経営危機に陥り農協による買収が中止された現代ユニコーンズの新たな買収先として、22日米国・ロサンゼルスに本社を置く韓国系不動産投資専門会社「プロステートホールディングスカンパニー」が浮上したが、同社は25日夜KBO(韓国野球委員会)に買収の白紙撤回を電話で伝えた。同社は韓国系企業というだけで実態がつかめず、現代を含めた8球団の経営陣からは得体の知れない外資系企業の進出を快く思わない意見が聞かれた。また、年間200億ウォン(約26億円)の赤字は必至と言われるプロ野球チームの経営に耐えられるのだろうか、という疑念の声も聞かれた。
そのため同社では2日間にわたって現代ユニコーンズの買収を討議したところ、結局今回は見送るべきだという結論が出て、その意思をKBOに伝えた。現在買収に名乗りをあげる他の企業もなく、今後現代グループファミリーが球団を支援していく以外に存続の道が見つけられなくなっている。だが内紛続きの現代グループの他企業は球団の存続にあまり熱心ではなく、球団の大株主「ハイニクス半導体」も球団経営の必要性を感じてはいない。このため、現代ユニコーンズ存続問題は解決の糸口がまったく見えなくなった。なお同球団は現在米国・フロリダ州で2007年シーズンの開幕に向け春季キャンプ中である。