DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位サムソン、4連勝で通算2000勝  4位キア、5連敗から脱出 

LG 7−9 サムソン  (大邱
(勝)チャ・ウチャン 9勝7敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝41S  (敗)ユ・ウォンサン 1勝3敗
本塁打) LG : チョン・ソンフン 10号  サムソン : チェ・ヒョンウ 27号、チン・ガビョン 10号
 サムソンは1回裏、LGの先発ユ・ウォンサンから3番パク・ソンミンのタイムリー、4番チェ・ヒョンウの本塁打王争いトップとなる27号3ランで4点を先制した。さらに2回裏、LGの2番手の高卒新人イム・チャンギュから2番パク・ハニのタイムリーで1点、3回裏6番ペ・ヨンソプのタイムリー、8番チン・ガビョンの2ランで3点、4回裏、LGの3番手キム・ソンギュからチェ・ヒョンウの犠牲フライで1点を追加した。サムソンの先発チャ・ウチャンは6回まで無失点に抑えていたが、LGは7回表1番イ・テックン、3番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)のタイムリー、5番チョン・ソンフンの3ランなどで7点を返し2点差に迫った。
 だが首位サムソンは8回以降アン・ジマン、守護神オ・スンファンの継投で相手の反撃を断ち逃げ切り、4連勝で史上初となる球団通算2000勝を達成した。7回にまさかの7失点を喫したチャ・ウチャンは打線の援護で9勝目。打線ではチェ・ヒョンウが1本塁打4打点、2番パク・ハニが4安打1打点と活躍。5位LGは先発ユ・ウォンサンが2回途中で降板しサムソン戦で2年越しの6連敗を記録し、リリーフ陣も打たれるなど序盤の大量失点が響き、終盤の猛攻も及ばなかった。打線ではイ・テックンが3安打2打点、イ・ビョンギュ(背番号9)が3安打1打点と活躍。


(1回裏チェ・ヒョンウが27号3ランを打つ。)
  

ネクセン 2−2 ロッテ  (釜山・社稷
 ネクセンは1回表、ロッテの先発ソン・スンジュンから5番アルドリッジの2点タイムリーで先制した。ロッテは3回裏、ネクセンの先発キム・スギョンから2番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を返し、3番ソン・アソプの内野ゴロの間に2−2の同点に追いついた。その後ソン・スンジュン、キム・スギョンともに勝ち越し点を与えず、7回2失点で降板した。ネクセンは2番手イ・ボグン、ロッテはイ・ジェゴン、カン・ヨンシク、イム・ギョンワンの継投で何とか抑え、試合は2−2のまま延長に突入した。
 ネクセンは守護神ソン・スンナク、イ・ジョンフン、オ・ジェヨン、ロッテは守護神キム・サユル、チン・ミョンホといったリリーフ陣が得点を与えず、試合は12回を終えても決着がつかなかったため規定により引き分けとなった。特に何度かのサヨナラ勝ちのチャンスを生かしきれなかった2位ロッテにとっては、4連勝の首位サムソン追走のためには痛い引き分けだった。カン・ヨンシクがプロ12年目にして、史上20人目の通算500試合に登板。最下位ネクセンでは、2009年以来2年ぶりの勝利を目指し7回2失点と好投したものの、打線の援護がなかったキム・スギョンの姿が惜しまれた。2011年最終戦となったこのカードは、ロッテが11勝7敗1分けと勝ち越した。 
  

ハンファ 3−4 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ゴードン 5勝2敗  (セーブ)オム・ジョンウク 2勝2敗1S  (敗)マ・イリョン 2勝4敗
本塁打) SK : アン・チヨン 11号
 SKは1回裏、ハンファの先発マ・イリョンから3番アン・チヨンの2ランで先制した。ハンファは4回表、SKの先発ゴードンから3番チョン・サンホのタイムリー、4番チェ・ジンヘンの犠牲フライで2−2の同点に追いつくと、7番ハン・サンフンの内野ゴロの間に1点を勝ち越し逆転した。だがSKはその裏7番パク・チンマンの2点タイムリーで4−3と逆転し、マ・イリョンをノックアウトした。ハンファは2番手ソン・チャンシクが好投し追加点を与えなかった。
 3位SKは6回以降パク・ヒィス、ソン・ウンボム、チョン・ウラム、オム・ジョンウクの継投で1点差を守りきり、逆転勝ちした。5回を3失点だったがリリーフ陣に助けられたゴードンが5勝目。オム・ジョンウクが2005年以来6年ぶりのセーブ。7位ハンファは先発マ・イリョンが4回途中でノックアウトされると、SK得意の継投策に封じ込められてしまった。


キア 6−3 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ソ・ジェウン 8勝8敗2S  (敗)キム・ソンベ 1勝5敗2S
 キアは2回表、トゥサンの先発キム・ソンベから7番シン・ジョンギル、9番イ・ヒョンゴンのタイムリー、1番イ・ヨンギュの犠牲フライ、2番キム・ソンビンのタイムリーで4点を奪いキム・ソンベをノックアウトすると、代わったトゥサンの2番手の大卒新人アン・ギュヨンから4番ナ・ジワンのタイムリーで5−0とリードを広げた。キアの先発ソ・ジェウンは無失点の好投を続け、5回表5番キム・サンヒョンのタイムリーで1点を追加した。トゥサンは6回裏3番キム・ヒョンス、4番チェ・ジュンソクのタイムリーで2点を返したが、ソン・ヨンミン、シム・ドンソプといったキアのリリーフ陣が反撃を許さなかった。
 トゥサンは9回裏、キアの4番手ハン・ギジュから8番イ・ウォンソクのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまでで4位キアが5連敗から脱出した。6回途中まで2失点に抑えたソ・ジェウンが8勝目。6位トゥサンは先発キム・ソンベが2回途中でノックアウトされると、打線もチャンスを生かしきれなかった。