DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   韓国シリーズ第3戦 SKが乱打戦を制し反撃の1勝

2012年 韓国シリーズ 第3戦

サムソン 8−12 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ソン・ウンボム 1勝1敗  (敗)アン・ジマン 1敗
本塁打) サムソン : チェ・ヒョンウ 2号  SK : パク・チンマン 1号、キム・ガンミン 1号、イ・ホジュン 2号 
 
 27日に予定されていたが雨天で1日順延となった韓国シリーズ第3戦は、SKの本拠地仁川・文鶴野球場に27600人の超満員の観衆を集めた。

 サムソンは1回表、SKの先発ブッシュから2番チョン・ヒョンシクの2塁打でチャンスを作ったが無得点に終わった。SKは1回裏、サムソンの先発ペ・ヨンスから先頭の1番チョン・グヌが2塁打でチャンスを作ると、3番チェ・ジョンのタイムリーで1点を先制した。SKは2回裏7番チョ・インソン、8番パク・チンマンの連打でチャンスを作ったが、これを生かせなかった。
 サムソンは3回表先頭の6番チン・ガビョンが四球で出塁すると、ブッシュのバント処理ミスや1番ペ・ヨンソプへの死球で満塁のピンチを招き、ここでSKは2番手チェ・ビョンニョンに交代させた。ここでサムソンはチョン・ヒョンシクへの押し出しの四球で同点に追いつくと、3番イ・スンヨプ(元サムソン)の2点タイムリーで3-1と逆転した。そして4番チェ・ヒョンウの2試合連続本塁打となる3ランで突き放し、SKは早くもここで3番手パク・チョンベに交代させた。SKも3回裏チェ・ジョンの2塁打で反撃ののろしを上げると、5番パク・チョングォン、6番キム・ガンミンのタイムリーで2点を返し3-6と3点差に追い上げた。
 SKは4回裏、この回から登板したサムソンの2番手チャ・ウチャンから先頭の8番パク・チンマン本塁打で1点、さらに代わったサムソンの3番手シム・チャンミンの暴投でもう1点を返し、5-6と1点差に迫った。サムソンは5回表パク・チョンベから7番チョ・ドンチャンのタイムリーで1点を追加し、悪い流れを断ち切ろうとした。この回途中から登板したSKの4番手ソン・ウンボムは追加点を与えず、6回表も三者凡退に抑えた。
 SKは6回裏、サムソンの4番手クォン・ヒョクからパク・チンマン、9番イム・フンの連打で無死1,3塁のチャンスを作ると、代わったサムソンの5番手アン・ジマンからチョン・グヌのタイムリーで再び1点差とした。そしてチェ・ジョンの内野ゴロをショートのキム・サンスが1塁へ悪送球し、その間に2人生還し8-7と逆転した。SKの勢いは止まらず、この回キム・ガンミンの3ランでリードを一気に4点に広げた。
 SKは8回裏、サムソンの7番手キム・ヒィゴルからイ・ホジュン本塁打で1点を追加し、7回途中から登板した5番手パク・ヒィスも無失点に抑えた。サムソンは9回表、SKの6番手チョン・ウラムから途中出場の5番シン・ミョンチョルのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまでSKが乱打戦を制し、韓国シリーズで反撃の1勝をあげた。
 5回途中から7回途中まで無失点に抑えたソン・ウンボムが勝利投手。17安打と爆発したSK打線では6回に3ランを打ったキム・ガンミンが3安打1本塁打4打点、チェ・ジョンが3安打2打点、チョン・グヌが3安打1打点と活躍。サムソンは先発ペ・ヨンスが不調で4回から早めの継投策に出たが、リリーフ陣がことごとく期待を裏切り、エラーも重なってSK打線に火をつけてしまい、まさかの5点のリードを守れなかった。
 
 サムソン2勝、SK1勝で迎えた韓国シリーズ第4戦は、同じく文鶴野球場で29日18時より開始され、予告先発はサムソンがタルボット(14勝3敗)、SKがキム・グァンヒョン(8勝5敗)と発表された。