DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  公式戦全日程終了  現代、2年連続の公式戦優勝で韓国シリーズ進出決定


韓国プロ野球は5日で公式戦全日程を終了し、現代が2年連続の優勝を飾った。優勝チーム決定が公式戦最終日まで決まらなかったのは史上初だった。ポストシーズンは8日からのトゥサン−キアの準プレーオフで幕を開ける。


SK 3−7 現代  (水原)

(勝)フィアリー 16勝6敗  (セーブ)チョ・ヨンジュン 10勝3敗34S  (敗)シン・スンヒョン 2勝7敗
本塁打) SK : イ・ホジュン 30号  現代 : シム・ジョンス 22号
現代は3回裏、SKの先発シン・スンヒョンからソン・ジマンのタイムリーで1点を先制すると、その後満塁から押し出しで1点を追加し、さらにシム・ジョンスの個人通算トップの10本目となる満塁本塁打でこの回6点を奪う。現代の先発フィアリー(元千葉ロッテ)は、打点トップのイ・ホジュンに2年連続の30号本塁打を打たれるが7回を2失点に抑える。
9回表はSKの反撃にあい1点を返されるが、最後は守護神チョ・ヨンジュンが抑え現代が勝利し、2年連続の公式戦優勝を決めた。現代は通算5度目(前身の太平洋ドルフィンズ時代を含む)の韓国シリーズ進出を決め、4度目の優勝を狙うこととなった。


トゥサン 7−0 サムソン  (大邱

(勝)イ・ギョンピル 5勝12敗  (敗)ペ・ヨンス 17勝2敗
トゥサンは4回表ホン・ウォンギのタイムリーで1点を先制し、5回表には相手のエラーで1点を追加する。公式戦優勝のために絶対負けられないサムソンだったが、トゥサンの先発イ・ギョンピルに5回無失点に抑えられ、その後もチョン・ジェフンなどの中継ぎ陣に抑えられる。
サムソンは2点リードされた9回表に守護神イム・チャンヨンを投入するが、連打を浴びこの回5失点でリードを大きく広げられる。9回裏はセーブのつかない場面だったが守護神ク・ジャウンが登板しサムソンに反撃を許さず、完封リレーでトゥサンが最終戦を勝利で飾った。負けたサムソンは2位が確定し、13日からトゥサン−キアの準プレーオフ勝者と韓国シリーズ進出をかけプレーオフを戦うこととなった。


ハンファ 3−2 キア  (大田)

(勝)ユン・ギュジン 3勝4敗3S  (セーブ)チ・ヨング 4敗3S  (敗)イ・ドンヒョン 1勝6敗
本塁打) キア : ソ・ドンウク 3号
ハンファは1回表、キアの先発イ・ドンヒョンからイ・ボムホキム・テギュンのタイムリーで3点を先制する。その後ハンファはイ・ガンチョル、シン・ヨンウンらの中継ぎ陣から追加点を奪えなかった。
キアは5回裏にハンファの先発ユン・ギュジンから1点、8回裏にソ・ドンウクの本塁打で1点を返し3−2とするが、最後はチ・ヨングに抑えられてしまった。ハンファは今季限りで契約が切れるユ・スンアン監督のラストゲームとなる今季最終戦を、何とか地元での勝利で終えることができた。


ロッテ 8−1 LG  (ソウル・蚕室)

(勝)イ・ヨンフン 1勝3敗  (敗)キム・グァンサム 8勝7敗
LGは1回裏、ロッテの先発イ・ヨンフンから1点を先制するが、先発のキム・グァンサムが3回表につかまり、打者一巡の猛攻で5点を奪われロッテが逆転する。その後ロッテは追加点をあげ、イ・ヨンフンは13奪三振の力投で完投しチームを勝利に導いた。
4年連続最下位に終わったロッテは3年ぶりとなるシーズン50勝目をあげた。試合終了後、1994年の新人王でLGのセカンドのレギュラーとして活躍し、今季限りでの引退を発表したユ・ジヒョンの引退セレモニーが行なわれ、LGは本拠地で今季を締めくくった。