DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  史上初の2次ドラフト(韓国版ルール5ドラフト)実施  新球団NCも参加

 KBO(韓国野球委員会)は22日、史上初となる2次ドラフトを実施した。これは例年8月に実施される新人指名ドラフトに対するもので、各球団の余剰戦力を分配し、出場機会に恵まれない選手たちの活性化を図ったものである。各球団40名の保護選手を指定し、それから漏れた選手たちを他球団が1球団につき最大3名まで指名でき、いわば韓国版ルール5ドラフト(米国・メジャーリーグで出場機会のない若手選手を分配するためのドラフト会議)と呼ばれている。しかし2012年シーズンから2軍リーグに参加する新球団・NCダイノスは4名以上指名でき、指名順位も最優先で今回は7名を指名した。(NC以下の指名順位はネクセン、ハンファ、LG、トゥサン、キア、ロッテ、SK、サムソンと2011年シーズンの最下位からとなった)
 なお、1巡目指名の選手には3億ウォン、2巡目指名の選手には2億ウォン、3順目指名の選手には1億ウォンと前所属球団には相応の補償金が払われる。今回の2次ドラフトで最多の指名選手が出たのはトゥサンで、計5名だった。なお、全体1位はNCが指名したチョ・ピョンホ外野手(ネクセン)で、2011年ポストシーズンでも活躍した40歳のベテラン、チェ・ドンス内野手(SK)は2010年シーズン途中まで所属した古巣LGに指名され、思わぬ形で復帰することになった。指名された選手の顔ぶれを見ると、過去に1軍で活躍していた選手も少なくはなく、初めての2次ドラフトは有意義なものだったと評価できる。


【2012年 2次ドラフト 指名選手一覧】
( )内は前所属球団

[サムソン]
シン・ヨンウン投手、パク・チョンテ投手、ウ・ビョンゴル投手(以上キア)

[SK]
ユ・ジェウン外野手(トゥサン)、オ・スホ投手(ロッテ)、キム・ドヒョン外野手(ネクセン)

[ロッテ]
キム・ソンベ投手(トゥサン)、パク・トンウク投手(LG)

[キア]
イ・ドゥファン内野手(トゥサン)、イ・ギョンノク外野手(サムソン)、ペク・セウン外野手(ロッテ)

[トゥサン]
オ・ジャンフン内野手(ロッテ)、キム・ガン内野手(ハンファ)、オ・ソンミン投手(SK)

[LG]
キム・イルギョン内野手(ネクセン)、ユン・ジョンウ外野手(キア)、チェ・ドンス内野手(SK)

[ハンファ]
チェ・スンファン捕手(トゥサン)、イム・イクチュン外野手(サムソン)、イ・ハクチュン内野手(LG)

[ネクセン]
指名なし

[NC]
チョ・ピョンホ外野手(ネクセン)、イ・ジェハク投手(トゥサン)、オ・ジョンボク外野手(サムソン)、チョン・ソンチョル投手(キア)、ユン・ヨンサム投手(サムソン)、ホ・ジュン捕手(ネクセン)、ムン・ヒョンジョン投手(サムソン)
 
(11月22日現在の為替レート : 1億ウォンは672万円。)  
(文責 : ふるりん