DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   サムソン、史上初の5年連続公式戦優勝

サムソン 1−0 ネクセン  (ソウル・木洞)
(勝)フィガロ 13勝7敗  (セーブ)イム・チャンヨン 5勝2敗32S  (敗)ヤン・フン 2勝1敗
 サムソンは1回表、ネクセンの先発ヤン・フンから5番パク・ソンミンのタイムリーで1点を先制し、先発フィガロ(元オリックス)も好投を続けた。ヤン・フンは6回途中まで1失点に抑え、ハン・ヒョンヒィ、ソン・スンナクの継投で追加点を与えなかった。サムソンは8回裏から2番手シム・チャンミンを登板させた。ネクセンは4番手チョ・サンウも追加点を与えなかった。
 9回裏はアン・ジマン、イム・チャンヨン(元東京ヤクルト)の継投で1点差を守りきり、首位サムソンが完封リレーで勝利し、2位NCがSKに敗れたため2011年以降5年連続公式戦優勝が決定した。そして2010年以降6年連続韓国シリーズ出場となり、プロ野球史上初の韓国シリーズ5連覇の偉業に挑むことになった。7回を無失点に抑えたフィガロは13勝目。イム・チャンヨン最多セーブ争いトップの32セーブ目。2015年シーズン最後の公式戦で完封負けを喫したネクセンはすでに4位以上が確定し、2013年以降3年連続のポストシーズン進出が決まってはいるが キアに勝ったトゥサンと同率3位で並ばれ、最終的な順位は4日以降のトゥサンの公式戦最終戦の結果次第となった。
 

NC 3−4 SK  (仁川)
(勝)ケリー 11勝10敗   (セーブ)ユン・ギルヒョン 4敗13S  (敗)キム・ジンソン 3勝4敗5S
本塁打) SK : イ・ジェウォン 17号、ナ・ジュファン 5号
 NCは1回表、SKの先発パク・チョンフンから3番パク・ミヌの犠牲フライで1点を先制し、SKは1回裏、NCの先発イ・ジェハクから3番イ・ジェウォンの本塁打で1-1の同点に追いついた。NCは2回表8番モ・チャンミンのタイムリーで2-1と勝ち越し、6回表パク・ミヌのタイムリーで1点を追加しパク・チョンフンをノックアウトした。SKは7回裏、NCの2番キム・ジンソンから8番キム・ソンヒョンの2点タイムリーで3-3の同点に追いつき、8回裏キム・ジンソンから9番ナ・ジュファンの本塁打で逆転した。
 SKはケリー、キム・グァンヒョン、ユン・ギルヒョンの継投で1点差を守り切り、公式戦最終戦を勝利で飾り、ポストシーズン進出可能な公式戦5位を何とか確保するめどが立った。4日以降キアが1試合でも敗れればSKの5位が確定する。NCはこの敗戦とサムソンの勝利で公式戦2位が確定し、2013年一軍参入以降では最高の順位となり、2年連続出場のポストシーズンは初のプレーオフ進出が決定した。


