DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  元メジャーリーガーのキム・ソヌが入団  ラス(元東北楽天)が4年ぶりに復帰、ランデル(元読売)と再契約

 トゥサンは10日、2007年末から入団交渉をしていた元メジャーリーガーのキム・ソヌ(30)と契約金9億ウォン(約1億500万円)、年俸4億ウォン(約4670万円)、出来高払いのオプション2億ウォン(約2330万円)、契約期間1年で最大15億ウォン(約1億7510万円)で契約し、入団に合意した。キム・ソヌは1996年高卒新人としてOB(現トゥサン)の1次ドラフト指名を受けたが、これを拒否し米国メジャーリーグレッドソックスマイナー契約した。だがキム・ソヌの韓国での入団交渉権はトゥサンが保持し続けていて、今回契約に至った。
 右腕キム・ソヌは2001年レッドソックスメジャーリーグに初昇格し、2002年エクスポズ(2005年からナショナルズ)に移籍した。2005年シーズン途中でロッキーズに移籍し5勝したが、翌2006年シーズン途中にレッズへ移籍したが退団した。なお2006年にはWBC(ワールドベースボールクラシック)に韓国代表として出場し、1次リーグの日本戦で先発登板したが、4回途中2失点で降板と結果を残せなかった。
 2007年はジャイアンツとマイナー契約し、傘下のAAAで8勝したがメジャー昇格できなかった。なお、トゥサンは2006年オフにもキム・ソヌと入団交渉したが、本人のメジャー志向が強く合意に至らなかった。メジャーリーグでの通算成績は、6年間で118試合に登板、13勝13敗、防御率5.31。マイナーリーグ通算では9年間で189試合に登板、67勝50敗、防御率4.78。なお、キム・ソヌは10日トゥサンの本拠地ソウル・蚕室(チャムシル)野球場内で入団記者会見を行った。
 また、トゥサンは新外国人として2001−2002年、2004年の2年間在籍したゲーリー・ラス(34、元東北楽天)と契約金3万ドル(約330万円)、年俸20万ドル(約2190万円)の総額23万ドル(約2520万円)で契約した。米国出身の左腕ラスは2001年ヘテ(現キア)へ入団したがシーズン途中でトゥサンに移籍し、翌2002年には16勝しチーム最多勝投手となった。2003年には日本プロ野球・読売へ移籍したが、翌2004年トゥサンに復帰し17勝で最多勝投手となった。2005年には日本プロ野球東北楽天に移籍したが故障のため活躍できず、2007年は台湾プロ野球・La Newに在籍していた。
 4年ぶりの復帰となったトゥサンでは、かつてのように先発の柱としての活躍が期待され、キム・ソヌと共に、2007年22勝したが日本プロ野球東京ヤクルトへ移籍したリオスの穴を埋めることが期待されている。韓国での3年間の通算成績は、87試合に登板、40勝25敗、防御率3.54。これでトゥサンの外国人枠2名はラス、ランデルと投手2名で埋まった。

[4年ぶりにトゥサンへ復帰となったラス。]
 なお、トゥサンは2005年からプレーしている外国人投手マット・ランデル(30、元読売)と契約金8万ドル(約880万円)、年俸23万ドルの総額31万ドル(約3400万円)で契約した。2007年は何度か故障で離脱したが先発として活躍し、28試合に登板、12勝8敗、防御率3.12の成績だった。韓国での通算成績は3年間で84試合に登板、40勝23敗、防御率3.09。