DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

 30日よりアジア大会開幕、緒戦は強敵・台湾戦

 大会3連覇を目指し開催地ドーハ(カタール)で調整中のアジア大会韓国代表は、開会式前日の30日15時(韓国時間)から緒戦・台湾戦を行う。22名中21名(1名は大学生)が韓国プロ野球の選手で構成されている韓国代表は、国内外のプロ選手が集結した台湾代表との試合を事実上の決勝戦として考えている。
 キム・ジェバク代表監督(LG)は今年のWBC(ワールドベースボールクラシック)で活躍した右腕ソン・ミンハン(ロッテ)、高卒新人三冠王の左腕リュ・ヒョンジン(ハンファ)を惜しみなく投入し、リードを奪えば韓国最強の抑え投手オ・スンファン(サムソン)をマウンドに送ると思われる。打線は日本プロ野球でブレークした姜建銘(読売)、米大リーグ・ドジャースでナリーグ地区シリーズの先発も任された左腕の郭泓志らが登板することを予想し、イ・ジニョン(SK)、イ・ビョンギュ(LG)らの左の好打者を上位打線に置くと思われる。4番は今季打撃三冠王となったイ・デホ(ロッテ)が任され、守備の要ショートにはWBCでも活躍したパク・チンマン(サムソン)、捕手には経験豊富なチョ・インソン(LG)が起用され、必勝体勢を期す。
 初めて国際大会にプロ選手が参加した1998年バンコクアジア大会以降、韓国と台湾の戦績は14試合で7勝7敗と互角で、延長戦も4度ありいつも熱戦が繰り広げられている。2003年のアテネ五輪予選では格下と考えていた台湾相手に韓国代表はまさかのサヨナラ逆転負けを喫し、五輪出場権を逃した。2006年WBCではこの苦い経験を生かし、1次リーグ緒戦の台湾戦に総力を注ぎ、2−0で勝利し3年前の雪辱を果たした。
 しかし11月11日のアジアシリーズ2006では韓国代表サムソンが台湾代表LA NEWに3−2と逆転負けし決勝戦進出に失敗すると、翌12日の第16回インターコンチネンタルカップ(台湾)で韓国代表(大学生、プロの2軍選手で構成)は今回のアジア大会代表15名を含む地元台湾代表に延長12回の激闘の末7−9でサヨナラ負けした。もしこのアジア大会でも台湾に負けるようだと、韓国野球が台湾野球に3連敗したことになり、2008年北京五輪予選の出場権を争う上で大きな痛手となる。今回の韓台戦も熱戦を期待したい。
 韓国代表が見事3連覇すれば、兵役を終えてない代表選手たちの兵役免除が確実とされる。投手ではユン・ソンミン(キア)、ウ・ギュミン(LG)、捕手ではカン・ミンホ(ロッテ)、内野手ではチョン・グヌ(SK)、パク・キヒョク(ロッテ)、チョ・ドンチャン(サムソン)、外野手ではイ・ヨンギュ(キア)、イ・テックン(現代)らがその対象であり、出番は少ないかもしれないが彼らの活躍にも期待したい。
 今大会のアジア大会の野球は韓国、台湾、日本、中国、フィリピン、タイの6カ国が参加し、総当りで順位を決める。韓国代表は台湾戦後12月2日に日本(大学生・社会人選抜)、3日にフィリピン、4日にタイ、6日に中国と対戦する。

(文責:ふるりん