SKは18日、前日17日に2011年シーズン限りでの辞任を表明したキム・ソングン監督(67)を更迭し、イ・マンス2軍監督(52)を1軍監督代行としシーズンの残り試合の指揮を任せることにしたと発表した。
キム・ソングン監督は17日、公式戦がまだ40試合以上あるにもかかわらず、シーズン途中で辞任を記者たちの前で明らかにした点などが球団にとって非常に困惑きわまるものであり、シーズンの残り試合をキム・ソングン監督に任せることはできないとして、SKは更迭に踏み切った。なお辞任発表後の17日のサムソン戦で、SKは0−9の大敗を喫していて傍目からも選手たちが動揺しているのは明らかだった。キム・ソングン監督は2007年のSK監督就任後、4年連続韓国シリーズ出場に導き、うち3度の優勝と文句なしの成績であり、韓国シリーズ2連覇を狙う2011年シーズンは6月後半まで首位だったが、最近は3位に後退していたものの、優勝の目がなかったわけでもなく異例の解任劇ではある。キム・ソングン監督の20年間の監督通算成績(8月17日まで)は2322試合に出場、1238勝1028敗56分(勝利数は歴代2位)、勝率.546(うちSKでの5年間は611試合に出場、372勝226敗13分、勝率.622)。
なお、今後は2007年からキム・ソングン監督とともにチームを支えてきたイ・マンス2軍監督が1軍監督代行に就任し、シーズン残り試合の指揮を執る。イ・マンス監督代行は現役時代サムソンの正捕手として活躍し、1984年には史上初の打撃三冠王(打率・本塁打・打点)に輝き、3度の本塁打王、4度の打点王のタイトルを獲得する強打の選手(通算252本塁打)でもあった。1997年現役引退後は米国に渡り、マイナーリーグのコーチやシカゴホワイトソックスのブルペンキャッチャーを務めた。2007年帰国するとSKの首席コーチに就任し、キム・ソングン体制を支えてきた。2010年シーズンに一時期2軍監督へ配置転換となり、また1軍首席コーチに復帰したものの、2011年シーズンも4月に再び2軍監督になっていた。また、2011年オールスター戦のプロ野球30周年特別企画として選出された過去の偉大な選手たちによる「レジェンドオールスター」でも捕手部門で選出され、同メンバー10名中最多得票を獲得するなど、引退後も人気が衰えていない名選手である。1軍での指揮は初めてとなるイ・マンス監督代行であるが、現在優勝争いの渦中にあるSKを2年連続4度目の韓国シリーズ優勝に導けるか、大いに注目される。
(文責 : ふるりん)