DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  プレミア12準決勝、日本に9回逆転勝ちで決勝進出

韓国 4−3 日本  (日本・東京ドーム)
(勝)イム・チャンミン  (セーブ)イ・ヒョンスン  (敗)則本


 WBSCプレミア12の準決勝に進出した韓国は19日、東京ドームで開催国・日本と対戦した。8日のグループB初戦(札幌ドーム)で韓国は日本相手に0-5で敗れていた。


 韓国の先発はイ・デウン(千葉ロッテ)で、1回裏暴投や四球でピンチを招いたが何とか抑えた。さらに2回裏も2アウトからヒットを打たれたが無失点でしのいだ。韓国の打線は日本の先発大谷(北海道日本ハム)からヒットを打てず、2回表4番イ・デホ(福岡ソフトバンク)が死球で出塁したが、5番パク・ピョンホは併殺打に打ち取られた。イ・デウンは4回裏先頭打者中田(北海道日本ハム)に四球を出してしまい、その後1アウト1,3塁のチャンスをつくられ、平田(中日)のタイムリーで1点を先制された。さらに嶋(東北楽天)の内野ゴロをショートのキム・ジェホがセカンドへ悪送球し、外野へと転がる間に1点を追加された。ここでイ・デウンは2番手チャ・ウチャン(サムソン)に交代し、坂本の犠牲フライで3-0とリードを広げられた。
 その後も韓国は大谷の前にヒットすら打てなかったが、チャ・ウチャンは6回裏まで何とか追加点を与えなかった。韓国は7回表先頭の1番チョン・グヌ(ハンファ)がチーム初ヒットで出塁したが、結局その後が続かなかった。韓国は7回裏から3番手シム・チャンミン(サムソン)が登板したが、連続四球でピンチを招いた。ここで4番手チョン・ウラム(SK)が後続を断ち追加点を防いだ。韓国は8回表、日本の2番手則本(東北楽天)に三者凡退に抑えられ、チョン・ウラムも8回裏連続ヒットを打たれピンチを招いたが、代わった4番手イム・チャンミン(NC)が無失点に抑えた。

 韓国は9回表先頭の代打オ・ジェウォン(トゥサン)がヒットで出塁し、代打ソン・アソプ(ロッテ)もヒットで続くと、チョン・グヌのタイムリーでまず1点を返した。2番イ・ヨンギュ(ハンファ)は死球で出塁し満塁となり、代わった日本の3番手松井(東北楽天)から3番キム・ヒョンスが押し出しの四球で2点目を奪った。そしてさらに代わった日本の4番手増井(北海道日本ハム)からイ・デホの2点タイムリーで逆転した。その後追加点は奪えなかったが、韓国は9回裏5番手チョン・デヒョン(ロッテ)を登板させた。2アウトから中田にヒットを打たれると、6番手イ・ヒョンスン(トゥサン)が登板し最後の打者を内野ゴロに打ち取り、1点差を守り切って逆転勝ちし韓国が決勝進出を決めた。


 韓国の勝利は4点を奪った9回表の打線の集中力もあるが、イ・デウンが味方のエラーもあって降板した後に1点しか追加点を与えず、再三招いたピンチを乗り切った巧みな継投策も大きい。数々の国際大会の経験を潜り抜けたキム・インシク監督、ソン・ドンヨル投手コーチ(元中日)など首脳陣の選手起用が光った。


 勝てばWBSCプレミア12初代王者となる決勝戦は21日19時より東京ドームで開始され、20日の準決勝:アメリカ−メキシコの勝者と対戦する。

 


(文責:ふるりん)