トゥサン 9−7 キア  (光州)
(勝)イ・ヒョンスン 3勝1敗18S  (敗)ハン・スンヒョク 2勝5敗
本塁打) トゥサン : オ・ジェイル 14号、チョン・スビン2号  キア : イ・ボムホ 28号
 トゥサンは1回表、キアの先発スティンソンから4番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を先制した。キアは1回裏、トゥサンの先発ユ・ヒィグァンから4番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)の満塁本塁打で4-1と逆転し、ユ・ヒィグァンは1アウトも取れず降板した。トゥサンは2回表8番オ・ジェイルの本塁打で1点を返し、代わったキアの2番手イム・ジュンヒョクから5番ヤン・ウィジへの押し出しの四球で3-4と追い上げた。キアは3回裏、トゥサンの2番手チン・ヤゴプから6番キム・ウォンソプのタイムリーで1点、4回裏相手のエラーで1点を追加した。トゥサンは5回表7番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を返し、7回表、キアの4番手シム・ドンソプ、5番手パク・チュンピョからチャンスをつくると、代わった6番手ユン・ソンミンから2番ホ・ギョンミンの走者一掃の3点タイムリーで7-6と逆転した。
 トゥサンはノ・ギョンウン、ユン・ミョンジュン、ハム・トクチュが無失点に抑えてきた。キアは9回裏、トゥサンの6番手イ・ヒョンスンからキム・ウォンソプのタイムリーで7-7の同点に追いつき、試合は延長に突入した。トゥサンは10回表、キアの7番手ハン・スンヒョクから1番チョン・スビンの本塁打で1点を勝ち越し、代わった8番手キム・ビョンヒョン(元東北楽天)から6番オ・ジェウォンの犠牲フライで1点を追加した。最後はイ・ヒョンスンが抑え、トゥサンが延長戦を制し、サムソンに敗れたネクセンと同率3位に並んだ。
 トゥサンは4日のキア戦で勝利するか引き分けで公式戦3位となり、2013年以来2年ぶりの出場となるポストシーズンは準プレーオフから出場することになる。打線ではホ・ギョンミンが4安打3打点、キム・ヒョンスが3安打1打点と活躍。現在6位のキアは、公式戦残り3試合で1敗でもすると6位以下が確定し、5位以上に資格があるポストシーズンには進出できなくなる。


ハンファ 1−4 KT  (水原)
(勝)オクスプリング 12勝10敗  (セーブ)チョ・ムグン 8勝5敗4S  (敗)ペ・ヨンス 4勝11敗
本塁打) KT : キム・サンヒョン 27号、チャン・ソンウ 12号
 ハンファは3回表、KTの先発オクスプリング(元阪神)から1番チョン・グヌのタイムリーで1点を先制した。KTは3回裏、ハンファの先発キム・ヨンジュから9番パク・キヒョクのタイムリーで1-1の同点に追いついた。オクスプリングは4回以降勝ち越し点を与えず、KTは6回裏、ハンファの2番手ペ・ヨンスから5番キム・サンヒョンの2試合連続本塁打で1点を勝ち越すと、代わった3番手ソン・チャンシクから7番チャン・ソンウの2ランでリードを広げた。
 ハンファの4番手ソン・ウンボムは追加点を与えなかった。最後は2番手チョ・ムグンが抑え、新球団KTが2015年シーズン本拠地・水原での最終戦を勝利で飾り、4連敗から脱出した。8回を1失点に抑えたオクスプリングは12勝目。5位進出の可能性もあったハンファは公式戦最終戦で敗れ、6位以下が確定し、2007年以来8年ぶりのポストシーズン進出はならなかった。だが名将キム・ソングン監督のもと、2012年から2014年までの3年連続最下位からは脱出できた。


ロッテ 2−5 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ウ・ギュミン 11勝9敗  (セーブ)イム・ジョンウ 6勝9敗4S  (敗)イ・ミョンウ 2勝1敗
本塁打) ロッテ : キム・ムンホ 4号
 ロッテは4回表、LGの先発ウ・ギュミンから2番キム・ムンホの本塁打で1点を先制した。LGは4回裏、ロッテの先発イ・ミョンウから6番オ・ジファン、7番ユ・ガンナムのタイムリーなどで3-1と逆転した。5回裏3番ソ・サンウのタイムリーで2点を追加し、イ・ミョンウをノックアウトした。ロッテはキム・ウォンジュン、シム・スチャン、イ・ソンミンの継投で追加点を与えなかった。
 ロッテは9回表、LGの2番手ユン・ジウンから4番アドゥチのタイムリーで1点を返したが、最後は3番手イム・ジョンウが抑え9位LGが本拠地・蚕室野球場での最終戦を勝利で飾り、3連敗から脱出した。8回を1失点に抑えたウ・ギュミンは11勝目。先発イ・ミョンウが5回途中5失点と打たれた8位ロッテは4連敗。