先日今季限りでLGを退団した在日韓国人のキム・ジニュ投手(26歳、日本名:山田真裕)が、26日に日本・山口県防府市でクラブチーム「山口きららマウントG」のテストを受け合格した。同チームは山口県内の社会人野球の衰退を憂い、同県下関市出身の演歌歌手・山本譲二氏が総監督となり、同市出身でかつて日本プロ野球・西鉄で若きエースとして活躍したが「黒い霧事件」で球界を永久追放処分となった池永正明氏が監督を務め、社会人野球チーム「防府クラブ」が母体となり10月に発足した。その他にも日本プロ野球・大洋などで内野手として活躍した同県出身の高木豊氏にもコーチ就任を打診している。
キム・ジニュは日本の静岡商業高校を卒業し、クラブチームのアムウェイ・レッドソックス、社会人野球のNKKでプレーしたあと、テストを受け2003年LGに入団した。だが3年間で1軍登板はわずか6試合しかなく、通算成績は勝敗セーブ等関係なし、6回と3分の1イニングを投げ防御率は4.26だった。今季は1軍登板機会がなく、来季の保留選手名簿から漏れ退団となった。山口きららマウントGでは唯一のプロ経験者で左腕エースとして活躍が期待される。
(文責:ふるりん)