DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位キア、チェ・ヒィソプの2本塁打でシーズン初の5連勝  上位3ゲームが1ゲーム差にひしめく大混戦

キア 12−2 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 7勝5敗  (敗)キム・グァンス 3勝5敗
本塁打) キア : チェ・ヒィソプ 19,20号  LG : チョ・インソン 14号
 キアは1回表LGの先発キム・グァンスから4番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を先制し、2回表8番キム・ソンビン、1番イ・ヨンギュのタイムリー、2番キム・ウォンソプの犠牲フライで4点を追加した。キアの先発ヤン・ヒョンジョンは無失点の好投を続け、打線は5回表6番キム・サンフンの犠牲フライで1点、7回表LGの2番手キョン・ホンホからチェ・ヒィソプの本塁打で3点を追加した。LGは7回裏ヤン・ヒョンジョンから8番チョ・インソンの2ランでようやっと反撃した。
 キアは9回表LGの3番手の高卒新人チェ・ドンファンからチェ・ヒィソプの2打席連続本塁打となる2ラン、代打ナ・ジワンのタイムリーで3点を追加してダメを押すと、最後はオ・ジュンヒョンが抑え打線の爆発で大勝し、2009年シーズン初の5連勝で首位をキープした。最近不調だったヤン・ヒョンジョンは8回を2失点に抑え自身3連敗から抜け出す7勝目。打線では韓国3年目にして初の20本塁打を記録したチェ・ヒィソプが3安打2本塁打6打点、3番チャン・ソンホが3安打と活躍。7位LGは先発キム・グァンスが5回6失点とキアの勢いを止められず、わずか6安打に抑えられ5連敗で上昇の兆しが見られない。


(2本塁打6打点と活躍したチェ・ヒィソプ。) 
      

トゥサン 12−4 ロッテ  (馬山)
(勝)ホン・サンサム 9勝2敗  (敗)ソン・ミンハン 6勝3敗
本塁打) トゥサン : ソン・シホン 8号  ロッテ : イ・デホ 19号、パク・チョンユン 1号
 この試合は地元ロッテの勝利を見ようと、馬山の野球場は2万人の大観衆が押し寄せ入場券は完売となった。トゥサンは1回表ロッテの先発ソン・ミンハンから3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を先制し、2回表9番イム・ジェチョルのタイムリーで1点、3回表6番ソン・シホン、7番イ・ウォンソクのタイムリーで3点を追加した。トゥサンの先発ホン・サンサムは6回を無失点に抑えると、打線は7回表ロッテの2番手ペ・ジャンホから6番ソン・シホンの本塁打で1点を追加した。ロッテは8回裏トゥサンの3番手イ・ジェウから4番イ・デホの2ラン、途中出場の7番ムン・ギュヒョンの2007年以来2年ぶりの打点となるタイムリーで3点を返したが、トゥサンは9回表ロッテの4番手イム・ギョンワンから1番イ・ジョンウクのタイムリー、2番コ・ヨンミンの犠牲フライ、途中出場の5番ユ・ジェウン、代打キム・ジェホのタイムリーなどで6点を追加した。
 ロッテは9回裏トゥサンの4番手オ・ヒョンテクから代打パク・チョンユンの本塁打で1点を返したが後が続かず、2位トゥサンが快勝し首位キアを追走するだけでなく、さらなる上位進出を狙う4位ロッテとのゲーム差を広げた。6回を無失点に抑えたホン・サンサムは9勝目で、うち4勝をロッテ戦であげている。打線ではキム・ヒョンスが5安打1打点、8番ヨン・ドカンが3安打と活躍。満員の観衆を落胆させた4位ロッテは先発ソン・ミンハンが3回5失点で降板したのが誤算で、苦手のホン・サンサムに打線も抑えられてしまった。8番パク・ナムソプが3安打と活躍。
   

ヒーローズ 8−9 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チョン・デヒョン 2勝3敗8S  (敗)チョン・ジュンホ 2勝1敗1S
本塁打) ヒーローズ : ソン・ジマン 18号  SK : ナ・ジュファン 9号
 SKは4回裏ヒーローズの先発キム・スギョンから6番チョン・サンホの犠牲フライで1点を先制したが、ヒーローズは5回表SKの先発グローバー(元読売)から8番カン・グィテの犠牲フライ、9番キム・イルギョンの犠打で2−1と逆転し、さらに代わったSKの2番手ユン・ギルヒョンから2番ファン・ジェギュン、3番イ・テックンのタイムリーで3点を追加した。SKはその裏3番キム・ジェヒョンのタイムリーで2点を返したが、ヒーローズは6回表SKの3番手チョン・ウラムから6番ソン・ジマンの本塁打で1点を追加した。SKはその裏ヒーローズの3番手ペ・ヒムチャンから7番ナ・ジュファンの2ランで5−6と1点差に迫り、ヒーローズも7回表SKの4番手イ・スンホ(背番号20)から4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで1点、8回表SKの7番手チョン・ビョンドゥからキム・イルギョンのタイムリーで1点を追加し、8−5とリードを広げた。
 SKは8回裏ヒーローズの6番手イ・ボグンから代打イ・ホジュン、1番チョン・グヌのタイムリーで7−8の1点差とすると、9回裏ヒーローズの7番手チョン・ジュンホから途中出場の8番モ・チャンミンの内野ゴロの間に8−8の同点に追いつき、チョン・グヌのタイムリーでサヨナラ勝ちした。エースのキム・グァンヒョンなどを負傷で欠く3位SKは大逆転劇でキア、トゥサンの上位2チームに離されまいと食らいつき、上位争いは3チームが1ゲーム差にひしめく大混戦となっている。9回表8番手として登板したチョン・デヒョンが2勝目。打線ではサヨナラタイムリーを打ったチョン・グヌが4安打2打点、キム・ジェヒョン、ナ・ジュファンが3安打2打点と活躍。6位ヒーローズは相変わらずリリーフ陣が踏ん張れず、3連勝でストップした。
     

ハンファ 5−6 サムソン  (大邱
(勝)ナイト 1勝  (セーブ)クォン・ヒョク 5勝6敗4S  (敗)ユ・ウォンサン 5勝8敗
本塁打) サムソン : パク・ソンミン 13号
 ハンファは2回表サムソンの先発の新外国人ナイト(元福岡ダイエー)から8番ヤン・スンハクのタイムリーで1点を先制し、4回表9番イ・ヒィグンのタイムリー、1番カン・ドンウの犠牲フライで3点を追加した。サムソンはその裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから2番パク・ハニ、4番チェ・ヒョンウのタイムリー、5番パク・ソンミンの2ランで6−4と逆転した。サムソンは6回以降継投策を取り、ロッテは7回表サムソンの3番手チョン・ヒョヌクから6番イ・ヨサンの内野ゴロの間に1点を返した。
 最後は4番手クォン・ヒョクが1点差を守りきり、5位サムソンが逆転勝ちで連敗を4で止め、トゥサンに敗れた4位ロッテとのゲーム差を2に縮め、上位進出に望みをつないだ。韓国初先発のナイトは5回4失点だったが、打線の援護で韓国初勝利。最下位ハンファは先発ユ・ウォンサンが5回6失点と期待にこたえられず、ク・デソン(元オリックス)、ユン・ギュジンが好投し追加点を許さなかったものの、幾度ものチャンスを生かしきれず接戦に敗れた。


(韓国初先発で初勝利をあげた新外国人ナイト。)