DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  新外国人選手、金村曉(元阪神)とライアン・ガーコと契約

 サムソンは10日、2011年シーズンの新外国人選手として日本出身の金村曉(さとる)投手(34)と年俸2000万円で、米国出身のライアン・ガーコ内野手(29)と契約金5万ドル、年俸25万ドルの総額30万ドルでそれぞれ契約した。これで2011年のサムソンの外国人選手枠2名は投手1名、野手1名で決まった。
 金村曉は高校卒業後1995年日本ハムに入団し、1998年1軍に定着しパシフィックリーグ最優秀防御率のタイトルを獲得すると、チームの右のエースとして活躍を続け、2002年から05年まで4年連続2桁勝利を記録した。だがひじの故障に悩まされるようになり、2007年オフにトレードで阪神へと移籍した。阪神では2009年に1勝をあげただけで思ったような活躍ができず、2010年シーズンは1軍で1試合のみの登板にとどまり、オフに戦力外通告を受けた。そして沖縄県でのサムソンの秋季キャンプでテストを受け、合格となりサムソン球団史上初の日本人選手(在日韓国人は除く)となった。先発陣が手薄なサムソンでは、豊富な経験を生かしローテーションの一角を任されると思われる。

 米国出身のライアン・ガーコは、2005年クリーブランドインディアンズで米国・メジャーリーグに初昇格すると、2007年メジャーリーグで138試合に出場、21本塁打を記録しレギュラーに定着した。2009年途中トレードでサンフランシスコジャイアンツに移籍したが、結果を残せず2010年シーズンはまずシアトルマリナーズと契約した。しかし開幕前にカットされ、テキサスレンジャーズと契約したがメジャーリーグ15試合で3安打しか打てず、シーズンの多くをレンジャーズ傘下のAAA級マイナーリーグで過ごし、93試合に出場、打率.235、12本塁打、48打点の成績に終わり、オフに自由契約となっていた。ガーコのメジャーリーグ通算成績は6年間で463試合に出場、打率.275、55本塁打、250打点、0盗塁。ヤン・ジュンヒョクの引退により指名打者の座が空いたサムソンで、ガーコはその穴を埋める働きが期待され、従来守っていた一塁だけでなく外野も守れることをアピールしている。
  

(12月10日の為替レート : 1万ドルが約83万7100円。)

(文責 : ふるりん