DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  マイナーリーガーのソン・スンジュンと契約

 2007年の1年間に限り、1999年以降韓国プロ野球を経験せずに海外のプロ野球と契約し5年以上プレーした選手の国内復帰が認められているが、ロッテは2006年まで米国のマイナーリーグでプレーしていたソン・スンジュン投手(26)と契約金2億ウォン(約2520万円)、年俸1億ウォン(約1260万円)の合計3億ウォン(約3770万円)で契約した。現在国内復帰が認められている選手は、原則として出身地を保護地域とする球団と優先的に契約せねばならず、その指名期限が3月末までとなっており、ロッテの保護地域となっている慶南高校を卒業したソン・スンジュンはロッテと契約することになった。
 ソン・スンジュンは1999年高校卒業後米大リーグ・レッドソックスマイナー契約し、その後エクスポズ(現ナショナルズ)、ジャイアンツ傘下のマイナーリーグでプレーし、エクスポズ時代には3Aエドモントンまで昇格したが、大リーグには昇格できなかった。2006年はロイヤルズ傘下の2Aウィチタでプレーし、27試合に登板、5勝10敗、防御率5.37の成績を残した。マイナーリーグ通算は8年間で166試合に登板、56勝42敗、防御率3.50。27日に入団会見が行われる予定。本人は契約後4月末には1軍へ合流できるように調整したい、と述べた。150km前後の速球と多彩な球種で、ロッテ投手陣の救世主となることが期待される。
 なお、その他今回国内復帰が可能な選手として、キム・ビョンヒョン(ロッキーズ)、チェ・ヒィソプ、ユ・ジェグク(以上デビルレイズ)、チュ・シンス(インディアンズ)などの大リーグ経験者や、イ・スンハク(フィリーズ傘下のマイナーリーグ所属)といった米国でプレーしていた選手5名があげられている。特に強打者として大リーグ通算40本塁打を記録し、2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)韓国代表にも選ばれたチェ・ヒィソプは、オープン戦で結果を残せずマイナーリーグに降格されたため、出身地光州(クァンジュ)を本拠地とするキアに入団するのではないか、と噂されている。
  
(文責:ふるりん