DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2019年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

ポストシーズン速報(2018.10.26)

プレーオフ : SK-ネクセン 展望
 


 SKはチーム史上初の外国人監督、トレイ・ヒルマンのもと2年連続ポストシーズンへ進出し、2018年はレギュラーシーズン2位でプレーオフからの出場と、5位でワイルドカード決定戦からの出場だった2017年よりも余裕をもって臨むことができる。だがレギュラーシーズン最終戦があった10月13日には家庭の事情によるヒルマン監督がの2018年ポストシーズン限りでの退任が報じられ、チームには少なくない動揺があったと思われる。

  SKの特徴としては、狭い本拠地を生かした10球団最多のチーム本塁打数(233)である。43本とチーム最多本塁打の外国人野手ロマック(元横浜DeNA)、41本塁打でチーム最多打点(115)のハン・ドンミン、35本塁打のチェ・ジョンが中軸を打ち、前後を27本塁打のキム・ドンヨプ、17本塁打の捕手イ・ジェウォンなどが固めた。ただしチーム打率.281は10球団中7位と高いほうではなく、チーム得点829は3位と、レギュラーシーズンで2位SK以下に大差をつけて優勝したトゥサン(944得点)とは大きな差があった。豪快な本塁打野球というイメージが強いSKではあるが、25盗塁のノ・スグァンを筆頭に、レギュラーシーズンでは2ケタ盗塁が5人と、作戦家のヒルマン監督らしく走塁にも積極的だった。レギュラーシーズンでほとんど出番がなかったが、2010年以前にSKが3回韓国シリーズで優勝したときの主力で大舞台に強かった37歳のベテラン野手のパク・チョングォンがプレーオフで出場選手に登録されている。勝負どころでの代打としてファンたちを沸かせるかもしれない。
 SK投手陣はチーム防御率4.67が10球団中1位だった。14勝のチーム最多勝アンダースロー投手パク・チョンフン、12勝と安定した投球を続けた外国人投手ケリー、そして初めて先発ローテーションを守り8勝をあげたムン・スンウォンに加え、2017年は手術後のリハビリで全休したかつてのエース、キム・グァンヒョンが11勝を記録し復活を遂げた。レギュラーシーズン後半は不安定だったが、外国人投手サンチェスも8勝を記録するなど、先発陣はトゥサンに引けをとらなかった。
 リリーフではチーム最多の61試合登板の左腕キム・テフンが自己最多の9勝を記録した。当初は抑えの切り札が不在だったが36歳の左腕シン・ジェウンが16セーブを記録した。他にもチョン・ヨンイル、パク・チョンベ、ソ・ジニョン、ユン・ヒィサンなどの右腕が稼動するなど、比較的層は厚かった。
 
 キアとのワイルドカード決定戦、ハンファとの準プレーオフと激戦が続いたネクセンはレギュラーシーズン終了後から休まる暇がない。第1戦の先発は10月16日のワイルドカード、22日の準プレーオフ第3戦に続いてポストシーズン3試合目の先発となる外国人投手ブリガムで、疲労の蓄積が心配される。対するSKは2012年以来6年ぶりのプレーオフ進出ということで、当時から先発として活躍するキム・グァンヒョンに第1戦を託した。SKは第2戦以降もパク・チョンフン、ケリー、ムン・スンウォンと先発の数がそろっているが、ネクセンは信頼できる先発がもう1人の外国人投手ハッカー、ハン・ヒョンヒィくらいしかいないため、第4戦以降に決着がもつれるとSKが有利となるであろう。ネクセンは準プレーオフで好投した19歳の高卒新人アン・ウジンを先発として起用する可能性もあり、秘密兵器として勝敗の鍵を握る存在になるかもしれない。
 またネクセンは主力外野手の1人、20歳のイ・ジョンフが準プレーオフ第3戦での怪我によりプレーオフに出場できなくなった。攻守ともに欠かせない存在であっただけに、その穴をいかにして埋めるかである。一方で主砲パク・ピョンホ、外国人野手サンズ、その他準プレーオフで打撃が好調だったイム・ビョンウク、キム・ハソン、キム・ギュミン、ソ・ゴンチャンなどの主力野手はそろっている。SKが有利であるが、ポストシーズン特有の勢いを維持できればネクセンにも十分勝機はある。