DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

昌原NCパーク馬山球場:キアタイガーズ-NCダイノス(2019.5.3) 観戦レポート その2

 前回の続きになります。

 

 5月3日は金曜日の夜ということで、他球場は18時半でしたが、昌原(チャンウォン)NCパークは19時に開始となりました。試合開始時刻を遅らせて、土曜日が休みの会社員などに広く来てもらおうとしているのでしょう。

 

 

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 試合開始に当たっては、地元の中学校の生徒たちによる国歌斉唱がありました。

 

 

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 外野センター後方の電光掲示板は最新式のもので、試合開始前の選手紹介だけでなく、試合中のスコアも他の球場にないほど詳細なデータが表示されています。

 

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 打者ですと選手名(ナ・ソンボム)の下の左側の欄に打数、安打、四球、盗塁、本塁打、打点、そして右の欄には打率、出塁率長打率が大きく表示されています。

 そして投手の球速(147km)の右には「ファーストボール」と球種まで表示されています。

 

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 こちらは3塁側後方の電光掲示板です。

 打者の写真(キム・ソンウク)の左下に球種(ファーストボール)、球速(139)、体感球速(140)、回転数(2363)とより細かい数値が表示されています。

 

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 この試合の2回裏、NCの看板選手ナ・ソンボムが二塁打プロ野球歴代91人目となる個人通算1000安打(打率.316にして145本塁打)を達成しました。

 NCが本格的に一軍へ参入した2013年、ナ・ソンボムは5月8日の本拠地・馬山でのハンファ戦で、1回裏に一軍初安打となる先制本塁打を記録し、それから6年あまりフランチャイズスターとしてNCを支えてきました。

 しかし節目の1000安打の喜びもつかの間、キアの投手ウィーランドの投球を捕手がこぼした隙を狙って三塁へ滑り込んだ際、足をひねってその場に倒れこんでしまいました。センターバックスクリーンの電光掲示板に再生されたリプレイを見ると、脚が変な角度に曲がっていたので観客は騒然となりました。立ち上がることもできないナ・ソンボムはこの後キム・ソンウクに交代となりました。報道によると2019年シーズンの出場は不透明なほどの重傷だそうで、攻守にスケールのあるスター選手ナ・ソンボムの1日も早い戦列復帰を願うばかりです。
 

 試合はNCが逆転され劣勢で進んでいきますが、金曜日の夜だけあって1塁側の応援席はかなり埋まっていて応援の熱気は冷めることがありませんでした。

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 内野1階席はグラウンドレベルに非常に近く臨場感があります。

 

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 最近、野球に限らず観客が自身の携帯電話でライトアップして場を盛り上げる光景がよく見られますが、この昌原NCパークも例外ではありません。

 この野球場の外野の照明灯は最新式のLEDで、時には「NC」などの文字に変わることもあります。

 

 

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 5回裏終了時には、MLB(メジャーリーグベースボール)の野球場のように、グラウンド整備の係員によるパフォーマンスも見られます。

 

 

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 残念ながら試合はNCが4-8でキアに敗れてしまいましたが、最新式の快適な観戦環境にファンたちは次こそはNCの勝利を見たいな、と思いながら家路に着いたことでしょう。

 今回のレポートではこのボールパークの魅力のほんの一部しかお伝えできませんでしたが、ぜひ皆様も機会がありましたら昌原(チャンウォン)NCパーク馬山球場まで足をお運びください。

 

(文責:ふるりん