DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  SK、2年ぶりの公式戦優勝、4年連続韓国シリーズ出場決定

SK 10−4 トゥサン  (ソウル・蚕室、ダブルヘッダー第1戦) 
(勝)イ・スンホ(背番号37) 2勝  (敗)コ・チャンソン 5勝4敗
本塁打) SK : イ・ホジュン 8号  トゥサン : キム・ヒョンス 23号
 マジックナンバーを1としてこの試合に勝てば2年ぶりの公式戦優勝となるSKだったが、トゥサンは1回裏SKの先発門倉(元読売)から4番キム・ヒョンスの3ランで先制した。SKは2回表、トゥサンの先発ヒメネスから4番イ・ホジュン本塁打で1点を返し、3回表トゥサンの2番手ウォーランド(元横浜)から3番パク・チョングォンの2点タイムリーで3−3の同点に追いついた。SKは6回表トゥサンの3番手コ・チャンソン、4番手イ・ヒョンスンから8番パク・キョンワン、9番ナ・ジュファン、1番チョン・グヌ、パク・チョングォンのタイムリーで5点を勝ち越した。トゥサンは8回裏SKの5番手ソン・ウンボムから途中出場の6番チェ・スンファンの犠牲フライで1点を返した。
 SKは9回表トゥサンの6番手の高卒新人チョン・デヒョンから相手のエラー、5番チェ・ジョンのタイムリーで2点を追加し、最後はソン・ウンボムが抑えて快勝し、2008年以来2年ぶり3度目の公式戦優勝を果たし、2007年以来4年連続となる韓国シリーズ出場(史上2チーム目)を決めた。3回途中から5回途中まで無失点に抑えた2番手イ・スンホ(背番号37)が2勝目。打線ではパク・チョングォンが3打点と活躍。3位トゥサンは3連勝で止まり、過去3年間ポストシーズンで敗れているライバルSKの目前での胴上げを阻止できなかった。なお、この日試合のなかったサムソンの公式戦2位、2年ぶりのプレーオフ出場も確定した。


SK 11−8 トゥサン  (ソウル・蚕室、ダブルヘッダー第2戦) 
(勝)チョン・ビョンドゥ 5勝2敗  (敗)イ・ヒョンスン 3勝6敗2S
本塁打) SK : アン・チヨン 1号、チョン・サンホ 3,4号  トゥサン : キム・ヒョンス 24号、イ・ドゥファン 1号
 ダブルヘッダー第2戦となったこの試合では、SKは1回表トゥサンの先発イ・ウォンジェから3番アン・チヨンのSK移籍後初本塁打で1点を先制し、トゥサンも1回裏SKの先発イ・スンホ(背番号20)から4番キム・ヒョンスのタイムリーで1−1の同点に追いついた。SKは2回表6番チョン・サンホの2ランで勝ち越したが、トゥサンは3回裏キム・ヒョンスの2試合連続本塁打で1点を返した。SKは4回表トゥサンの2番手チョ・スンスからチョン・サンホの2打席連続本塁打となる2ランで突き放し、トゥサンはその裏1番チョン・スビン、オ・ジェウォンのタイムリーで5−5の同点に追いつきイ・スンホ(背番号20)をノックアウトし、5回裏SKの2番手コ・ヒョジュンから6番イ・ドゥファンのプロ4年目での初本塁打で2点を勝ち越し逆転した。
 SKは6回表トゥサンの3番手イム・テフンからアン・チヨンの2点タイムリーで7−7の同点に追いつき、7回表相手のエラーで1点を勝ち越した。トゥサンはその裏SKの4番手イ・ジェヨンからイ・ドゥファンの犠牲フライで8−8の同点に追いついた。このあとトゥサンのチョン・ジェフン、SKのチョン・ビョンドゥが勝ち越し点を許さず試合は延長に突入した。SKは11回表トゥサンの5番手イ・ヒョンスンから7番パク・チョングォン、途中出場の2番パク・チェサンのタイムリーなどで3点を勝ち越し、最後はチョン・ビョンドゥが抑え延長戦を制した。
 SKは公式戦優勝決定後も4連勝と勢いが衰えず、試合後はキム・ソングン監督を胴上げし、3塁側ビジター応援席に集まったファンたちに感謝の礼をささげた。打線ではアン・チヨンが3安打1本塁打3打点、チョン・サンホが2本塁打4打点と活躍。敗れた3位トゥサンではキム・ヒョンスが4安打1本塁打2打点と活躍。2010年シーズン最終戦となったこのカードは、SKが11勝8敗と勝ち越した。


(キム・ソングン監督が胴上げされ、ファンたちに挨拶するSKの選手や監督・コーチ陣。)


LG 3−4 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)パク・チュンス 3勝2敗  (セーブ)ソン・スンナク 2勝2敗25S  (敗)イ・ドンヒョン 7勝3敗4S
本塁打) ネクセン : カン・ジョンホ 12号
 LGは3回表、ネクセンの先発クム・ミンチョルから3番イ・テックンのタイムリーで1点を先制し、ネクセンは4回裏LGの先発パク・トンウクから3番ユ・ハンジュンのタイムリーで1−1の同点に追いつき、5回裏ユ・ハンジュンの2打席連続タイムリーで2−1と逆転した。LGは7回表ネクセンの4番手ソン・シニョンから4番チョ・インソンのタイムリーで2−2の同点に追いつき、8回表ネクセンの5番手パク・チュンスから代打ファン・ソニルの2007年以来3年ぶりの打点となるタイムリーで3−2と逆転した。
 7位ネクセンは8回裏LGの4番手イ・ドンヒョンから6番カン・ジョンホの2ランで逆転し、最後は守護神ソン・スンナクが抑え5連敗から脱出した。8回途中から登板し逆転打を許したが打線の援護があったパク・チュンスが幸運にも3勝目。ソン・スンナクはセーブ王争いトップタイの25セーブ目。打線では5番ソン・ジマンが3安打と活躍。6位LGは試合のなかった5位キアとの差が広がり、最後の希望である5位進出が厳しくなってきた。打線では1番イ・デヒョンが3盗塁を決め、2008年以来3年連続でシーズン60盗塁を記録し、盗塁王争いトップのキム・ジュチャン(ロッテ)に1個差と迫った。2010年シーズン最終戦となったこのカードは、LGが10勝9敗と勝ち越した。