キアは10日、韓国人野手として初めて米国・大リーグに昇格したチェ・ヒィソプ(29)と契約金8億ウォン(約1億390万円)、年俸3億5000万ウォン(約4540万円)、オプション4億ウォン(約5200万円)と合計15億5000万ウォンで契約した、と発表した。キアは3月中に、今季限定で行われた海外進出選手特別ドラフトで本拠地・光州(クァンジュ)出身のチェ・ヒィソプを優先指名していた。
チェ・ヒィソプは高麗大を中退し1999年に米国大リーグ・カブスと契約し、2002年大リーグに韓国人野手として初めて昇格した。身長196cm、体重100kgを超える堂々たる体格でパワーは一級品だが、確実性に欠けレギュラーに定着できず2004年にはマーリンズ、05年にはドジャース、06年にはレッドソックスへ移籍したものの大リーグ昇格はならなかった。また2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)韓国代表に選ばれ、2次リーグの米国戦では本塁打を放ち勝利に貢献した。大リーグ通算は4年間で363試合に出場、打率.240、220安打、40本塁打、120打点。
今季はデビルレイズの春季キャンプに参加したが、開幕メジャーに残れずマイナーリーグではプレーしないこととしたため、故郷光州のキアへの入団が最有力視されていた。チェ・ヒィソプは11日に帰国し記者会見を行う予定で、その後1軍出場に向け調整を行うと見られる。10日現在最下位に低迷する長打力不足のキアの救世主として活躍が期待される。