DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

レギュラーシーズン(10.8) 結果

8位ロッテ、イ・デホ(元福岡ソフトバンク)の引退試合で勝利

 

SSG 1-6 サムソン  (大邱

(勝)スアレス 6勝6敗  (敗)パク・チョンフン 3勝5敗

本塁打) SSG : チョン・ウィサン 13号  サムソン : オ・ジェイル 21号、ク・ジャウク 5号

 サムソンは3回裏にSSGの先発パク・チョンフンから3番ピレラ(元広島)のタイムリーで1点を先制し、4回裏に5番オ・ジェイルの本塁打で2点を追加した。サムソンは5回裏にSSGの2番手オ・ウォンソクから4番イ・ウォンソクとオ・ジェイルのタイムリーで2点を追加した。SSGの3番手チョ・ヨハンは6回裏に追加点を与えなかった。サムソンの先発スアレス(元東京ヤクルト)は7回表途中まで無失点に抑えた。SSGは7回表にサムソンの2番手イ・サンミンから4番チョン・ウィサンの本塁打で1点を返した。サムソンは7回裏にSSGの4番手チョン・ヨンジュンから2番ク・ジャウクの本塁打で1点を追加した。サムソンの3番手キム・デウは8回表を無失点に抑えた。

 SSGの5番手ムン・スンウォンは8回裏に追加点を与えなかった。サムソンの4番手オ・スンファン(元阪神)は9回表を無失点に抑え、7位サムソンが勝利した。スアレスは6勝目。サムソンライオンズは7月にチーム史上最多の13連敗でホ・サミョン監督が辞任し、2年連続ポストシーズン進出には失敗したがパク・チンマン監督代行がによりチーム状態が上向きになり7位で2022年シーズンを終えた。一方、レギュラーシーズン優勝と韓国シリーズ(10月31日からの予定)進出をすでに決めていたSSGは先発パク・チョンフンが4回3失点で降板し、4連敗でレギュラーシーズン全日程を終えた。

 

 

LG 2-3 ロッテ  (釜山・社稷

(勝)チェ・ジュニョン 3勝4敗14S  (セーブ)キム・ウォンジュン 2勝3敗17S  (敗)チェ・ドンファン 1敗

本塁打) ロッテ : ハン・ドンヒィ 14号 

 イ・デホ(元福岡ソフトバンク)の引退試合として、ロッテの選手は全員永久欠番となるイ・デホの背番号10のユニフォームを着用した。ロッテは1回裏にLGの先発キム・ヨンジュンから4番イ・デホのタイムリーで1点を先制した。LGは2回表にロッテの先発ストレイリーから8番ソ・ゴンチャンの内野ゴロの間に1-1の同点に追いつくと、9番ホ・ドファンのタイムリーで2-1と逆転した。ロッテは2回裏に6番ハン・ドンヒィの本塁打で2-2の同点に追いついた。LGの2番手ソン・スンギは4回裏途中から登板した。LGの3番手ペク・スンヒョンは5回裏、ロッテの2番手ソ・ジュヌォンは6回表をそれぞれ無失点に抑えた。

 ロッテの3番手チェ・ジュニョンは7回表を無失点に抑えた。ロッテは7回裏にLGの4番手チェ・ドンファンからチャンスを作ると、代わったLGの5番手オ・ソクチュから6番コ・スンミンのタイムリーで1点を勝ち越した。イ・デホは8回表に4番手として登板し、打者1人(投手の代打コ・ウソク)を抑え5番手ク・スンミンに交代した。LGの6番手の高卒新人キム・ジュワンは8回裏に追加点を与えなかった。ロッテの6番手キム・ウォンジュンは9回表を無失点に抑え、8位ロッテが勝利した。ロッテはイ・デホの現役最後のシーズンでありながら2年連続8位、5年連続ポストシーズン進出失敗と低迷から抜け出せず2022年シーズンの全日程を終了した。2位LGでは打線がつながらなかった。

 

   

KT 7-2 キア  (光州)

(勝)オム・サンベク 11勝2敗  (敗)ナム・ハジュン 1勝1敗

本塁打) KT : チャン・ソンウ 17号、パク・ピョンホ 34号

 キアの先発ハン・スンヒョクは2回表まで無失点に抑えた。キアの2番手チャン・ジスは4回表まで無失点に抑えた。キアの3番手イ・スンジェは5回表を無失点に抑えた。KTは6回表にキアの4番手ナム・ハジュンから5番チャン・ソンウの本塁打、7番キム・ミンヒョクのタイムリーで3点を追加した。KTの先発オム・サンベクは6回裏途中まで無失点に抑えた。キアの5番手の高卒新人チェ・ジミンは7回表に追加点を与えなかった。KTの2番手キム・ミンスは7回裏まで無失点に抑えた。KTは8回表にキアの6番手キム・ユシンから代打パク・ピョンホの本塁打で3点を追加した。

 KTの3番手の高卒新人パク・ヨンヒョンは8回裏を無失点に抑えた。KTは9回表にキアの7番手キム・ジェヨルから相手の暴投で1点を追加した。キアは9回裏にKTの4番手イ・チェホから1番の高卒新人キム・ドヨンのタイムリー、相手の暴投で2点を返したが、3位KTが勝利した。オム・サンベクは11勝目。4年ぶりのポストシーズン進出を決めていたキアはレギュラーシーズン全日程を終了し、10月12日からワイルドカード決定戦に出場する(KTかキウムと対戦)。キア打線ではキム・ドヨンが3安打1打点と活躍。

