ハンファは24日、2010年シーズンの新監督として、サムソンの主席コーチを務めるハン・デファ氏(49)に内定したことを発表した。なお、2009年シーズン限りで契約の切れるキム・インシク監督(62)は退任となった。
ハン・デファ新監督は檀国大卒業後、1983年OB(現トゥサン)に入団し、86年ヘテに移籍すると勝負強い打撃でサードのレギュラーとして活躍し、チームの韓国シリーズ4連覇(1986−89年)に大きく貢献した。1990年には首位打者となり、1986年から91年まで6年連続ゴールデングラブ賞のサード部門を受賞し続けた。1994年LGにトレードで移籍し、この年のチームの韓国シリーズ優勝に貢献した。1997年サンバンウル(現在は消滅)に移籍し、この年限りで現役を引退した。プロ15年間の通算成績は1331試合に出場、打率.279、1190安打、163本塁打、712打点、79盗塁。引退後は母校・檀国大の監督に就任し、大学野球の強豪に育て上げた。2004年ヘテ時代のチームメイトだったソン・ドンヨル(元中日)がサムソンの主席コーチに就任した際、ハン・デファ氏もサムソンのコーチとなり、近年は主席コーチを務めソン監督の右腕として知られていた。2009年シーズン、球団創設の1986年以来23年ぶりの最下位となったハンファは、外様の新監督を迎え巻き返しを図ることになった。出身地・大田を本拠地とするハンファを率い、プロ野球では初の采配を振るうハン・デファ新監督の手腕に注目が集まる。
これまでサンバンウル、トゥサンを率いてきたキム・インシク監督は、2005年ハンファの監督に就任し、それまでの数年間下位に低迷していたチームを再建し、就任1年目は公式戦4位、プレーオフ進出と結果を残し名将としての地位をさらに高めた。2006年には公式戦3位ながら準プレーオフ、プレーオフを勝ち抜き、韓国シリーズに出場したが惜しくもサムソンの前に敗れた。2007年も公式戦3位で終えたが、プレーオフでトゥサンに敗れるとチームは下降線をたどり始め、2008年は公式戦5位に終わりポストシーズン進出を逃した。そして2009年シーズンは6月から最下位を独走し、自身としては1996年のOB(現トゥサン)以来12年ぶりにチームを最下位に転落させてしまった。また国際大会では2002年釜山アジア大会優勝、2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)ベスト4、2009年WBC準優勝と、韓国代表監督として結果を残し、国民的監督として不動の地位を築いた。その一方でかつて脳梗塞で入院したことがあり、足が不自由など健康状態が悪いことでも知られていた。
キム・インシク監督の監督通算成績は16年間で979勝1032敗45分けで、監督通算勝利数は歴代3位。なお、ハンファでの5年間の監督通算成績は307勝321敗8分け。今後はハンファの球団顧問としてチームを支えることになった。
(文責 : ふるりん)