年間総合優勝を決める2017年プロ野球ポストシーズンが、10月5日(木)から始まる。
ポストシーズンは10チーム中レギュラーシーズン上位5チームが出場する。最初に同4位・NCが5位・SKと対戦するワイルドカード決定戦(最大2試合)が10月5日14時より、NCの本拠地・馬山で開始される。なお、NCは5日の第1戦に勝利した時点で、10月8日(日)開始予定のレギュラーシーズン3位・ロッテとの準プレーオフへの出場権を得る。SKは第1戦に勝っても6日14時からの第2戦(馬山)も連勝しないと、準プレーオフへ進出することはできない。延長15回を終えて引き分けの場合はレギュラーシーズン上位であるNCの勝利とみなされる。
レギュラーシーズン3位・ロッテとワイルドカード決定戦勝者との準プレーオフ、同2位・トゥサンと準プレーオフ勝者とのプレーオフ(10月16日開始予定)は、ともに5試合で先に3勝したほうが勝ち抜けとなる。レギュラーシーズン1位・キアとプレーオフ勝者との韓国シリーズ(10月24日開始予定)は、7試合で先に4勝したほうが年間総合優勝となる。
ワイルドカード第1戦の予告先発はNCがマンシップ(※21試合・12勝4敗)、SKがケリー(※30試合・16勝7敗)と発表された。両チームはポストシーズンでは初対戦である。
SKはプロ野球新記録となるシーズン234本塁打と、長打力は要警戒である。2017年シーズン2年連続で本塁打王となったチェ・ジョン(46本)、5月途中の入団ながら31本塁打と長打力を発揮した外国人打者ロマック(元横浜DeNA)などの強力な打者がそろっている。ただし攻撃につながりを欠きチーム得点数は733で10チーム中5位にとどまった。
第1戦の先発ケリーは最多奪三振(189個)を記録し、安定した投球でチームを支えてきた。センター116mと狭い馬山総合運動場野球場で一発攻勢をかけ、リリーフ陣に不安を抱えるためケリーに長いイニングを投げてもらって逃げ切りたい。第2戦があった場合の先発は同じ外国人選手で左腕のダイアモンドか、アンダースローのパク・チョンフンが予想される。
NCは4年連続ポストシーズン進出と安定した強さを誇ってきたが、ポストシーズンでの戦績は芳しくなく、2016年にようやくレギュラーシーズン2位でプレーオフに勝利し韓国シリーズに進出したが、トゥサンの前に4連敗で1勝もできず敗退した。2017年シーズンは8月前半までキアと首位を争っていたが、終盤は失速しレギュラーシーズン4位に終わった。
第1戦の先発マンシップは韓国1年目ながら12勝と実力を発揮したが、9月以降は内容が悪化した。またキム・ジンソン、ウォン・ジョンヒョン、イム・チャンミンなどのリリーフ陣も酷使もあってか不調が続いた。第2戦があった場合の先発は韓国5年目で経験豊富な外国人投手ハッカーであると予想される。
NCは投手陣の不調を打線でカバーしたい。打線の軸は韓国1年目ながら35本塁打・111打点と実力を発揮した外国人打者スクラッグスである。生え抜きの主力として期待されながら、ポストシーズンの大舞台で活躍できていないナ・ソンボムも、これまでの経験を糧に発奮してほしい。打線の迫力という点ではSKに見劣りするが、パク・ミヌ、モ・チャンミン、クォン・ヒィドンなどの勝負強い打者もそろっている。
NC、SKともに投手陣に不安が大きいため、狭い野球場の特性も相まって打ち合いになると予想する。
※ ( )内は2017年レギュラーシーズンの成績。