韓国プロ野球は5日で公式戦全日程を終了し、現代が2年連続の優勝を飾った。優勝チーム決定が公式戦最終日まで決まらなかったのは史上初だった。ポストシーズンは8日からのトゥサン−キアの準プレーオフで幕を開ける。
SK 3−7 現代 (水原)
(勝)フィアリー 16勝6敗 (セーブ)チョ・ヨンジュン 10勝3敗34S (敗)シン・スンヒョン 2勝7敗
(本塁打) SK : イ・ホジュン 30号 現代 : シム・ジョンス 22号
現代は3回裏、SKの先発シン・スンヒョンからソン・ジマンのタイムリーで1点を先制すると、その後満塁から押し出しで1点を追加し、さらにシム・ジョンスの個人通算トップの10本目となる満塁本塁打でこの回6点を奪う。現代の先発フィアリー(元千葉ロッテ)は、打点トップのイ・ホジュンに2年連続の30号本塁打を打たれるが7回を2失点に抑える。
9回表はSKの反撃にあい1点を返されるが、最後は守護神チョ・ヨンジュンが抑え現代が勝利し、2年連続の公式戦優勝を決めた。現代は通算5度目(前身の太平洋ドルフィンズ時代を含む)の韓国シリーズ進出を決め、4度目の優勝を狙うこととなった。
トゥサン 7−0 サムソン (大邱)
(勝)イ・ギョンピル 5勝12敗 (敗)ペ・ヨンス 17勝2敗
トゥサンは4回表ホン・ウォンギのタイムリーで1点を先制し、5回表には相手のエラーで1点を追加する。公式戦優勝のために絶対負けられないサムソンだったが、トゥサンの先発イ・ギョンピルに5回無失点に抑えられ、その後もチョン・ジェフンなどの中継ぎ陣に抑えられる。
サムソンは2点リードされた9回表に守護神イム・チャンヨンを投入するが、連打を浴びこの回5失点でリードを大きく広げられる。9回裏はセーブのつかない場面だったが守護神ク・ジャウンが登板しサムソンに反撃を許さず、完封リレーでトゥサンが最終戦を勝利で飾った。負けたサムソンは2位が確定し、13日からトゥサン−キアの準プレーオフ勝者と韓国シリーズ進出をかけプレーオフを戦うこととなった。
ハンファ 3−2 キア (大田)
(勝)ユン・ギュジン 3勝4敗3S (セーブ)チ・ヨング 4敗3S (敗)イ・ドンヒョン 1勝6敗
(本塁打) キア : ソ・ドンウク 3号
ハンファは1回表、キアの先発イ・ドンヒョンからイ・ボムホとキム・テギュンのタイムリーで3点を先制する。その後ハンファはイ・ガンチョル、シン・ヨンウンらの中継ぎ陣から追加点を奪えなかった。
キアは5回裏にハンファの先発ユン・ギュジンから1点、8回裏にソ・ドンウクの本塁打で1点を返し3−2とするが、最後はチ・ヨングに抑えられてしまった。ハンファは今季限りで契約が切れるユ・スンアン監督のラストゲームとなる今季最終戦を、何とか地元での勝利で終えることができた。
ロッテ 8−1 LG (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ヨンフン 1勝3敗 (敗)キム・グァンサム 8勝7敗
LGは1回裏、ロッテの先発イ・ヨンフンから1点を先制するが、先発のキム・グァンサムが3回表につかまり、打者一巡の猛攻で5点を奪われロッテが逆転する。その後ロッテは追加点をあげ、イ・ヨンフンは13奪三振の力投で完投しチームを勝利に導いた。
4年連続最下位に終わったロッテは3年ぶりとなるシーズン50勝目をあげた。試合終了後、1994年の新人王でLGのセカンドのレギュラーとして活躍し、今季限りでの引退を発表したユ・ジヒョンの引退セレモニーが行なわれ、LGは本拠地で今季を締めくくった。