DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ロッテ、今季最多安打・17得点で首位サムソンに大勝  

ロッテ 17−6 サムソン  (大邱
(勝)イ・サンモク 10勝5敗  (敗)チョン・ビョンホ 9勝6敗
本塁打) ロッテ : イ・ウォンソク 1号、パク・ヒョンスン 3号  サムソン : チョ・ドンチャン 7号、ヤン・ジュンヒョク 12号
 ロッテは1回表サムソンの先発チョン・ビョンホからイ・デホ、ジョン・ゴール、パク・ヨンス、パク・キヒョクのタイムリーで6点を先制すると、2回表ジョン・ゴール、パク・ヨンスの2打席連続本塁打に続いてイ・ウォンソクの満塁本塁打で6点を追加し、12−t0と序盤で試合を決めてしまう。サムソンも2回裏ロッテの先発イ・サンモクからチョ・ドンチャンの3ランで反撃するが、ロッテは3回表サムソンの2番手カン・ユサムからイ・デホのタイムリーなどで3点を追加する。
 サムソンは3回裏もヤン・ジュンヒョクの2ランなどで3点を返すが、ロッテは4回表パク・ヒョンスンの2ランでとどめを刺した。イ・サンモクは6回で降板すると、この後はイ・ジョンフン、チェ・デソンなどの継投でサムソンに反撃を許さず、ロッテが今季1チームとしては最多の23安打、17得点(今季最多タイ)をあげサムソンに大勝した。しかもロッテは本塁打王争いトップの22本塁打を記録している主砲ホセが、今季初めて風邪による体調不良で欠場していた。イ・サンモクはチーム最多の10勝目をあげ、ハンファ時代の2003年以来3年ぶりの2ケタ勝利を記録した。サムソンは先発チョン・ビョンホが今年5月まで10年間にわたり対ロッテ戦12連勝を記録していたが、この試合ではまったくロッテキラーぶりを発揮できず大乱調だったのが誤算だった。
 
現代 3−1 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チャン・ウォンサム 11勝8敗  (セーブ)パク・チュンス 4勝5敗32S  (敗)シン・スンヒョン 7勝5敗
本塁打) 現代 : ソン・ジマン 12号  SK : チェ・ジョン 11号
 5位SKは4回裏2位現代の先発の新人チャン・ウォンサムからチェ・ジョンの2試合連続本塁打で1点を先制する。現代は4回表SKの先発シン・スンヒョンからソン・ジマンの2ランで逆転した。これでソン・ジマンは通算1300安打を達成した。チャン・ウォンサムは6回途中で降板したが、2番手シン・チョリンが好投しSKに反撃を許さない。なかなか追加点を奪えなかった現代は8回表SKの3番手チョン・ウラムからイ・スンヨンのタイムリーで貴重な1点をあげた。最後は守護神パク・チュンスが締め、現代が勝利し首位サムソンとのゲーム差を5に縮めた。チャン・ウォンサムは新人ながら11勝目をあげ、これで今季他の7球団すべてから勝ち星を記録した。敗れたSKはゲーム差なしで並んでいたトゥサンが勝利したため6位に転落。
    

キア 9−3 ハンファ  (大田)
(勝)キム・ジヌ 9勝3敗  (敗)チョン・ミンチョル 6勝11敗
本塁打) キア : イ・ジェジュ 11号
 4位キアは1回表3位ハンファの先発チョン・ミンチョル(元読売)からイ・ジェジュの3ランで先制する。ハンファは2回裏キアの先発で故障あけのキム・ジヌからシム・グァンホのタイムリーで1点を返すが、キアは3回表チャン・ソンホのタイムリーで1点を追加すると、この回代わった2番手ヤン・フンからイ・ジョンボム(元中日)のタイムリーで6−1とリードを広げた。キム・ジヌは5回1失点で降板すると、ハンファは6回裏キアの2番手の高卒新人ハン・ギジュからシム・グァンホのタイムリーで2点を返した。キアは8回表ハンファの5番手ソ・ミヌクからスコットのタイムリーなどで3点を追加しダメを押すと、3番手イ・サンファもハンファに反撃を許さず勝利し、混戦の中何とか4位を死守した。韓国人エースのキム・ジヌが今季9勝目をあげ、キアにとっては大きな1勝となった。敗れた3位ハンファは2位現代とのゲーム差が2.5に開き、4位キアには3.5ゲーム差に迫られた。
     

LG 2−7 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ランデル 13勝6敗  (セーブ)パク・ミョンファン 7勝6敗1S  (敗)シム・スチャン 9勝7敗
 トゥサンは1回裏LGの先発シム・スチャンからホン・ソンフンへの押し出しの四球とチェ・ジュンソクのタイムリーで2点を先制すると、2回裏カン・ドンウのタイムリーや相手のエラーで2点を追加した。トゥサンは4回裏1点を追加し、シム・スチャンはこの回で降板する。トゥサンは6回裏LGの2番手チャン・ジュングァンからコ・ヨンミンのタイムリーで1点を追加した。
 LGは8回表これまで抑えられていたトゥサンの先発ランデル(元読売)からイ・ソンヨルの犠牲フライと、チェ・ドンスのタイムリーで2点を返す。トゥサンはその裏LGの5番手パク・マンチェからホン・ソンフンのタイムリーで1点を追加すると、最後はパク・ミョンファンが抑え勝利し、ゲーム差なしで並んでいたSKが敗れたため5位に浮上した。ランデルは昨季を上回るチーム最多の今季13勝目。ここ数年先発の軸として活躍していたパク・ミョンファンは2001年以来5年ぶりのセーブ。コ・ヨンミンが3安打で勝利に貢献し、あと本塁打が出ればサイクルヒット達成だった。今季LGの右腕エースとして成長したシム・スチャンはこのところ3連敗と元気がない。