サムソン 0−2 キア (光州)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 1勝 (セーブ)ハン・ギジュ 1S (敗)オ・サンミン 1勝1敗
示範競技3連勝中と好調なキアの先発は、2004年4月以来3年ぶりの公式戦登板となる32歳のベテラン、イ・デジンだった。イ・デジンは1990年代ヘテ(現キア)のエースとして活躍したが、肩の故障で2002年打者に転向したがうまく行かず、その後2003年から06年まで1勝もあげられなかった。だがリハビリに成功し春季キャンプから復調をアピールし、この試合でも4回を無失点に抑え、先発ローテーション入りを大きくアピールした。サムソンの先発の新外国人ウィルソンも、5回途中まで無失点と合格点の内容だった。
キアは6回裏サムソンの2番手オ・サンミンから先制点のチャンスを作ると、代わった3番手チョン・ホンジュンから6番ホン・セワンの犠牲フライで1点を先制し、7回裏には4番手クォン・ヒョクから途中出場の新人キム・ヨンフンのタイムリーで1点を追加した。ハンファはこのリードをイ・サンファ、ヤン・ヒョンジョン、シン・ヨンウン、ハン・ギジュと若手投手の継投で守りきり、完封リレーで連勝を4に伸ばした。サムソンはこの試合もチャンスは作るが、タイムリー欠乏症で無得点に終わり、2006年の王者がまさかの4連敗で示範競技の成績も1勝5敗と低迷している。
[先発で好投するイ・デジン(キア)]
トゥサン 3−11 ハンファ (大田)
(勝)ヤン・フン 1勝1S (敗)イ・ギョンピル 1敗
(本塁打) ハンファ : キム・テワン 2号、イ・ボムホ 1,2号
トゥサンは1回表ハンファの先発の新人キム・ヒョンミンから3番チェ・ジュンソク、5番ホン・ソンフンのタイムリーで2点を先制したが、ハンファはその裏トゥサンの先発で兵役から復帰したイ・ギョンピルから4番キム・テワンの2ラン、5番イ・ボムホのソロ本塁打と2者連続本塁打で3−2と逆転した。ハンファはさらに3回裏キム・テワンのタイムリーで2点、4回裏トゥサンの2番手ウォン・ヨンモクから1番コ・ドンジンと2番イ・ヨンウのタイムリーで2点を追加し、7−2と大きくリードを広げた。イ・ギョンピルは4回途中7失点と大乱調で、かつての主力投手としての面影は見られなかった。
トゥサンは4回表、LGから移籍した8番アン・サンジュンのタイムリーで1点を返したが、ハンファは5回裏トゥサンの4番手キム・スンフェからイ・ボムホのこの火2本目となる本塁打で1点を追加した。ハンファは6回裏にも3番の新外国人クルーズのタイムリーなどで3点を追加し、2番手ヤン・フンが5回から7回までを無失点に抑えた。キム・ヘニム、ソ・ミヌクがトゥサンに反撃を許さず、ハンファが18安打と示範競技で好調な打線の爆発で快勝した。
主砲キム・テギュンの怪我で代役として4番を任されたプロ2年目で23歳の若手キム・テワンは、2安打1本塁打4打点と大活躍した。また今季兵役から復帰し期待されるベテランのイ・ヨンウも3安打を記録した。ハンファは示範競技4勝2敗と順調な出だしで、2006年韓国シリーズへ進出したチームの勢いをそのまま保ち続けている。投手陣が崩れたトゥサンは3連敗。
[1回裏先制2ランを打った4番キム・テワン(ハンファ)。]
現代 1−2 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)カブレラ 1勝1S (敗)パク・チュンス 1敗
(本塁打) ロッテ : キム・ムンホ 1号
ロッテは2回裏、現代の先発キム・スギョンから8番カン・ミンホのタイムリーで1点を先制した。ロッテの先発チャン・ウォンジュンは5回を被安打2の無失点と好投した。肩の故障などでここ2年十分な成績を収めていないキム・スギョンも、毎回走者を出しながらも要所を抑え、5回1失点と合格点の内容だった。現代は7回表、ロッテの2番手イム・ギョンワンから代打チョン・ジュンホの内野ゴロの間に3塁走者が生還し、1−1の同点に追いつく。
ロッテは8回表チュ・ヒョングァンが、9回表は新外国人カブレラが現代に勝ち越し点を許さない。打線は毎回のようにチャンスを作るものの得点を奪えなかったが、9回裏現代の守護神パク・チュンスから途中出場した先頭のキム・ムンホが本塁打を打ち、ロッテがサヨナラ勝ちした。これでロッテは示範競技5勝1敗と好調を維持している。まだ19歳のプロ2年目の若手キム・ムンホは、1軍定着に向け大きなアピールができた。
LG 1−2 SK (仁川・文鶴)
(勝)チェ・サンドク 1勝 (セーブ)チョ・ウンチョン 2S (敗)チェ・ウォンホ 2敗
示範競技開幕後5連敗でまだ勝ち星のないLGは5回表、相手のエラーもあり1点を先制する。だがSKはその裏相手のエラーで同点に追いつくと、6回裏LGの2番手チェ・ウォンホから途中出場したチョン・サンホの内野ゴロの間に3塁走者が生還し、2−1と逆転した。SKはこの1点のリードをロッテから移籍した左腕カ・ドゥギョム、チェ・サンドク、高卒新人ウィ・デハン、ベテランのチョ・ウンチョンなどの継投で守り、示範競技負けなしの5連勝となった。
LGの先発でトゥサンからFA移籍したパク・ミョンファンは、5回を1失点と好投したが、チームは拙攻続きで示範競技開幕後6連敗となった。SKの先発イ・ヨンウクも5回途中まで1失点と、先発ローテーション入りに大きく前進した。なお、2006年オフLGを解雇され地元仁川に帰ってきた35歳のベテランのチェ・サンドクは、示範競技初勝利をあげ古巣を見返した形となった。