DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  11月16〜19日、アジアプロ野球チャンピオンシップ 2017開催

 新たに韓国、日本、台湾の3つのプロ野球リーグによる新しい国際大会として、アジアプロ野球チャンピオンシップ 2017の開催が23日に発表された。日時は2017年11月16〜19日、会場は日本・東京ドームと決定した。
 大会の目的は正式種目から外された野球のオリンピックへの復活であり、2020年の東京オリンピックで野球は追加種目として実施されるが、2024年以降のオリンピックでの継続的な野球競技の実施への布石を打つ必要性がある。そのため東アジアを代表するプロ野球リーグを有する韓国、日本、台湾がその覇権を争う大会を定期的に開催することでKBO(韓国野球委員会)、NPB(日本プロ野球機構)、CPBL(中華職棒連盟)の三者が合意した。
 本来このアジア野球チャンピオンシップは韓国で開催する方向だったが、2020年の東京オリンピック開催準備の一環ということもあり、日本での開催に変更となった。韓国、日本、台湾の3チームが総当たりで1回ずつ対戦し、上位2チームが決勝で対戦し優勝を決める方式となり、合計4試合が実施される。優勝賞金は2000万円で、準優勝チームにも賞金500万円が授与される。この大会の目的の一つに若手選手に国際経験を積んでもらうことがあり、そのため出場資格は1993年1月1日以降の出生か、プロ3年目以下の選手に限定するが、各代表チーム3名までそれに該当しない選手の出場が認められる。このアジアプロ野球チャンピオンシップは4年ごとの開催とし、次回は2021年が予定されている。
 
 過去の東アジアのプロ野球主体の国際大会としては、各国・地域のリーグのプロ野球優勝チームが主に出場した2005年から2008年、2011年から2013年まで開催されたアジアシリーズがあったが、資金難などにより2014年以降は開催されていない。アジアシリーズの再開を含め東アジアのプロ野球を主体とする国際大会の在り方は検討を続け、結局はこのアジアプロ野球チャンピオンシップとして国家・地域の代表チームで争われることになった。韓国にとっては、3月に高尺スカイドームで1次ラウンドが開催される2017 WBC(ワールドベースボールクラシック)以降は初めてプロ選手の精鋭が出場する国際大会となり、優勝すれば兵役免除の恩典が与えられる2018年12月のアジア大会インドネシア開催)に向けての試金石となると思われる。