DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  昨季の覇者現代、キャラウェイの好投で首位サムソンに一矢  リオス(トゥサン)、2位SKに完投勝利

現代 4−3 サムソン  (大邱

(勝)キャラウェイ 16勝7敗  (セーブ)チョ・ヨンジュン 2勝1敗25S  (敗)ペ・ヨンス 11勝10敗2S
本塁打) 現代 : サットン 33号  サムソン : シム・ジョンス 26号、パク・ハニ 9号
 昨季の覇者だがすでに連覇の夢を断たれた現代は1回表、首位サムソンの先発ペ・ヨンスからチョン・ソンフンのタイムリーで1点を先制する。サムソンは2回裏、現代の先発キャラウェイからシム・ジョンスの本塁打で1−1の同点に追いつく。だが現代は3回表、本塁打王争いを独走するサットンの第33号2ランで勝ち越す。サムソンは4回裏、パク・ハニの本塁打で3−2と1点差にする。
 現代は8回表、2位1,3塁からダブルスチールを敢行し共にセーフとなり、1点を追加する。その裏サムソンは現代の2番手ファン・ドゥソンから代打パク・チョンファンの内野ゴロの間に1点を返すが、9回裏の最後の攻撃は現代の守護神チョ・ヨンジュンに抑えられ、連勝は3で止まったが2位SKも負けたため、公式戦優勝・韓国シリーズ出場へのマジックナンバーを5に減らした。7回を2失点に抑えたキャラウェイは、最多勝争いトップのソン・ミンハン(ロッテ)に1勝差とする16勝目をあげ、チームをLGと同率6位に引き上げた。


SK 1−4 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)リオス 14勝12敗  (敗)クルーズ 7勝3敗
 2位SKは5回表、3位トゥサンの先発リオスからキム・ミンジェのタイムリーで1点を先制するが、その裏トゥサンはSKの先発クルーズからチャン・ウォンジンのタイムリーで1−1の同点に追いつく。そして6回裏トゥサンはアン・ギョンヒョンの犠牲フライで逆転すると、代わった3番手ウィ・ジェヨンからキム・チャンフィ、ソン・シホンの連続タイムリーでこの回2点を追加する。
 リオスは見事9回を1失点に抑え、トゥサンに移籍後8勝目となる完投勝利をあげた。さらに8三振を奪い、ペ・ヨンス(サムソン)を抜いて奪三振部門トップ(141個)に立った。トゥサンはSKとのゲーム差を1.5に縮め、2位浮上に望みを残した。クルーズは6月末の韓国初登板後7連勝を記録したが、最近は3連敗。 


キア 2−9 ハンファ  (大田)

(勝)ソン・ジヌ 10勝7敗1S  (敗)キム・フィゴル 1勝3敗
本塁打) ハンファ : イ・ドヒョン 22号
 キアは2回表、ハンファの先発ソン・ジヌからイ・ジョンボム(元中日)のタイムリーで2点を先制する。ハンファは4回裏キアの先発ブランクからシン・ギョンヒョンの犠牲フライで1点を返すと、5回裏キアの2番手キム・フィゴルからイ・ボムホキム・テギュンのタイムリーで3−2と逆転する。さらに6回裏、キアの3番手ユン・ソンミン、4番手チョ・テスからキム・インチョル、キム・テギュンの2打席連続のタイムリー、イ・ドヒョンの3ランなどで一気に6点を追加する。
 ソン・ジヌは6回途中まで2失点に抑えると、その後はチョ・ソンミン(元読売)、オ・ボンオクがキアの反撃を断ち、ハンファが連敗を4で止めた。今年39歳でプロ17年目のソン・ジヌは通算11度目の年間2ケタ勝利を達成し、個人最多通算勝利数記録を192に伸ばした。


LG 1−3 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)イ・ワンギ 5勝3敗2S  (セーブ)カ・ドゥギョム 1S  (敗)リュ・テッキョン 5敗
 LGは1回表、ロッテの先発イ・サンモクからコリアーのタイムリーで1点を先制する。ロッテはLGの先発ウォルロンドにすっかり抑えられていたが、8回裏LGの2番手チョン・ジェボク、3番手リュ・テッキョンからチャンスを作ると、LGの遊撃手クォン・ヨングァンのエラーで1−1の同点にする。この回ロッテはLGの4番手キョン・ホンホからライアンのタイムリーで3−1と逆転する。
 ロッテは9回表3番手カ・ドゥギョムがLGの反撃を断ち勝利した。8回表にロッテの2番手として打者2人を抑えた高卒ルーキーのイ・ワンギが勝利投手。14年目のベテラン、カ・ドゥギョムは2年ぶりのセーブ。負けたLGは現代と同率6位に並ばれた。