DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   リュ・ヒョンジン(ハンファ)、2試合連続完封勝利  LG3連勝で5位浮上

 ハンファ 3−0 SK  (仁川・文鶴)
(勝)リュ・ヒョンジン 8勝2敗  (敗)オム・ジョンウク 2勝2敗
本塁打) ハンファ : チェ・ジンヘン 15号、シン・ギョンヒョン 3号
 試合はSKの先発イ・スンホ(背番号37)、ハンファの先発リュ・ヒョンジンの投手戦となった。ハンファは4回表イ・スンホ(背番号37)からチャンスを作ったがこれを生かせず、2009年4月以来1年ぶりの先発登板となったイ・スンホは5回途中で降板した。ハンファは6回表、SKの2番手オム・ジョンウクから4番チェ・ジンヘンの本塁打王争いトップタイの15号本塁打で1点を先制し、リュ・ヒョンジンは終盤になっても球威が衰えず三振の山を築いていった。
 ハンファは9回表、SKの3番手チョン・ウラムから8番シン・ギョンヒョンの2ランでリードを広げ、9回裏最後のマウンドもリュ・ヒョンジンが立ち、見事完封勝ちを収めた。リュ・ヒョンジンは2試合連続の完封勝利で、最近4連勝と好調であり最多勝争いトップタイの8勝目をあげ、無四死球であり13奪三振を記録する快投を見せた。首位SKはリュ・ヒョンジンから毎回のように走者を出したが、肝心なところを抑えられ完封負けを喫した。


(13奪三振の完封勝利で8勝目をあげたリュ・ヒョンジン。)



ネクセン 1−7 トゥサン  (ソウル・蚕室) 
(勝)ウォーランド 3勝  (敗)クム・ミンチョル 5勝7敗
本塁打) トゥサン : イ・ソンヨル 10号
 ネクセンは1回表、トゥサンの先発ウォーランド(元読売)から4番ユ・ハンジュンのタイムリーで1点を先制し、トゥサンは1回裏、ネクセンの先発クム・ミンチョルから2番オ・ジェウォンのタイムリーで1−1の同点に追いつき、2回裏6番イ・ソンヨルの本塁打で1点を勝ち越した。イ・ソンヨルにとっては、プロ8年目にして初の2ケタ本塁打となった。トゥサンは3回裏3番キム・ヒョンスの犠牲フライ、4番キム・ドンジュのタイムリーで2点を追加し、5回裏ネクセンの2番手マ・ジョンギル、3番手パク・ソンフンからキム・ドンジュの2打席連続タイムリー、イ・ソンヨルの犠牲フライで3点を追加した。 
 トゥサンは7回以降キム・スンフェ、ソン・ヨンフン、チ・スンミンの継投で相手の反撃を断ち、序盤の猛攻で快勝しサムソンとの同率2位の座を守った。6回を1失点に抑えたウォーランドは最近3連勝で3勝目。打線では1番イ・ジョンウクが3安打、キム・ドンジュが2安打3打点と活躍。最下位ネクセンは頼みのクム・ミンチョルが5回途中4失点で降板してしまい、打線も6安打に抑えられてしまった。


キア 2−4 サムソン  (大邱) 
(勝)チョン・ヒョヌク 3勝5S  (敗)クァク・チョンチョル 1勝4敗2S
 キアは4回表、サムソンの先発クルセタから7番イ・ジョンボム(元中日)の内野ゴロの間や、相手の暴投により2点を先制した。サムソンはキアの先発ロペスに5回まで抑えられていたが、6回裏4番チェ・ヒョンウのタイムリーで1点を返し、キアはこの回から2番手ソン・ヨンミンを登板させ継投策に出た。するとサムソンは8回裏、キアの3番手クァク・チョンチョルから5番ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで2−2の同点に追いつき、代わった4番手ユ・ドンフンから最近不振で2軍に降格していた途中出場の9番パク・チンマンのタイムリーで4−2と逆転した。
 サムソンは6回以降クォン・オジュン、クォン・ヒョク、チョン・ヒョヌクの継投で相手に得点を許さず、最近3連勝でトゥサンとの同率2位を守った。打線では1番パク・ハニが3安打と活躍。なお、この試合で5番指名打者で出場した41歳のヤン・ジュンヒョクは、プロ18年目にして史上最多タイの通算2111試合出場を達成し、2日のキア戦にも出場すれば新記録達成となる。4位キアは継投策に失敗し、接戦を落とした。  


LG 6−5 ロッテ  (釜山・社稷) 
(勝)キム・ギピョ 2勝3敗1S  (セーブ)岡本 4勝1敗9S  (敗)イ・ジョンフン 1勝4敗1S
本塁打) LG : チョン・ソンフン 2号  ロッテ : ホン・ソンフン 15号、ソン・アソプ 3号
 LGは4回表、ロッテの先発ソン・スンジュンから6番チョン・ソンフンの本塁打で1点を先制し、6回表8番チョ・インソンのタイムリーで2点を追加した。ロッテはLGの先発ポン・ジュングンに抑えられてきたが、7回裏5番ホン・ソンフンの本塁打王争いトップタイの15号本塁打で1点を返すと、代わったLGの3番手イ・サンヨルから1番ソン・アソプの3ランで4−3と逆転した。しかしLGは8回表、ロッテの3番手イ・ジョンフンから捕手カン・ミンホの悪送球で同点に追いつき、代わった4番手イム・ギョンワンから1番イ・デヒョン、2番イ・ビョンギュ(背番号24)のタイムリーで6−4と2点を勝ち越した。
 ロッテは8回裏LGの4番手キム・ギピョから6番カン・ミンホの犠牲フライで1点を返したが、オ・サンミン、守護神岡本(元埼玉西武)が1点のリードを守りきり、LGが逆転勝ちし3連勝でロッテを抜いて5位に浮上した。打線ではイ・デヒョンが4安打1打点2盗塁と活躍。一方ロッテは2本塁打で試合をひっくり返したものの、相変わらずリリーフ陣が弱くつまらないミスも目立ち、逆転負けで3連敗となり6位に後退した。