DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  出場エントリー選手4名を交代  イ・ジョンフ(ネクセン)などが出場へ

 ソン・ドンヨル監督(元中日)が率いる野球韓国代表チームは8月26日からジャカルタパレンバンインドネシアアジア競技大会に出場するが、6月11日に発表された最終エントリー24名のうち、4名は負傷などにより大会への出場が困難になったとして交代することになった。


 交代する選手は以下の4名となった。
 
投手:チャ・ウチャン(LG)、チョン・チャンホン(LG)
内野手チェ・ジョン(SK)
外野手:パク・コヌ(トゥサン)


 そして以下の4名が新たに選出された。

投手:チェ・ウォンテ(ネクセン)、チャン・ピルジュン(サムソン)
内野手ファン・ジェギュン(KT)
外野手:イ・ジョンフ(ネクセン)  


 2014年の仁川アジア競技大会、2015 WBSCプレミア12、2017 WBCなど近年の国際大会に出場していた左腕チャ・ウチャンは、2018年シーズンは8月12日まで7勝を記録しているが、7月以降は先発しても5失点以上の試合が続く不振に陥っていた。同じLGで抑えを任されているチョン・チャンホンも22セーブを記録しているが、8月以降は極度の不振に陥っていた。またチェ・ジョン、パク・コヌは8月12日時点で負傷により一軍登録から外れており、8月26日からのアジア競技大会の初戦・台湾戦までに完治しないとみられている。

 
 代役として選ばれた4名のうち、ネクセンのイ・ジョンフは2017年に高卒新人ながら高い打撃技術で外野の主力として活躍し、新人王も受賞した。また同年11月にアジアプロ野球チャンピオンシップの韓国代表として出場し、国際大会の経験もある。2018年シーズンは負傷で欠場が多いが、7月以降打撃が好調で8月12日時点で打率1位(.369)となった。同じネクセンの右腕チェ・ウォンテは21歳ながらネクセンの先発投手陣の中心となり、8月12日までに韓国人投手としては最多の13勝を記録している。ともに軍へ入隊したことはなく、今回のアジア競技大会で韓国代表が優勝すれば兵役免除の恩典を受けられると思われる。
 チャン・ピルジュンはサムソンで中継ぎ、抑えともにできるリリーフとして活躍し、2017年にはアジアプロ野球チャンピオンシップに韓国代表として出場した。ファン・ジェギュンはロッテ在籍時の2014年仁川アジア競技大会、2015 WBSCプレミア12に韓国代表として出場し、ともに攻守双方で活躍し優勝に貢献している。6月ごろの負傷による不振で選外となっていたが、7月後半から復調していた。

 ジャカルタパレンバンアジア競技大会に出場する野球韓国代表は、全員がプロ選手であるため8月16日までは所属チームの試合に出場する。その後8月18日にソウル市内で招集され、8月23日にインドネシアへ出発、8月26日に大会初戦となる2次ラウンドグループB・台湾戦を迎え、初の大会3連覇を狙う(決勝は9月1日に予定)。

【2018年 ジャカルタパレンバンアジア競技大会 野球韓国代表 出場選手】

※8月13日時点。

[投手]
ヤン・ヒョンジョンイム・ギヨン(以上キア)、イ・ヨンチャン、※ ハム・トクチュ、※ パク・チグク(以上トゥサン)、パク・チョンフン(SK)、イム・チャンギ(LG)、※チェ・ウォンテ(ネクセン)、チョン・ウラム(ハンファ)、チャン・ピルジュン、※ チェ・チュンヨン(以上サムソン)

[捕手]
ヤン・ウィジ(トゥサン)、イ・ジェウォン(SK)

[内野手]
アン・チホン(キア)、※ パク・ミヌ(NC)、※ オ・ジファン(LG)、※ キム・ハソンパク・ピョンホ(以上ネクセン)、ファン・ジェギュン(KT)

[外野手]
キム・ジェファン(トゥサン)、ソン・アソプ(ロッテ)、キム・ヒョンス(LG)、※ イ・ジョンフ(ネクセン)、※ パク・ヘミン(サムソン)

※は2018年8月時点で軍へ入隊したことがない選手。それ以外の選手は軍への入隊経験があるか、過去の国際大会で兵役免除の恩典を受けている。



(文責:ふるりん)