2011年 韓国シリーズ 第1戦
SK 0−2 サムソン (大邱)
(勝)チャ・ウチャン 1勝 (セーブ)オ・スンファン 1S (敗)コ・ヒョジュン 1敗
公式戦優勝のサムソンと、同3位ながら準プレーオフでキア、プレーオフでロッテをやぶったSKとの韓国シリーズ第1戦は、10月末の寒空の下サムソンの本拠地・大邱に1万人と満員の観衆を集めて開始された。
SKは1回表、サムソンの先発マシスから先頭の1番チョン・グヌがヒットで出塁し、犠打で2塁へ進んだが得点できなかった。サムソンも1回裏、SKの先発コ・ヒョジュンから3番パク・ソンミンが死球を受け出塁したが、得点に至らなかった。SKは2回表、3回表ともに2塁へ走者を進めたが得点できなかったが、コ・ヒョジュンが好投を続けた。
SKは4回表先頭の5番アン・チヨンがヒットで出塁したが、続く6番イ・ホジュンが併殺に倒れた。次の7番キム・ガンミンが内野安打で出塁し、盗塁と相手のエラーで3塁まで進んだが、8番パク・チンマンが凡退し得点できなかった。するとサムソンは4回裏、1死後4番チェ・ヒョンウの2塁打、5番カン・ボンギュの死球でチャンスを作ると、2死から7番シン・ミョンチョルの2点タイムリーで均衡を破った。ここでSKは2番手ゴードンに交代し、追加点を与えなかった。
(4回裏シン・ミョンチョルの2点タイムリーでサムソンが先制。)
サムソンは5回表から2番手チャ・ウチャンを登板させ、7回まで三振を5つ奪う完ぺきなピッチングでSKに反撃の糸口を与えない。サムソンは6回裏、SKの3番手イ・ジェヨンからチェ・ヒョンウの2塁打と連続死球で満塁のチャンスを作った。そしてシン・ミョンチョルの打ち上げた打球をセカンドのチョン・グヌが取れず、3塁走者はホームに帰ろうとしたがタッチアウトとなった。そして8番チン・ガビョンのきわどい打球を今度はチョン・グヌがナイスキャッチで汚名返上し、サムソンに追加点を与えなかった。
サムソンは8回表から3番手アン・ジマンを登板させ、2死を簡単に取ってから4番手クォン・ヒョクに交代させる念の入れようだった。しかし2番パク・チェサンにヒットを打たれると、早々とここで守護神オ・スンファンを登板させ後続を断った。サムソンは8回裏、相手のエラーや敬遠で追加点のチャンスを作ったが、カン・ボンギュが併殺に倒れるなどチャンスを生かせなかった。
だが9回表は守護神オ・スンファンが2つ三振を奪い3者凡退で締め、完封リレーでサムソンが韓国シリーズ初戦を制した。2003年準プレーオフ(2敗)、2010年韓国シリーズ(4敗)とこれまでのポストシーズンで通算6連敗とSKに勝ったことのないサムソンにとって、対SKポストシーズン初勝利となった。そして5回から7回まで完ぺきに抑えたチャ・ウチャンは、プロ6年目にしてポストシーズン初勝利となった。左のエースだったチャ・ウチャンをロングリリーフで起用できるサムソンの投手力の高さが目に付いた試合だった。
一方準プレーオフ、プレーオフと激闘を勝ち抜いてきたSKは、投手陣が比較的好投したが、疲れがあったか再三のチャンスを生かせず完封負けした。プレーオフMVPを受賞したポストシーズンに強い4番パク・チョングォンが4打数無安打と完ぺきに抑えられ、打線につながりを欠いた。
韓国シリーズ第2戦は同じく大邱で26日18時より開始され、予告先発はサムソンがチャン・ウォンサム、SKがユン・ヒィサンと発表された。