2021年のFA(フリーエージェント)選手となっていたキム・サンス投手(33)は1月13日、前所属球団のキウムヒーローズと契約期間2年(条件を満たすと1年延長)、契約金4億ウォン、年俸3億ウォン、オプション1億5000万ウォン(1年延長された場合契約金1億ウォン追加)の総額最大15億5000万ウォンで再契約し、直後に3億ウォンの金銭と2022年新人選手2次ドラフト4巡目の指名権とのトレードでSKワイバーンスへ移籍することになった。いわゆるサインアンドトレードであり、2019年のFA選手だったキム・ミンソン内野手が前所属球団のキウムといったん再契約し、直後に5億ウォンの金銭トレードでLGツインスへと移籍した例などがある。
右腕のキム・サンスは高校卒業後の2006年にサムソンライオンズへ入団、2008年に初めて一軍で登板した。2009年に一軍初勝利を含む3勝を記録、リリーフとして活躍するも2010年にトレードでネクセンヒーローズ(現キウムヒーローズ)へ移籍した。ネクセンでも主にリリーフとして起用され、2016年には6勝21ホールドを記録した。2019年には67試合に登板、プロ野球新記録のシーズン40ホールドで最多ホールドの個人タイトルを受賞した。2020年は60試合に登板、3勝3敗5セーブ11ホールド、防御率4.73の成績だった。プロ15年間の通算成績は456試合に登板、21勝36敗38セーブ97ホールド、防御率5.08。2020年は9位と低迷したSKにとって、キム・サンスのような経験豊富なリリーフの加入は大きな補強となると思われる。
(文責 : ふるりん)