ハンファは29日、かねてから米国メジャーリーグへの進出を希望していたリュ・ヒョンジン投手(25)について、ポスティングによる移籍を認める方針を発表した。ただし、球団と本人が合意した韓国を代表する左腕にふさわしい入札額がついた場合のみ移籍を認めるため、これで必ずしも念願の米国進出が果たせるというわけではない。リュ・ヒョンジンの去就についての結論を出すにあたってはだいぶ長い時間がかかり、10月に就任したばかりのキム・ウンニョン監督は、2012年シーズン最下位に低迷したチームには必要不可欠な存在として、リュ・ヒョンジンの移籍を認めない意志が強いとも言われていた。
リュ・ヒョンジンは高校卒業後2006年プロ入りし、新人ながら18勝を記録するなど投手部門のタイトルを総なめにし、シーズンMVP(最優秀選手)も受賞した。その後韓国を代表する剛腕として活躍を続け、2008年北京五輪の決勝ではキューバ相手に好投し優勝に貢献した。2012年までに最多勝1回、最優秀防御率2回、最多奪三振5回のタイトルに輝いている。2012年はチームの低迷もあって9勝(9敗)どまりで、入団以降続いていた2ケタ勝利が6年連続で途切れてしまったが、自己最多のシーズン210奪三振で5度目の最多奪三振のタイトルを獲得した。プロ7年間の通算成績は190試合に登板、98勝52敗1セーブ、防御率2.80、1238奪三振。