DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   好調SK5連勝、キアも4連勝  LGは泥沼の6連敗、王者サムソンも4連敗

サムソン 0−2 キア  (光州)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 1勝  (セーブ)ハン・ギジュ 1S  (敗)オ・サンミン 1勝1敗
 示範競技3連勝中と好調なキアの先発は、2004年4月以来3年ぶりの公式戦登板となる32歳のベテラン、イ・デジンだった。イ・デジンは1990年代ヘテ(現キア)のエースとして活躍したが、肩の故障で2002年打者に転向したがうまく行かず、その後2003年から06年まで1勝もあげられなかった。だがリハビリに成功し春季キャンプから復調をアピールし、この試合でも4回を無失点に抑え、先発ローテーション入りを大きくアピールした。サムソンの先発の新外国人ウィルソンも、5回途中まで無失点と合格点の内容だった。
 キアは6回裏サムソンの2番手オ・サンミンから先制点のチャンスを作ると、代わった3番手チョン・ホンジュンから6番ホン・セワンの犠牲フライで1点を先制し、7回裏には4番手クォン・ヒョクから途中出場の新人キム・ヨンフンのタイムリーで1点を追加した。ハンファはこのリードをイ・サンファ、ヤン・ヒョンジョン、シン・ヨンウン、ハン・ギジュと若手投手の継投で守りきり、完封リレーで連勝を4に伸ばした。サムソンはこの試合もチャンスは作るが、タイムリー欠乏症で無得点に終わり、2006年の王者がまさかの4連敗で示範競技の成績も1勝5敗と低迷している。

[先発で好投するイ・デジン(キア)]
 

トゥサン 3−11 ハンファ  (大田)
(勝)ヤン・フン 1勝1S  (敗)イ・ギョンピル 1敗
本塁打) ハンファ : キム・テワン 2号、イ・ボムホ 1,2号
 トゥサンは1回表ハンファの先発の新人キム・ヒョンミンから3番チェ・ジュンソク、5番ホン・ソンフンのタイムリーで2点を先制したが、ハンファはその裏トゥサンの先発で兵役から復帰したイ・ギョンピルから4番キム・テワンの2ラン、5番イ・ボムホのソロ本塁打と2者連続本塁打で3−2と逆転した。ハンファはさらに3回裏キム・テワンのタイムリーで2点、4回裏トゥサンの2番手ウォン・ヨンモクから1番コ・ドンジンと2番イ・ヨンウのタイムリーで2点を追加し、7−2と大きくリードを広げた。イ・ギョンピルは4回途中7失点と大乱調で、かつての主力投手としての面影は見られなかった。
 トゥサンは4回表、LGから移籍した8番アン・サンジュンのタイムリーで1点を返したが、ハンファは5回裏トゥサンの4番手キム・スンフェからイ・ボムホのこの火2本目となる本塁打で1点を追加した。ハンファは6回裏にも3番の新外国人クルーズのタイムリーなどで3点を追加し、2番手ヤン・フンが5回から7回までを無失点に抑えた。キム・ヘニム、ソ・ミヌクがトゥサンに反撃を許さず、ハンファが18安打と示範競技で好調な打線の爆発で快勝した。
 主砲キム・テギュンの怪我で代役として4番を任されたプロ2年目で23歳の若手キム・テワンは、2安打1本塁打4打点と大活躍した。また今季兵役から復帰し期待されるベテランのイ・ヨンウも3安打を記録した。ハンファは示範競技4勝2敗と順調な出だしで、2006年韓国シリーズへ進出したチームの勢いをそのまま保ち続けている。投手陣が崩れたトゥサンは3連敗。   

[1回裏先制2ランを打った4番キム・テワン(ハンファ)。]


現代 1−2 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)カブレラ 1勝1S  (敗)パク・チュンス 1敗
本塁打) ロッテ : キム・ムンホ 1号
 ロッテは2回裏、現代の先発キム・スギョンから8番カン・ミンホのタイムリーで1点を先制した。ロッテの先発チャン・ウォンジュンは5回を被安打2の無失点と好投した。肩の故障などでここ2年十分な成績を収めていないキム・スギョンも、毎回走者を出しながらも要所を抑え、5回1失点と合格点の内容だった。現代は7回表、ロッテの2番手イム・ギョンワンから代打チョン・ジュンホの内野ゴロの間に3塁走者が生還し、1−1の同点に追いつく。
 ロッテは8回表チュ・ヒョングァンが、9回表は新外国人カブレラが現代に勝ち越し点を許さない。打線は毎回のようにチャンスを作るものの得点を奪えなかったが、9回裏現代の守護神パク・チュンスから途中出場した先頭のキム・ムンホが本塁打を打ち、ロッテがサヨナラ勝ちした。これでロッテは示範競技5勝1敗と好調を維持している。まだ19歳のプロ2年目の若手キム・ムンホは、1軍定着に向け大きなアピールができた。
 

LG 1−2 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チェ・サンドク 1勝  (セーブ)チョ・ウンチョン 2S  (敗)チェ・ウォンホ 2敗
 示範競技開幕後5連敗でまだ勝ち星のないLGは5回表、相手のエラーもあり1点を先制する。だがSKはその裏相手のエラーで同点に追いつくと、6回裏LGの2番手チェ・ウォンホから途中出場したチョン・サンホの内野ゴロの間に3塁走者が生還し、2−1と逆転した。SKはこの1点のリードをロッテから移籍した左腕カ・ドゥギョム、チェ・サンドク、高卒新人ウィ・デハン、ベテランのチョ・ウンチョンなどの継投で守り、示範競技負けなしの5連勝となった。
 LGの先発でトゥサンからFA移籍したパク・ミョンファンは、5回を1失点と好投したが、チームは拙攻続きで示範競技開幕後6連敗となった。SKの先発イ・ヨンウクも5回途中まで1失点と、先発ローテーション入りに大きく前進した。なお、2006年オフLGを解雇され地元仁川に帰ってきた35歳のベテランのチェ・サンドクは、示範競技初勝利をあげ古巣を見返した形となった。