現代は15日、昨季オフFAを取得し行使した主力投手キム・スギョン(27)と契約期間1年、年俸4億ウォン(約5130万円)、オプション1億ウォン(約1280万円)と総額最大5億ウォン(約6410万円)で契約した。再契約金と複数年契約を希望していたキム・スギョンは昨年11月中に前所属先の現代と交渉が決裂し他球団とも交渉がうまく行かず、再び現代との交渉を重ねたがなかなか妥協点に至らなかった。FA最終交渉期限の15日までにどこかの球団と契約しなければ、2007年は韓国内のどの球団でもプレーできなくなるため、やむをえない決断だった。
キム・スギョンは高校卒業後1998年現代へ入団し、その年12勝をあげ新人王に輝き、チームの韓国シリーズ初優勝に貢献した。その後も現代の主力投手として安定した成績をあげ、2000年には18勝で同僚のチョン・ミンテ(元読売)やイム・ソンドンとともに最多勝投手となり、同年の韓国シリーズ優勝にも貢献した。
だが2005年からひざや肩の故障に悩まされ十分な活躍ができず、昨季は17試合の出場にとどまり、4勝7敗、防御率3.78と満足の行かない成績に終わった。そのため実績の割に他球団からの評価が低く、前所属先の現代にも足元を見られ昨季より2000万ウォン(約260万円)増の年俸4億ウォンの1年契約しか結べなかった。だが、オプションの条件を満たせば契約は2009年まで2年間自動延長されるため、実質的には複数年契約に近い形である。プロ9年間の通算成績は237試合に出場、90勝70敗3S、防御率4.21。