 

 

キウム 5-1 トゥサン  (ソウル・蚕室)

(勝)アン・ウジン 15勝8敗  (敗)チェ・ウォンジュン 8勝13敗

本塁打) キウム : ソン・ソンムン 13号  トゥサン : キム・デハン 4号

 キウムは3回表にトゥサンの先発チェ・ウォンジュンから9番ソン・ソンムンの本塁打で2点を先制した。キウムの先発アン・ウジンは7回裏まで無失点に抑えた。トゥサンの2番手キム・ミョンシンは8回表に追加点を与えなかった。KTの2番手ヤン・ヒョンは8回裏を無失点に抑えた。キウムは9回表にトゥサンの3番手キム・ガンニュルからソン・ソンムンの犠牲フライ、1番キム・ジュヌァンのタイムリー、代打イム・ジヨルのタイムリーで3点を追加した。トゥサンの4番手イ・スンジンは追加点を与えなかった。

 トゥサンは9回裏にキウムの3番手イ・スンホから途中出場の8番キム・デハンの本塁打で1点を返した。キウムの4番手キム・ジェウンは無失点に抑え、4位キウムが勝利した。アン・ウジンは最多勝争いトップタイの15勝目。キウム打線ではソン・ソンムンが1本塁打3打点と活躍。2018年から5年連続ポストシーズン進出が決定していたキウムはレギュラーシーズン日程を終了し、順位は3位KTの残り2試合の結果次第となっている。

 9位トゥサンでは先発チェ・ウォンジュンが7回2失点で降板した。2014年以来8年ぶりにポストシーズン進出に失敗し、2015年からの韓国シリーズ連続出場が7年で途絶えたトゥサンはチーム史上最低となる9位で2022年シーズン全日程を終了し、今後の巻き返しを図ることになった。なお、試合後には8回裏に代打で現役最後の打席に立ったトゥサンのオ・ジェウォンの引退セレモニーが行われ、2011年から2018年までトゥサンとKTで活躍した外国人選手ニッパートが登場した。

オ・ジェウォンとニッパート http://www.mydaily.co.kr/new_yk/html/read.php?newsid=202210081731818337&ext=na&utm_campaign=naver_news&utm_source=naver&utm_medium=related_news#PL2

 

 

ハンファ 5-6 NC  (昌原)

(勝)ソン・ミョンギ 5勝7敗  (敗)ユン・デギョン 4勝9敗

本塁打) ハンファ : チャン・ジンヒョク 2号  NC : ノ・ジンヒョク 15号

 NCは1回裏にハンファの先発の高卒新人パク・チュニョンから5番ノ・ジンヒョクの本塁打などで4点を先制した。ハンファは2回表にNCの先発イ・ジェハクから相手のエラー、9番チャン・ジンヒョクの本塁打で4-4の同点に追いついた。NCの2番手シン・ミンヒョクは5回表まで無失点に抑えた。NCは5回裏に4番ヤン・ウィジのタイムリーで1点を追加しパク・チュニョンをノックアウトした。ハンファの2番手イ・スングァンは追加点を与えなかった。NCの3番手リュ・ジヌクと4番手キム・ヨンギュは6回表を無失点に抑えた。NCの5番手イム・ジョンホは7回表途中で6番手キム・シフンに交代した。ハンファの3番手キム・ジェヨンは6回裏、4番手チョン・ウラムは7回裏に追加点を与えなかった。

 ハンファの5番手キム・ボムスと6番手ユン・サンフムは8回裏に追加点を与えなかった。ハンファは9回表にNCの7番手イ・ヨンチャンから4番トークマンのタイムリーで5-5の同点に追いついた。ハンファの7番手チャン・シファンは9回裏を無失点に抑え、試合は延長戦に突入した。NCの8番手の大卒新人チョ・ミンソクは10回表途中で9番手ハ・ジュニョンに交代した。ハンファの8番手カン・ジェミンは10回裏、9番手チュ・ヒョンサンは11回裏を無失点に抑えた。NCの10番手ソン・ミョンギは12回表まで無失点に抑えた。6位NCは12回裏にハンファの10番手ユン・デギョンから3番ソン・アソプのタイムリーでサヨナラ勝ちした。NC打線では1番パク・ミヌが4安打と活躍。

 2020年から3年連続最下位となったハンファは9回表に同点としながらも延長12回裏で力尽き、2022年シーズンの全日程を終了した。96敗はチーム史上最多で、1999年のサンバンウル(同年限りで解散)、2002年のロッテに次ぐプロ野球史上でも2位と不名誉な記録を残した。2023年こそは低迷からの脱出が望まれる。

 

【レギュラーシーズン 順位表】

(10月8日時点)

 

         試合   勝   敗   分  勝率

1.SSG     144  88  52  4  .629

.LG    143  86  55  2  .610

.KT    142  79  61  2  .564

4.キウム   144  80  62  2  .563

5.キア    144  70  73  1  .490

6.NC    143  67  73  3  .479

7.サムソン  144  66  76  2  .465 

8.ロッテ   144  64  76  4    .457

9.トゥサン  144  60  82  2  .423

10.ハンファ   144  46  96    2    .324

 

(文責 : ふるりん