝1敗
本塁打) SK : チョン・サンホ 2号  キア : チャン・ソンホ 10号
 首位SKは2回表、最下位キアの先発シン・ヨンウンから8番チョン・サンホの2ランで先制する。キアは5回裏SKの先発レイボーン(元広島)から2番キム・ギョンジンのタイムリーで2−2の同点に追い付き、6回裏4番チャン・ソンホの本塁打で3−2と逆転した。2006年まで9年連続打率3割を達成しているチャン・ソンホは、この本塁打で史上5人目となる10年連続2ケタ本塁打を記録した。
 シン・ヨンウンは6回で降板し、キアは1点のリードを新外国人ロドリゲス、チョン・ウォン、守護神ハン・ギジュの継投で守り逆転勝ちした。シン・ヨンウンはチーム最多の今季7勝目で、中継ぎから先発転向後初勝利。決勝本塁打を打ったチャン・ソンホが3安打と活躍。敗れたSKは6月3日以来の首位の座から転落し、新しく首位に立ったトゥサンと1ゲーム差の3位にまで後退した。開幕7連勝のレイボーンも今季初黒星で、5月までの勢いは感じられなくなった。

[先発転向後初勝利をあげたシン・ヨンウン。]
   

サムソン 5−7 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)イム・テフン 3勝1敗  (セーブ)チョン・ジェフン 2勝1敗14S (敗)クォン・オジュン 2勝1敗
本塁打) サムソン : シム・ジョンス 9号  トゥサン : コ・ヨンミン 2号
 トゥサンは1回裏サムソンの先発チョン・ビョンホから2番コ・ヨンミンの本塁打で1点を先制したが、サムソンは4回表トゥサンの先発ランデル(元読売)から5番パク・チンマンのタイムリーで1−1の同点とした。トゥサンは5回裏8番イ・デスの内野ゴロの間に1点を勝ち越したが、サムソンは6回表9日史上初の2000本安打を達成した3番ヤン・ジュンヒョクのタイムリー、4番シム・ジョンスの2ランで4−2と逆転し、ランデルをノックアウトする。
 だがトゥサンは6回裏サムソンの2番手クォン・ヒョクから5番チェ・ジュンソク、最近負傷が多かったがこの日先発マスクをかぶった6番ホン・ソンフンのタイムリーで5−4と逆転する。サムソンも7回表、トゥサンの3番手の高卒新人イム・テフンから1番パク・ハニのタイムリーで再び同点とする。トゥサンは8回裏サムソンの3番手クォン・オジュンからチャンスを作ると、代わった守護神オ・スンファンから8番イ・デスのタイムリーで2点を勝ち越し、最後は守護神チョン・ジェフンが抑え、シーソーゲームを制した。
 これでトゥサンはゲーム差なしで並んでいた首位SKが敗れたため、2005年7月以来となる今季初の首位に立った。トゥサンは開幕直後不振で5月4日まで最下位に沈んでいたが、その後破竹の快進撃を続けている。中継ぎの柱となった高卒新人イム・テフンは7回途中から9回途中まで投げ、今季3勝目。決勝タイムリーを打ったイ・デスは5月にSKから移籍後ショートのレギュラーに定着し、守備だけでなく打撃でもチームの快進撃を支えている。敗れたサムソンはクォン・ヒョク、クォン・オジュン、オ・スンファンの必勝リレーがすべて裏目に出た。
  

LG 1−5 ハンファ  (清州)
(勝)チョン・ミンチョル 6勝1敗  (セーブ)ク・デソン 1勝1敗5S  (敗)ハリッカラ 4勝7敗
本塁打) LG : チョ・インソン 4号  ハンファ : イ・ボムホ 10号、コ・ドンジン 1号
 ハンファは1回裏、LGの先発ハリッカラから3番クルーズの内野ゴロの間に1点を先制し、3回裏4番キム・テギュンのタイムリーで1点を追加した。LGは4回表ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)から8番チョ・インソン本塁打で1点を返した。チョン・ミンチョルは6回途中で降板し、2番手アン・ヨンミョンが相手に同点打を許さなかった。
 ハンファは8回裏LGの2番手シム・スチャンから5番イ・ボムホのソロ本塁打、9番コ・ドンジンの2ランで3点を追加し、最後は守護神ク・デソンが抑え勝利した。これで0.5ゲーム差で追いかけていた首位SKが敗れたため、ハンファは新しく首位に立ったトゥサンと0.5ゲーム差の2位に浮上。今季は好投を続け、5月4日のキア戦以来5連勝中のベテランのチョン・ミンチョルが6勝目。LGはハリッカラの好投を打線が援護できず、勝率5割を割ってしまった。

[現在5連勝中のチョン・ミンチョル。]


現代 10−3 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)キム・スギョン 6勝3敗  (敗)ヨム・ジョンソク 4勝6敗
本塁打) ロッテ : イ・ウォンソク 1号
 現代は1回表ロッテの先発ヨム・ジョンソクから3番イ・テックンの内野ゴロの間に1点を先制し、2回表8番ホ・ジュンのタイムリーで1点、3回表ロッテの2番手イム・ギョンワンから6番チョン・ソンフンの内野ゴロの間に1点を追加した。ロッテは3回裏現代の先発キム・スギョンから3番チョン・ボミョンのタイムリーで1点を返したが、現代は4回表2番キム・イルギョンの内野ゴロの間に1点を追加した。
 現代打線は5回表に爆発し、イム・ギョンワン、ロッテの3番手チェ・デソンからチョン・ソンフン、ホ・ジュン、9番チ・ソックン、1番チョン・ジュンホ、イ・テックンのタイムリーと打者一巡の猛攻で6点を追加した。ロッテは7回裏現代の2番手ノ・ビョンオから9番イ・ウォンソクの2ランで反撃したが、最後はソン・シニョンに抑えられ現代が18安打と打線の爆発で快勝した。ロッテに連勝して現代は、ロッテに代わって6位に浮上。
 4番ブランボー(元オリックス)、5番ソン・ジマン、控え捕手のホ・ジュンが3安打と活躍した。キム・スギョンは6回1失点に抑え今季6勝目。7位にまで後退したロッテは2万人以上集まった地元釜山の観衆の期待に応えられず、最近3勝7敗と不振に陥っている。