2010年 韓国シリーズ 第2戦
サムソン 1−4 SK (仁川・文鶴)
(勝)チョン・ビョンドゥ 1勝 (セーブ)ソン・ウンボム 1S (敗)チャ・ウチャン 1敗
(本塁打) SK : チェ・ジョン 1,2号、パク・キョンワン 1号
SKが先勝した2010年韓国シリーズ第2戦は、第1戦と同じくSKの本拠地・文鶴野球場に28000人の超満員の観衆を集め、SKの先発がイ・スンホ(背番号20)、サムソンの先発がチャ・ウチャンで開始された。始球式は仁川広域市長がつとめた。
サムソンは1回表3番パク・ソンミンにヒットが出たが、無得点に終わった。SKは1回裏先頭の1番キム・ガンミンが死球を受け、2番パク・チェサンの送りバントで2塁へ進んだが後続が断たれた。サムソンは2死走者なしで7番チョ・ドンチャン、8番チン・ガビョンの連続四球で1,2塁のチャンスを作ると、ここでSKは早々と2番手チョン・ビョンドゥに交代させた。しかしサムソンはここで9番イ・ヨンウクのタイムリーで1点を先制した。SKもその裏5番チェ・ジョン、6番パク・チェサンの連打で無死1,2塁としたが、チャ・ウチャンは連続三振などでこのピンチを切り抜けた。
(2回表イ・ヨンウクのタイムリーでサムソンが先制。)
サムソンは3回表1死後パク・ソンミンのヒット、4番チェ・ヒョンウの四球で1,2塁の追加点のチャンスを作ったが、ここはチョン・ビョンドゥが後続を断った。するとSKは4回裏先頭の4番イ・ホジュンが四球を選ぶと、チェ・ジョンがレフトへ2ランを打ち2−1と逆転した。サムソンは5回表、SKの3番手イ・スンホ(背番号20)から連続四死球で無死1,2塁のチャンスを作ったが、チェ・ヒョンウ、5番シン・ミョンチョル、代打カン・ボンギュが凡退し無得点に終わった。SKも5回裏1番キム・ガンミンの四球、3番チョン・グヌのヒットで2死1,2塁のチャンスを作ったが、チャ・ウチャンがここもしのいだ。
SKは6回裏先頭のチェ・ジョンの2打席連続本塁打で1点を追加すると、なおも6番パク・チェホンのヒットと送りバントで追加点のチャンスを作り、サムソンはついにチャ・ウチャンをあきらめ2番手アン・ジマンをマウンドに送った。アン・ジマンは何とかこれ以上の追加点を与えず、サムソンは7回表先頭の2番パク・ハニがヒットで出塁したが、ここは盗塁失敗でチャンスを逃した。SKは8回から4番手チョン・デヒョンを送りこの試合初めて三者凡退に相手を抑えると、打線はその裏サムソンの3番手クォン・ヒョクから8番パク・キョンワンの本塁打で1点を追加した。プロ通算300本塁打以上を記録し、韓国シリーズ通算6度目の出場となる37歳の名捕手パク・キョンワンにとって、プロ19年目にして自身初となる韓国シリーズでの本塁打であった。SKはこの回サムソンの5番手チョン・イヌクから満塁のチャンスを作ったが、三振や牽制死で5点目を奪えなかった。
9回表からは5番手ソン・ウンボムが登板し、三者凡退に抑えSKが韓国シリーズで2連勝スタートとなり、2年ぶりの優勝に向けて大きく前進した。制球は悪かったが2回途中から4回まで好投したチョン・ビョンドゥがプロ8年目にしてポストシーズン、そして韓国シリーズ初勝利。ソン・ウンボムもプロ8年目にして自身初となるポストシーズン、韓国シリーズ初セーブ。打線では逆転2ランを含む3安打2本塁打3打点を記録したチェ・ジョンが活躍。また5回から7回までの3イニングを無失点に抑えたイ・スンホ(背番号20)のあとはチョン・デヒョン、ソン・ウンボムに1イニングずつを任せるなど、SK得意の継投策も光った。
一方サムソンはポストシーズンで不振だった先発チャ・ウチャンは6回途中まで3失点とそこまで悪くはなかったが、7四死球を記録したもののわずか5安打、しかも2塁打以上が1本もなく攻撃に勢いがなく打線が湿りがちだった。特にプレーオフで活躍した若手のキム・サンスが1番に起用されたものの、5打席全部凡退では勢いはつかなかった。
韓国シリーズ第3戦は、舞台をサムソンの本拠地・大邱に移し、18日18時より開始される。