サムソン ２−１ ハンファ （大田）
（勝）マゾーニ １勝１敗 （セーブ）オ・スンファン ２勝２敗１３Ｓ （敗）リュ・ヒョンジン ６勝４敗
（本塁打） サムソン ： イ・ジョンシク １号
サムソンは2回表ハンファの先発リュ・ヒョンジンから、正捕手チン・ガビョンの代役として出場した8番イ・ジョンシクの2ランで先制するが、その後リュ・ヒョンジンから追加点を奪えない。サムソンの先発の新外国人左腕マゾーニは毎回のように走者を出すが、ハンファ打線を何とか抑えていく。ハンファは7回裏、サムソンの3番手クォン・ヒョクから3番クルーズのタイムリーで1点を返した。
この1点のリードを最後は守護神オ・スンファンが抑え、サムソンが逃げ切り対ハンファ戦3連勝を決め、勝率が5割を超えＬＧと並ぶ同率4位に浮上した。7回途中まで無失点に抑えたマゾーニは韓国初勝利。2安打を記録したサムソンの3番ヤン・ジュンヒョクは、史上初の通算2000本安打まであと7本に迫った。ハンファは自慢の打線がこの試合も振るわず、対サムソン戦3連敗を喫し、2位ＳＫが勝ったため3日で首位から転落し、わずか0.5ゲーム差だが3位に後退した。
[7回表、イ・ジョンシクの併殺打について審判に抗議するサムソンのソン・ドンヨル監督(元中日)。]
現代 ３−４ ＳＫ （仁川・文鶴）
（勝）チョ・ウンチョン ２勝３敗２Ｓ （敗）チョ・ヨンフン ２勝１敗１Ｓ
（本塁打） ＳＫ ： チェ・ジョン ７号、パク・キョンワン ２,３,４号
現代は3回表、ＳＫの先発チェ・ビョンニョンから3番イ・スンヨンの犠牲フライで1点を先制するが、5連敗中のＳＫはその裏現代の先発チョン・ジュンホから7番チェ・ジョン、8番パク・キョンワンの連続本塁打で2−1と逆転する。5回裏にはパク・キョンワンの2打席連続本塁打で、ＳＫが1点を追加した。
現代は7回表ＳＫの2番手カ・ドゥギョムから代打ユ・ハンジュンのタイムリーで3−3の同点に追いつき、連敗中のＳＫには嫌な空気が漂い始めた。しかしＳＫは8回表現代の2番手チョ・ヨンフンからパク・キョンワンが3打席連続本塁打を放ち1点を勝ち越すと、最後は3番手チョ・ウンチョンが抑えＳＫが連敗を5で止めた。さらに首位ハンファが敗れたため、ＳＫが5月30日以来4日ぶりに首位へ返り咲いた。
通算269本塁打と捕手通算最多本塁打記録の持ち主（6月3日現在）であるパク・キョンワンは、自身4度目の3打席連続本塁打。5日のＬＧ戦の第1打席に、自身2度目の4打席連続本塁打の記録がかかる。ＳＫはわずか5安打でそのうち4本がソロ本塁打と、ツキにも恵まれていた。一方現代では8番キム・ドンスが3安打と活躍したが、打線がつながらず相手を突き放せなかった。
ＬＧ ０−１ トゥサン （ソウル・蚕室）
（勝）リオス ８勝３敗 （敗）チェ・ウォンホ ３勝３敗
トゥサンは3回裏、ＬＧの先発チェ・ウォンホから2番コ・ヨンミンのタイムリーで1点を先制した。その後追加点を奪えなかったが、トゥサンの先発リオスはＬＧ打線に付け入る隙を与えない。チェ・ウォンホも7回1失点と好投した。
リオスは見事9回まで投げきり虎の子の1点を守ってＬＧをわずか3安打に抑え完封し、最多勝争い単独トップの8勝目をあげるとともに、チームもハンファが敗れたため首位に返り咲いたＳＫとゲーム差なしの2位に浮上した。リオスの完封勝利は、韓国通算4度目で今季は初めて。は防御率も1.64と、最多勝争いと投手2部門でのトップに立った。正捕手ホン・ソンフンが右足の負傷で出場できず、その代役としてリオスをリードした控え捕手のチェ・サンビョンも2安打と活躍した。敗れたＬＧはサムソンと同率4位に並ばれた。
[勝利を祝うリオス(右)とチェ・サンビョン(左)。]
キア １−１２ ロッテ （釜山・社稷）
（勝）チャン・ウォンジュン ４勝３敗 （敗）キム・ヒィゴル １敗
（本塁打） キア ： キム・ジュヒョン １号 ロッテ ： キム・ムンホ １号
ロッテは1回裏、キアの先発キム・ヒィゴルの暴投で1点を先制すると、ストライクの入らないキム・ヒィゴルはわずか1アウトをとっただけで交代させられた。この回代わったキアの2番手チャ・ジョンミンから6番イ・ウォンソク、7番キム・ムンホ、8番カン・ミンホのタイムリーで4点を追加すると、さらに代わった3番手チン・ミンホから2番チョン・スグン、3番チョン・ボミョン、4番イ・デホのタイムリーでさらに5点を奪い、初回だけでロッテは打者14人の猛攻で合計10点を奪い試合をほぼ決めてしまった。
キアは2回表ロッテの先発チャン・ウォンジュンから6番キム・ジュヒョンの本塁打で1点を返すが、後が続かない。ロッテは5回裏キアの4番手の新人オ・ジュンヒョンから5番リオスのタイムリーで1点、6回裏5番手の新外国人ロドリゲスからキム・ムンホのプロ初本塁打で1点を追加した。チャン・ウォンジュンは6回1失点で降板すると、その後はイ・ワンギ、イ・ジョンフンの継投でキアの反撃を断ち、ロッテが16安打と打線の爆発で対キア戦3連勝を決めた。
プロ2年目の19歳の若手キム・ムンホが、プロ初本塁打を含む3安打2打点と活躍した。首位ＳＫから6位ロッテまで勝率5割以上で、わずか3ゲーム差しかない大混戦となっている中で、投打共に元気なく3連敗となったキアはただ1チーム勝率4割を切ってしまい、当分最下位から抜け出せそうにない。
