3月4日午後、曇り空の下、2012年初めてトゥサンベアーズがキャンプ地として利用した姶良総合運動公園では、ロッテジャイアンツとの練習試合が予定通り行われました。
ここでは1999年、ロッテジャイアンツの春季キャンプが行われたこともあるそうです。
試合は時折桜島からの火山灰が降る中、13時に開始されました。
トゥサンの先発は2011年16勝のエース、キム・ソヌ、ロッテの先発はLGから移籍したパク・トンウクでした。
試合に出ない選手たちは内野スタンドに座り、のんびりと観戦していました。
この日は、韓国から来たトゥサンベアーズ春季キャンプ見学ツアー一行が来ていて、臨時の応援団長もいて選手たちに声援を送っていました。
3月初め九州南部は天候が悪く、せっかく韓国から来たのに観戦予定の2日のネクセンとの練習試合が中止になったそうですが、ツアー一行は帰りの飛行機の都合もあり、あいにく14時ごろに野球場を後にしました。
なお日曜日の午後ということもあり、この日は九州からを中心に韓国プロ野球ファンの日本人の方々も多数見に来ていて、日本で知名度のない両チームの練習試合としては、かなりにぎやかでした。
試合は4回表、トゥサンの2番手の新外国人プロクターの暴投でロッテが2点を先制しました。すると4回裏、トゥサン打線がパク・トンウクをようやくとらえてチェ・ジュンソク、イ・ウォンソクの連続タイムリーで2−2の同点に追いつきます。
ロッテは5回裏から、先発ローテーションの一員となるコ・ウォンジュンをマウンドに送りましたが、6回裏、ロッテからトゥサンに移籍した代打オ・ジャンフンに2点タイムリーを打たれました。
試合は8回裏トゥサンが1点を追加し、9回表ロッテが2点を返し1点差に迫りましたが、5−4でトゥサンが勝利しました。
試合中、野球場の外の体育館の横で、2012年よりトゥサンで指導することになった小牧雄一バッテリーコーチが、地元の少年野球チームを相手に野球教室を開いていました。
途中でトゥサンの選手や他のコーチも参加し、野球少年たちはプロ野球選手からあれこれ教えていただき、非常に有意義な時間をすごしたようです。
また、同じくキム・ジヌク新監督を支える伊東勤首席コーチもいらっしゃいました。
初めて韓国での指導に当たるお2人の活躍を期待します。
試合終了後、トゥサンとロッテの選手たちはバスに乗りすぐ引き上げていきました。
3月も半ばにさしかかり、各球団ともに春季キャンプを終えて韓国へ戻っていっています。
いよいよ17日からは示範競技が開始され、4月7日の公式戦開幕に向けて最終調整に入ります。
球春はもうすぐそこまで来ています。
(文責:ふるりん)