韓国シリーズ第５戦、ＬＧ4連勝で29年ぶり3度目の優勝
2023年 韓国シリーズ 第５戦
ＫＴ ２－６ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）ケリー １勝 （敗）コ・ヨンピョ １敗
ＬＧが対戦成績を3勝1敗で迎えた韓国シリーズ第5戦は、蚕室野球場に満員の観客を集めて開始された。
ＫＴは1回表にＬＧの先発ケリーから2番キム・サンスのヒットと相手のエラー、4番パク・ピョンホへの四球などでチャンスを作るが無得点だった。ＫＴは2回表に8番パク・キョンスが四球で出るがチャンスは拡大しなかった。ＬＧは2回裏に4番オースティンと6番ムン・ボギョンのヒットでチャンスを作るが、無得点に終わった。ＫＴは3回表に3番ファン・ジェギュンがヒットで出るがチャンスは拡大しなかった。ＬＧは3回裏に8番ムン・ソンジュのヒット、9番シン・ミンジェへの四球、送りバントでチャンスを作ると、2番パク・ヘミンのタイムリーで2点を先制し、3番キム・ヒョンスの内野ゴロを一塁手パク・ピョンホがエラーし1点を追加した。
ＫＴは4回表に6番ムン・サンチョルのヒット、パク・キョンスへの四球でチャンスを作るが、中堅手パク・ヘミンの好守備もあって無得点だった。ＬＧは4回裏に8番ムン・ソンジュのヒットと盗塁でチャンスを作るが追加点を奪えなかった。ＫＴは5回表に1番ペ・ジョンデとキム・サンスの連打でチャンスを作ると、相手の暴投で1点を返した。ＬＧは5回裏に1番ホン・チャンギとパク・ヘミンの連打でチャンスを作ると、代わったＫＴの2番手イ・サンドンからキム・ヒョンスのタイムリーで2点を追加した。ＬＧは6回裏にも6番ムン・ボギョンの二塁打と送りバントでチャンスを作ると、ムン・ソンジュのヒットで1点を追加した。
ＫＴは7回表にＬＧの2番手ユ・ヨンチャンから9番チョ・ヨンホと3番ファン・ジェギュンのヒットなどでチャンスを作ると、相手の暴投で1点を返した。ＬＧは7回裏にＫＴの3番手ソン・ドンヒョンからホン・チャンギのヒットと送りバントでチャンスを作るが、追加点を奪えなかった。ＬＧの3番手ハム・トクチュは8回表まで無失点に抑えた。ＫＴの4番手パク・ヨンヒョンは8回裏に追加点を与えなかった。ＬＧの4番手コ・ウソクは9回表を無失点に抑え、ＬＧが第2戦以降4連勝で1994年以来29年ぶり3度目の韓国シリーズ優勝を飾った。先発ケリーは5回を1失点に抑え、ＬＧ打線ではキム・ヒョンスが3打点、ムン・ソンジュが3安打1打点と活躍。韓国シリーズMVP（最優秀選手）には第2戦から4戦までシリーズ史上初の3試合連続本塁打、8打点を記録したオ・ジファン（ＬＧ）が選ばれた。
ＬＧは2002年に韓国シリーズへ進出してから2003年から2012年まで10年連続ポストシーズン進出に失敗、2013年、11年ぶりにポストシーズンへ進出し低迷から脱出した。2018年からキム・ヒョンス、パク・ヘミン、パク・トンウォンなどFA（フリーエージェント）となった他チームで実績のある選手を補強し、2019年からポストシーズンへ進出し続け優勝のチャンスが近づいていた。しかし2022年、プレーオフでキウムに敗れ韓国シリーズ進出に失敗するとヨム・ギョンヨプ監督が就任、2023年は1994年以来となるレギュラーシーズン優勝で21年ぶりの韓国シリーズへ進出、4勝1敗で見事に優勝を成し遂げた。
敗れたＫＴは2020年から4年連続ポストシーズン進出、2023年はレギュラーシーズン2位でＮＣとのプレーオフを第3戦からの3連勝で勝利し2年ぶりに韓国シリーズへ進出、2度目の優勝を狙ったが地力の差を埋められず第2戦以降は4連敗でＬＧの前に屈した。第5戦では先発コ・ヨンピョが5回途中5失点で降板した。
約810万人（レギュラーシーズンのみ）と2018年以来5年ぶりに800万人以上の観客を記録した2023年シーズンは、ＬＧの3度目の韓国シリーズ優勝で幕を閉じた。2024年シーズンは3月23日に開幕する。また、11月16日からは若手選手から構成される韓国代表が出場するアジアプロ野球チャンピオンシップ2023（日本・東京ドーム）が開幕する。
（文責：ふるりん）
