2015年 準プレーオフ 第4戦
トゥサン 11−9 ネクセン (ソウル・木洞)
(勝)オ・ヒョンテク 1勝 (セーブ)イ・ヒョンスン 1勝2S (敗)チョ・サンウ 1敗1S
(本塁打) ネクセン : パク・ピョンホ 2号
トゥサンの2勝1敗で迎えた準プレーオフ第4戦は、ネクセンの先発ヤン・フン、トゥサンの先発イ・ヒョンホで始まった。
トゥサンは2回表7番ロメロ、9番キム・ジェホのタイムリーで2点を先制した。ネクセンも2回裏7番スナイダーの内野ゴロの間に1点を返すと、ここで相手のエラーで2-2の同点に追いついた。ネクセンは4回裏5番ユ・ハンジュンがヒットで出塁すると、代わったトゥサンの2番手ノ・ギョンウンから9番パク・トンウォン、1番コ・ジョンウクのタイムリーで3点を勝ち越した。さらに6回裏4番パク・ピョンホの本塁打で1点を追加すると、この回代わったトゥサンの3番手ユン・ミョンジュンからパク・トンウォンの2点タイムリーで8-2とリードを広げた。
ネクセンは6回裏パク・ピョンホのタイムリーで9-2と7点差まで広げた。ヤン・フンは3回以降無失点を続けてきたが、トゥサンは7回表キム・ジェホのタイムリーで2点を返した。さらに8回表、ネクセンの2番手ソン・スンナクから4番キム・ヒョンスの内野ゴロの間に1点を返し、チン・ヤゴプ、オ・ヒョンテクの継投で追加点を与えなかった。
トゥサンは9回表、ネクセンの3番手ハン・ヒョンヒィからチャンスをつくると、代わったネクセンの4番手チョ・サンウから2番ホ・ギョンミンのタイムリーで1点を返し、キム・ヒョンスの2点タイムリーで8-9と追い上げた。そして5回裏5番ヤン・ウィジのタイムリーで同点に追いつき、そして相手のエラーで10-9と逆転した。そして相手の暴投でもう1点を追加した。最後は5番手イ・ヒョンスンが抑え、トゥサンがポストシーズン史上最多となる7点差を逆転して、準プレーオフの成績を3勝1敗とし、2013年以来2年ぶりとなるプレーオフ進出を決めた。
(2015年準プレーオフMVPを受賞したイ・ヒョンスン。)
準プレーオフMVPは、抑えとして3試合に登板し勝利に貢献したトゥサンの左腕イ・ヒョンスンが選ばれた。打線ではキム・ジェホが4安打3打点、ホ・ギョンミンが4安打1打点、ヤン・ウィジが3安打1打点、キム・ヒョンスが3打点、6番チェ・ジュファンが3安打と活躍。
一方ネクセンは、この試合でようやく強力打線がつながり9得点を奪えたが、課題のリリーフが機能せず一度エラーなどで流れを失うと全く取り戻すことができず、まさかの逆転負けを喫し準プレーオフで敗退という形で2015年シーズンの幕を閉じることになった。打線ではパク・トンウォンが4打点と活躍。なお、2016年シーズンから韓国初のドーム型野球場・高尺スカイドームへ2年間本拠地を移すことになったネクセンにとって、2008年の球団創設以降7年半あまり親しんできた本拠地・木洞野球場での最後の試合となったが、まさかの悪夢をファンに見せて去る形となった。今後は新しいドーム型野球場で心機一転し、初の韓国シリーズ優勝を目指すことになる。
(在りし日の木洞野球場。)
準プレーオフに勝利したトゥサンは、10月18日より公式戦2位・NCとプレーオフで対戦し、公式戦優勝・サムソンとの韓国シリーズ出場を巡って争う。
(文責 : ふるりん)