DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   オ・スンファン(サムソン)、年間43セーブの新記録達成  リュ・ヒョンジン(ハンファ)、18勝目で年間新人最多勝タイ記録に並ぶ

ハンファ 2−0 サムソン  (大邱ダブルヘッダー第1戦)
(勝)リュ・ヒョンジン 18勝6敗  (セーブ)ク・デソン 3勝4敗33S  (敗)チョン・ビョンホ 9勝8敗
本塁打) ハンファ : キム・テギュン 13号
 試合は3位ハンファの先発の高卒新人リュ・ヒョンジン、首位サムソンの先発チョン・ビョンホと両左腕による投手戦となった。ハンファは7回表ペク・チェホのタイムリーで1点を先制し均衡を破ると、8回表サムソンの4番手パク・ソクチンからキム・テギュン本塁打で1点を追加した。リュ・ヒョンジンは8回裏の同点のピンチで守護神ク・デソン(元オリックス)にマウンドを譲ると、ク・デソンはその後のサムソンの反撃を断ちハンファが完封リレーで勝利した。リュ・ヒョンジンは1986年のキム・ゴヌ(MBC、引退)に並ぶ新人最多タイ記録のシーズン18勝目をあげ、1992年のヨム・ジョンソク(ロッテ)の高卒新人最多勝記録(17勝)を更新し、最多勝防御率(2.19)、奪三振(196個)で投手3部門トップを維持した。


ハンファ 3−5 サムソン  (大邱ダブルヘッダー第2戦)
(勝)ペ・ヨンス 8勝8敗  (セーブ)オ・スンファン 4勝3敗43S  (敗)チ・ヨンギュ 1敗
本塁打) サムソン : ヤン・ジュンヒョク 13号
 首位サムソンは2回裏3位ハンファの先発ヤン・フンからパク・チョンホのタイムリーで1点を先制すると、4回裏ハンファの2番手の新人イム・ジェチョンからパク・ハニのタイムリーで2点を追加した。だがハンファは5回表サムソンの先発の新人チョン・ホンジュンを攻め立てると、代わった2番手オ・サンミンからデービスのタイムリーで1点を返す。さらにこの回代わった3番手チェ・ヒョンジクからキム・テギュンのタイムリーで3−3の同点に追いつく。
 サムソンは7回裏ハンファの4番手チ・ヨンギュからヤン・ジュンヒョクの本塁打とチン・ガビョンの犠牲フライでで2点を勝ち越す。サムソンは7回表から5番手として先発要員のペ・ヨンスを登板させ8回表までハンファを無得点に抑えさせると、最終回は守護神オ・スンファンがぴしゃりと抑え勝利した。首位サムソンはこの日のダブルヘッダーを1勝1敗とし、この日SKに勝った2位現代とのゲーム差が2.5に縮まった。オ・スンファンは2000年のチン・ピルジュン(当時はトゥサン、現在はLG)を抜き、年間43セーブの新記録を達成。

 
SK 0−4 現代  (水原)
(勝)チョン・ジュンホ 14勝3敗1S  (敗)チェ・ビョンニョン 7勝8敗
本塁打) 現代 : サットン 18号、キム・ドンス 4号
 2位現代は4回裏6位SKの先発チェ・ビョンニョンからイ・スンヨンのタイムリーで1点を先制すると、6回裏サットンの本塁打で1点を追加した。現代の先発チョン・ジュンホは8回途中まで無失点に抑えると、打線は8回裏現代の2番手チョン・ウラムからキム・ドンスの2ランでリードを広げた。最後は3番手ソン・シニョンがSKの反撃を断ち、2位現代が完封リレーで勝利し首位サムソンとのゲーム差を2.5に縮めた。今季好調のチョン・ジュンホはチーム最多の14勝目。今季最終戦となったこの対戦は、現代が11勝7敗と勝ち越した。
 

キア 7−3 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)シン・ヨンウン 2勝  (セーブ)ユン・ソンミン 4勝4敗18S  (敗)カーライル 2勝5敗2S
 最下位LGは1回裏4位キアの先発イ・ドンヒョンからイ・ビョンギュの犠牲フライで1点を先制するが、キアは2回表LGの先発カーライル(元阪神)からイ・ヒョンゴンのタイムリーで同点とする。LGは2回裏チョ・インソンのタイムリーで1点を勝ち越すが、キアも3回表イ・ジェジュのタイムリーで3−2と逆転する。LGは3回裏キアの2番手シン・ヨンウンからチェ・ギルソンの犠牲フライですかさず同点とする。
 キアは5回表ホン・セワンの内野ゴロの間に3塁走者が生還し1点を勝ち越すと、6回表LGの3番手ミン・ギョンスの暴投で1点を追加した。9回表LGの5番手ソン・ヒョヌからイ・ジョンボム(元中日)のタイムリーなどで2点を追加した。シン・ヨンウン、高卒新人ハン・ギジュ、守護神ユン・ソンミンがLGの反撃を断ち勝利し、この日ロッテに敗れた5位トゥサンとのゲーム差を2.5に広げ、21日からの本拠地光州(クァンジュ)の直接対決が面白くなった。今季最終戦となったこの対戦は、キアが12勝6敗と大きく勝ち越した。


トゥサン 2−2 ロッテ  (釜山・社稷ダブルヘッダー第1戦)
 5位トゥサンは1回表7位ロッテの先発パク・チチョルからホン・ソンフンのタイムリーで1点を先制するが、ロッテはその裏トゥサンの先発パク・ミョンファンからホセの犠牲フライで1−1の同点とする。トゥサンは2回表イ・ジョンウクのタイムリーで1点を勝ち越すが、ロッテも4回裏カン・ミンホの内野ゴロの間に3塁走者が生還し2−2の同点に追いつく。
 その後パク・ミョンファン、パク・チチョルの好投で互いに得点が入らず、両投手ともに7回途中で降板するトゥサンは3番手キム・ドギュンが好投し、ロッテはチュ・ヒョングァン、イ・ワンギ、カ・ドゥギョム、ノ・ジャンジンと細かい継投で得点を許さず、試合は9回を終えても同点だったが規定により引き分けとなった。5位トゥサンにとって故障による離脱で7月29日以来50日以上先発から外れていたパク・ミョンファンが好投したのは収穫だったが、4位キア追撃に向けては痛い引き分けとなった。
 

トゥサン 1−3 ロッテ  (釜山・社稷ダブルヘッダー第2戦)
(勝)イ・サンモク 11勝7敗  (セーブ)ノ・ジャンジン 2勝3敗6S  (敗)クム・ミンチョル 3勝2敗
 5位トゥサンは1回表7位ロッテの先発イ・サンモクからホン・ソンフンのタイムリーで1点を先制した。ロッテは5回裏トゥサンの先発クム・ミンチョルからイ・ウォンソクのタイムリーで2−1と逆転すると、この回代わった2番手キム・ソンベからチョン・スグンの犠牲フライで1点を追加した。イ・サンモクは8回途中まで1失点に抑えると、その後カ・ドゥギョム、ノ・ジャンジンの継投でトゥサンの反撃を断ちロッテが逆転勝ちした。イ・サンモクはチーム最多の今季11勝目。5位トゥサンは相手を上回る9安打を放ちながら、打線につながりがなく残塁ばかり築き、この日LGに勝った4位キアとのゲーム差が再び2.5に広がってしまった。