DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  SK大荒れの乱打戦を制し首位キープ 

SK 15−8 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)コ・ヒョジュン 7勝8敗2S  (敗)ペ・ヒムチャン 1敗
本塁打) SK : チェ・ジョン 14,15号  ヒーローズ : ソン・ジマン 16号、クラーク 18号
 SKは2回表ヒーローズの先発チャン・ウォンサムから7番パク・チョングォンのタイムリー、8番チョン・サンホの内野ゴロの間に2点を先制し、ヒーローズはその裏SKの先発ソン・ウンボムから6番ソン・ジマンの本塁打で1点を返した。SKは3回表2番キム・ガンミン、6番ナ・ジュファンのタイムリーで2点を追加したが、ヒーローズはその裏1番クラークの2試合連続本塁打となる2ラン、4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで4−4の同点に追いつき、ソン・ウンボムをノックアウトした。SKは4回表ヒーローズの2番手ファン・ドゥソンから1番チョン・グヌのタイムリー、代わった3番手ペ・ヒムチャンの2度の暴投で3点を勝ち越したが、ヒーローズはその裏SKの3番手コ・ヒョジュンからクラーク、2番ファン・ジェギュンのタイムリーで再び7−7の同点に追いついた。
 SKは6回表ペ・ヒムチャンの悪送球で1点を勝ち越し、代わったヒーローズの4番手オ・ジェヨン、5番手ソン・シニョンから途中出場の4番キム・ジェヒョン、チョン・サンホ、チョン・グヌのタイムリーで4点を追加した。ヒーローズはその裏ブランボーのタイムリーで1点を返したが、SKは7回表3番チェ・ジョンの本塁打で1点を追加したが、ソン・シニョンはナ・ジュファンに四球をぶつけた際、両軍ベンチ総出の一触即発状態となり試合が中断し、ソン・シニョンはビーンボールを投げた疑いで退場処分を受けた。この回SKは代わったヒーローズの6番手チョン・ジュンホ(背番号61)からパク・チョングォンのタイムリーで1点を追加し、さらに9回表チェ・ジョンの2打席連続本塁打でダメを押した。
 7回以降はキム・ウォンヒョン、チョン・ウラムの継投で反撃を断ち、SKが大荒れの乱打戦を制し僅差の首位をキープした。4回途中から6回まで投げたコ・ヒョジュンが7勝目。打線ではチョン・グヌが3安打2打点、チェ・ジョンが2本塁打2打点と活躍。6位ヒーローズは送り出す投手がことごとく打たれ、ソン・シニョンが退場処分になりキム・シジン監督も審判に猛抗議するなど後味の悪さを残した。打線ではクラークが1本塁打3打点と活躍。


(7回表ソン・シニョンの投球をめぐり両チームベンチ総出の一触即発の状態に。)
    

トゥサン 2−1 ハンファ  (大田)
(勝)キム・ソヌ 7勝7敗  (セーブ)イ・ヨンチャン 2敗20S  (敗)リュ・ヒョンジン 8勝9敗
本塁打) トゥサン : キム・ドンジュ 11号、ソン・シホン 7号
 試合はトゥサンの先発キム・ソヌ、ハンファの先発リュ・ヒョンジンの投手戦となった。トゥサンは4回表4番キム・ドンジュ、6番ソン・シホンの本塁打で2点を先制したが、その後はリュ・ヒョンジンから追加点を奪えなかった。ハンファは6回裏2番キム・ミンジェのタイムリーで1点を返し、ここでトゥサンは2番手コ・チャンソンに交代し継投策をとった。リュ・ヒョンジンは7回を2失点に抑え、ハンファはヤン・フン、トーマス(元北海道日本ハム)の継投策をとった。
 トゥサンはチ・スンミン、イ・ジェウ、守護神イ・ヨンチャンの継投で1点差を守りきり、SKが勝ったため首位浮上こそならなかったが、大混戦の上位争いで2位を何とかキープした。キム・ソヌは6月12日のサムソン戦以来48日ぶりの勝利となる7勝目。イ・ヨンチャンはプロ3年目にして初の20セーブに到達し、セーブ王争い単独トップ。リュ・ヒョンジンは14奪三振を奪いながら負け投手と、最下位ハンファは打線がエースを援護できず、わずか4安打に終わった。
    

キア 7−5 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ソン・ヨンミン 3勝1敗  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗8S  (敗)アドキンス 3勝3敗18S
本塁打) キア : キム・サンヒョン 16号、キム・サンフン 9号
 ロッテは1回裏キアの先発ソ・ジェウンから5番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を先制したが、キアは3回表ロッテの先発チャン・ウォンジュンから4番チェ・ヒィソプのタイムリー、5番キム・サンヒョンの3ランで5−1と逆転した。ロッテはその裏ホン・ソンフン、6番ガルシア(元オリックス)のタイムリー、7番パク・チョンユンの内野ゴロで4−5と1点差に迫り、5回裏キアの2番手クァク・チョンチョルからガルシアの犠牲フライで5−5の同点に追いついた。ロッテはイム・ギョンワン、イ・ジョンフンの継投で相手に流れを渡さず、キアはクァク・チョンチョル、ソン・ヨンミンの継投で勝ち越し点を許さなかった。
 キアは9回表ロッテの守護神アドキンスから7番キム・サンフンの2ランで逆転し、最後はユ・ドンフンが抑え逃げ切り、大混戦の上位争いで3位の座を守った。6回途中から8回まで無失点に抑えたソン・ヨンミンが3勝目。キアを追いかけていた4位ロッテとしては、3位に浮上するチャンスを逃し、痛い一敗となった。なお、この試合には木曜日と平日にもかかわらず、社稷野球場は地元釜山の熱狂的なロッテファンで埋め尽くされ、29日に続き2009年シーズン11度目となる28500人の大入り満員を達成した。


(9回表キム・サンフンが逆転2ランを打つ。)


サムソン 8−2 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ユン・ソンファン 9勝3敗  (敗)ソ・スンファ 1敗
本塁打) サムソン : チェ・テイン 13号
 サムソンは1回表LGの先発ソ・スンファから5番チェ・ヒョンウ、6番パク・チンマン、9番キム・ヒョンスのタイムリーで5点を先制し、3回表7番チェ・テインの本塁打でソ・スンファをノックアウトした。そしてこの回代わったLGの2番手キム・ギョンテから3番カン・ボンギュのタイムリーで8−0と一方的展開となった。LGは4回裏サムソンの先発ユン・ソンファンから4番ペタジーニの内野ゴロの間、5番イ・ジニョンの犠牲フライで2点を返した。
 5位サムソンは4回以降キム・ギョンテ、キョン・ホンホなどから追加点を奪えなかったが、ユン・ソンファンは5回以降無失点に抑え、序盤の大量点を守り快勝した。チーム最多の9勝目となったユン・ソンファンは、被安打5、2失点の内容でプロ6年目にして初の完投勝利を記録した。また、1回表の攻撃で4番ヤン・ジュンヒョクが内野ゴロを打った際、1塁に到達する前に足の痛みを訴え途中交代し、検査したところ足の筋肉が破裂していると診断され、長期間の離脱が避けられなくなり、40歳の大打者を欠くことになるチームに同様が走った。7位LGでは軍に入隊していたこともあり2006年以来3年ぶりの先発となった左腕ソ・スンファが、3回途中8失点でノックアウトされ、打線も淡白な攻撃に終始した。だが3番チョン・ソンフンが3安打1打点と1人気を吐いた。