DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  新監督はハン・デファ氏が内定、キム・インシク監督は退任

 ハンファは24日、2010年シーズンの新監督として、サムソンの主席コーチを務めるハン・デファ氏(49)に内定したことを発表した。なお、2009年シーズン限りで契約の切れるキム・インシク監督(62)は退任となった。
 ハン・デファ新監督は檀国大卒業後、1983年OB(現トゥサン)に入団し、86年ヘテに移籍すると勝負強い打撃でサードのレギュラーとして活躍し、チームの韓国シリーズ4連覇(1986−89年)に大きく貢献した。1990年には首位打者となり、1986年から91年まで6年連続ゴールデングラブ賞のサード部門を受賞し続けた。1994年LGにトレードで移籍し、この年のチームの韓国シリーズ優勝に貢献した。1997年サンバンウル(現在は消滅)に移籍し、この年限りで現役を引退した。プロ15年間の通算成績は1331試合に出場、打率.279、1190安打、163本塁打、712打点、79盗塁。引退後は母校・檀国大の監督に就任し、大学野球の強豪に育て上げた。2004年ヘテ時代のチームメイトだったソン・ドンヨル(元中日)がサムソンの主席コーチに就任した際、ハン・デファ氏もサムソンのコーチとなり、近年は主席コーチを務めソン監督の右腕として知られていた。2009年シーズン、球団創設の1986年以来23年ぶりの最下位となったハンファは、外様の新監督を迎え巻き返しを図ることになった。出身地・大田を本拠地とするハンファを率い、プロ野球では初の采配を振るうハン・デファ新監督の手腕に注目が集まる。
 これまでサンバンウル、トゥサンを率いてきたキム・インシク監督は、2005年ハンファの監督に就任し、それまでの数年間下位に低迷していたチームを再建し、就任1年目は公式戦4位、プレーオフ進出と結果を残し名将としての地位をさらに高めた。2006年には公式戦3位ながら準プレーオフプレーオフを勝ち抜き、韓国シリーズに出場したが惜しくもサムソンの前に敗れた。2007年も公式戦3位で終えたが、プレーオフでトゥサンに敗れるとチームは下降線をたどり始め、2008年は公式戦5位に終わりポストシーズン進出を逃した。そして2009年シーズンは6月から最下位を独走し、自身としては1996年のOB(現トゥサン)以来12年ぶりにチームを最下位に転落させてしまった。また国際大会では2002年釜山アジア大会優勝、2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)ベスト4、2009年WBC準優勝と、韓国代表監督として結果を残し、国民的監督として不動の地位を築いた。その一方でかつて脳梗塞で入院したことがあり、足が不自由など健康状態が悪いことでも知られていた。
 キム・インシク監督の監督通算成績は16年間で979勝1032敗45分けで、監督通算勝利数は歴代3位。なお、ハンファでの5年間の監督通算成績は307勝321敗8分け。今後はハンファの球団顧問としてチームを支えることになった。
(文責 : ふるりん