2013年11月、ＦＡ(フリーエージェント)を行使し米国メジャーリーグへの移籍を図っていたユン・ソンミン(27)が、ボルティモアオリオールズと3年総額557万5000ドル(出来高払いなどを含めて最大1300万ドル)で契約したことが発表された。
ユン・ソンミンは高校卒業後キアへ入団し、1年目から一軍で53試合に登板した。2007年先発に定着したが、チームが最下位に低迷したこともあり18敗を喫した。だが2008年には14勝で最優秀防御率(2.33)も受賞し、同年の北京五輪の韓国代表の優勝にも貢献した。2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)にも韓国代表として出場し、準決勝のベネズエラ戦で先発し勝利に貢献した。
2010年広州アジア大会でも韓国代表の優勝に貢献し、2011年は最多勝(17勝)、最優秀防御率(2.45)、最多奪三振(178)など個人タイトルを獲得し、シーズンMVPも受賞した。2013年WBC韓国代表にも選ばれたが、1次ラウンド初戦のオランダ戦では不調で敗戦投手となってしまい、その影響で出遅れチームも8位に低迷し、2013年シーズンは30試合に登板、3勝6敗7セーブ2ホールド、防御率4.00の成績に終わった。韓国でのプロ9年間の通算成績は303試合に登板、73勝59敗44セーブ12ホールド、防御率3.19。
ユン・ソンミンは2012年オフ、ポスティングでロサンゼルスドジャースへ移籍したリュ・ヒョンジン(26)に続いて、直接韓国プロ野球からメジャーリーグへ移籍した2人目の選手となった。オリオールズへの公式入団会見は韓国時間19日、ボルティモアの現地で開かれる予定。
