DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  チョン・ミンテ(元読売)を自由契約選手に

 新球団ウリヒーローズは4日、年俸交渉が難航していた元現代の高額年俸選手の1人、チョン・ミンテ(38、元読売)を自由契約選手にすると公示した。チョン・ミンテは2007年、年俸3億1080万ウォン(約3380万円)だったが、今季はウリ新球団から70%以上減額の8000万ウォン(約870万円)の提示を受け、自ら退団を申し出たため自由契約選手となった。今後チョン・ミンテは他の7球団と自由に交渉できるようになり、移籍先を探すと思われる。例年ならプロ野球の選手登録期限は全球団1月31日となっているが、2月以降に球団創設のため元現代の選手と契約を進めたウリ新球団に関しては、特例ということで示範競技開幕1日前の3月7日までと期限が延長されていた。
 かつて現代でエースとして活躍し、3度の最多勝投手となったチョン・ミンテも、2005年以降は3年連続で未勝利と、腰などに故障を抱えていたことと年齢により衰えが目立っていた。2007年は7試合に登板、0勝6敗、防御率12.81と、全盛期とは程遠い成績に終わっていた。韓国プロ通算14年間の成績は、289試合に登板、124勝95敗3S、防御率3.45。(2001,02年は日本プロ野球・読売に在籍)
 2月19日のKBO(韓国野球委員会)理事会で、2億ウォン以上の選手は40%、1億ウォン以上2億ウォン未満の選手は30%、1億ウォン未満の選手は25%までしか翌年の年俸を減額できないという制限を撤廃したことにより、まだ2008年の契約更改を終えていなかった現代からウリへと移籍した選手の契約更改は、高額年俸選手を中心に厳しいものとなった。そのためソン・ジマン、キム・ドンス、チョン・ジュンホ、キム・スギョンなど年俸3億ウォン以上の高額年俸選手との交渉は難航が続き、今後もチョン・ミンテのように自由契約選手となる者が出てくる可能性はある。またかねてから、この年俸削減制限撤廃に反対していたプロ野球選手会は4日、KBOの決定について公正取引委員会に提訴した。
(文責:ふるりん)