DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2位現代、5位トゥサンに手痛い一敗で首位サムソンと2ゲーム差に

サムソン 3−1 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チョン・ビョンホ 10勝8敗  (セーブ)オ・スンファン 4勝3敗45S  (敗)イ・サンモク 11勝8敗
本塁打) サムソン : チョ・ドンチャン 10号  ロッテ : パク・ヨンス 2号
 3連敗中の首位サムソンは2回表7位ロッテの先発イ・サンモクからキム・チャンヒィのタイムリーで1点を先制すると、5回表最近好調のチョ・ドンチャンの2ランでリードを広げた。ロッテはその裏サムソンの先発チョン・ビョンホからパク・ヨンスの本塁打で1点を返すが、6回以降はクォン・オジュン、守護神オ・スンファンの継投で反撃を断たれ、首位サムソンが逃げ切り連敗を3で止めた。
 これでこの日トゥサンに敗れた2位現代とのゲーム差が2に広がり、2年連続の公式戦優勝へのマジックを2に減らした。ロッテキラーの左腕チョン・ビョンホは1997年以来9年ぶりの2ケタ勝利を達成。45セーブ目をあげたオ・スンファンは、日本プロ野球岩瀬仁紀(中日)が持つ年間46セーブのアジア記録にあと1つと迫った。釜山での今季ホーム最終戦を飾れなかったロッテは3連敗。今季最終戦となったこの対戦は、サムソンが11勝7敗と勝ち越した。


トゥサン 2−1 現代  (水原)
(勝)ランデル 15勝8敗  (セーブ)チョン・ジェフン 2勝3敗35S  (敗)チョン・ジュンホ 14勝4敗1S
本塁打) 現代 : ソン・ジマン 15号
 5位トゥサンは5回表2位現代の先発チョン・ジュンホからコ・ヨンミンとイ・ジョンウクのタイムリーで2点を先制した。現代は6回裏トゥサンの先発ランデル(元読売)からソン・ジマンの3試合連続の本塁打で1点を返した。6回途中以降現代はシン・チョリン、守護神パク・チュンスを登板させトゥサンに追加点を与えず必勝体制をとるが、ランデルが7回まで1失点に抑えると、トゥサンは8回以降パク・ミョンファン、守護神チョン・ジェフンで何とか1点のリードを守りきり勝利した。
 これでトゥサンは3連勝でこの日試合のなかった4位キアに1ゲーム差と迫り、ポストシーズン進出権をめぐるし烈な4位争いはまだまだ続くこととなった。ランデルは今季チーム最多の15勝目。最近好調な現代打線は3安打1本塁打を放った1番ソン・ジマンだけが孤軍奮闘し、今季好調のチョン・ジュンホを見殺しにしてしまった。今季最終戦となったこの対戦はトゥサンが11勝7敗と勝ち越し、優勝争いをする現代の足を引っ張った結果となった。
 

SK 3−7 ハンファ  (大田)
(勝)チェ・ヨンピル 2勝3敗  (敗)チョン・デヒョン 8勝4敗14S
本塁打) ハンファ : チョ・ウォヌ 1号、イ・ボムホ 19号
 3位ハンファは1回裏6位SKの先発セラーノからイ・ドヒョンのタイムリーで1点を先制するが、SKは2回表ハンファの先発の高卒新人リュ・ヒョンジンからチョン・ギョンベのタイムリーなどで2−1と逆転する。ハンファは2回裏コ・ドンジンの犠牲フライとチョ・ウォヌの犠牲フライで3−2と逆転するが、SKは3回表パク・チェホンのタイムリーで3−3の同点にする。リュ・ヒョンジンは6回表1死2,3塁のピンチでマウンドを2番手チェ・ヨンピルに譲り、この試合6個三振を奪い新人初の年間200奪三振を記録したが、新人最多勝記録となる今季19勝目は達成できなかった。チェ・ヨンピルは何とかこのピンチをしのいだ。
 ハンファは8回裏SKの3番手チョン・デヒョンからイ・ボムホ満塁本塁打で勝ち越すと、9回表は3番手キム・ヘニムがSKに反撃を許さず3連勝を飾った。先週1軍に復帰したチェ・ヨンピルがロングリリーフで好投し2勝目。リュ・ヒョンジンは最多勝(18勝)、防御率(2.27)、奪三振(202個)と投手部門3冠王は守った。今季最終戦となったこの対戦は6位SKが10勝8敗と勝ち越し、開幕前は優勝候補といわれながら3位にとどまっているハンファの足を引っ張った。