去年韓国プロ野球史上初の、在日韓国人ではない日本人選手として活躍した入来智が、台湾プロ野球のLa・New高熊へ入団することとなった。入来は一昨年ヤクルトを自由契約後去年トゥサンへ入団し、シーズン序盤は抑えとして起用されたが、6月からは先発としてローテーションを守り続け、7勝をあげる活躍を見せた。しかしシーズン終了後、今年37歳という年齢や去年巨人に在籍し、一昨年16勝をあげたゲリー・ラスがトゥサンに復帰することとなり、1球団2人までしか出場できない韓国プロ野球の外国人枠の関係もあり、今年の再契約は結ばれないこととなった。
トゥサン退団後、入来は韓国人の代理人とともに韓国プロ野球の他球団にアプローチしたが、なかなかうまくいかなかった。入来は結局、現在も中込伸(元阪神)や横田久則(元阪神)などが活躍している台湾へと新天地を求めることとなった。La・New高熊は、昨年第一金剛だったがチームスポンサーの変更により、台湾第二の都市・高雄(カオシュン)を本拠地とする新球団として生まれ変わり、監督は日本人の大田卓司氏、投手コーチは加藤初氏である。入来は韓国よりも選手層が薄い台湾なら、環境に適応できればきっとチームの軸として活躍できるだろう。