DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位キア、SKに3連勝  ロッテ5連敗から脱出し4位浮上

 23日は、2008年8月23日の北京五輪野球韓国代表優勝から1周年ということで、「野球の日」に指定され、全球場で入場料が半額となった。蚕室野球場の前には、北京五輪に関する展示コーナーが設置され、野球ファンたちの目を引いた。


キア 2−1 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ユン・ソンミン 8勝3敗7S  (セーブ)ユ・ドンフン 5勝2敗16S  (敗)ソン・ウンボム 12勝3敗
本塁打) キア : キム・サンヒョン 27号  
 キアは2回表SKの先発ソン・ウンボムから2番キム・ウォンソプのタイムリーで1点を先制し、3回表5番キム・サンヒョンの本塁打王争いトップの27号で1点を追加した。キアの先発ユン・ソンミンは走者を出しても大きなチャンスを作らせなかった。SKは不安定な投球を続けていたソン・ウンボムを4回限りで交代させ、5回から2番手イ・スンホが登板し追加点のピンチをしのいだ。さらにSKは8回からユン・ギルヒョン、チョン・ビョンドゥなど小刻みな継投で抑え続け、8回裏ユン・ソンミンから3番パク・チェサンのタイムリーで1点を返した。しかし同点のチャンスは抑えのユ・ドンフンに阻まれた。
 9回裏もユ・ドンフンが1点差を守りきり、首位キアが3位SKに3連勝し、ヘテからキアに球団が譲渡されてから9年目で初となる韓国シリーズ出場に向けて突き進んでいる。さらにキアはSK戦6連勝とすっかり得意にしていて、ユン・ソンミンは8回途中まで1失点に抑え、9奪三振を記録し、自身8連勝となる8勝目。打線では1番イ・ヨンギュが3安打と活躍。韓国シリーズ3連覇を目指す3位SKは、怒涛の勢いで勝ち進むキアの勢いの前に屈し3連敗で、サムソンに勝った2位トゥサンとの差も2ゲームに開き、首位奪取はかなり厳しくなってきた。

(8勝目をあげたユン・ソンミン。)
  

サムソン 4−5 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)チョン・ジェフン 5勝4敗  (セーブ)イ・ヨンチャン 2敗23S  (敗)クォン・ヒョク 5勝7敗5S
本塁打) サムソン : チェ・テイン 16号、チェ・ヒョンウ 18号  トゥサン : キム・ヒョンス 20号
 トゥサンは1回裏サムソンの先発ユン・ソンファンから3番キム・ヒョンスのプロ4年目にして自身初となる20号本塁打で1点を先制したが、サムソンは2回表トゥサンの先発キム・ソヌから5番チェ・テインの2ランで逆転した。トゥサンはその裏8番チェ・スンファンのタイムリーで2−2の同点としたが、サムソンは3回表4番チェ・ヒョンウの2ランで勝ち越した。トゥサンは5回裏キム・ヒョンスのタイムリーで4−3の1点差とし、6回裏も同点のチャンスを作ったが、ユン・ソンファンはここをしのぎ後をリリーフに託した。勢いに乗るトゥサンは7回裏サムソンの2番手クォン・ヒョクからキム・ヒョンスの内野ゴロの間に同点にすると、途中出場の5番ミン・ビョンホンのタイムリーで5−4と逆転した。
 2位トゥサンは8回以降チ・スンミン、キム・サンヒョン、守護神イ・ヨンチャンの継投で1点差を守りきり逆転勝ちし、勢いのとまらない首位キアとの4ゲーム差を守った。6回途中から7回まで無失点に抑えた3番手チョン・ジェフンが5勝目。最近リリーフに失敗していたイ・ヨンチャンは、セーブ王争い単独トップの23セーブ目。打線ではキム・ヒョンスが1本塁打3打点と活躍。サムソンは強力なトゥサン打線の猛攻をしのげず逆転負けを喫し、ロッテがLGに勝ったためわずかの勝率差で5位に後退。打線ではチェ・ヒョンウが3安打1本塁打2打点と活躍。

 

LG 3−6 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チョ・ジョンフン 11勝9敗  (セーブ)イ・ジョンフン 1勝3敗7S  (敗)パク・チチョル 1敗
本塁打) LG : ペタジーニ 24号  ロッテ : イ・デホ 23,24号
 ロッテは1回裏LGの先発パク・チチョルから4番イ・デホのタイムリーで1点を先制し、3回裏4番イ・デホの2試合連続本塁打で1点を追加すると、この回途中から代わったLGの2番手ノ・ジニョンから8番チョン・ボミョンのタイムリーで3−0とリードを広げた。ロッテの先発チョ・ジョンフンも無失点の好投を続け、打線も5回裏チョン・ボミョン、1番キム・ジュチャンのタイムリーで2点を追加した。LGは6回表4番ペタジーニ(元読売)の2試合連続本塁打となる2ランで反撃したが、ロッテはその裏イ・デホのこの試合2本目となる本塁打で1点を追加した。
 LGは8回表ロッテの2番手イ・ジョンフンから6番パク・ピョンホのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまででロッテが5連敗から脱出し、サムソンがトゥサンに敗れたためわずかな勝率の差で4位に浮上した。8回途中まで3失点に抑えたチョ・ジョンフンが、チーム最多タイの11勝目。打線ではイ・デホが3安打2本塁打3打点と活躍。かつて14年間在籍した古巣を相手に、1年間ブランクを置いて2009年シーズンは新天地LGで復活をかけたパク・チチョルは3回途中3失点で降板し、7位LGはロッテ相手に3連勝とはならなかった。


(5連敗から脱出し4位に浮上したロッテの選手たち。)
 

ハンファ 8−5 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)ホ・ユガン 1勝  (セーブ)トーマス 4敗9S  (敗)ソン・シニョン 2勝1敗1S
本塁打) ヒーローズ : ファン・ジェギュン 17号、カン・ジョンホ 16号  ハンファ : イ・ボムホ 23号、キム・テワン 20号
 ヒーローズは1回裏ハンファの先発ユ・ウォンサンから4番クラークのタイムリーで1点を先制し、ハンファは2回表ヒーローズの先発キム・ヨンミンから7番ヨン・ギョンフム、8番ソン・グァンミンのタイムリーで2−1と逆転すると、代わったヒーローズの2番手の高卒新人カン・ユングから2番キム・ミンジェへの押し出しの四球で1点を追加した。ヒーローズは3回裏1番ファン・ジェギュンの本塁打で1点を返し、4回裏7番ソン・ジマンのタイムリーで3−3の同点とすると、ユ・ウォンサンはここで降板した。ハンファは5回表ヒーローズの3番手ソン・シニョンから5番イ・ボムホ本塁打で1点を勝ち越し、7回表ソン・シニョンから3番キム・テワンの2年連続20号本塁打となる2試合連続本塁打で1点を追加すると、さらにこの回代わったヒーローズの5番手マ・イリョンから代打ヤン・スンハク、1番カン・ドンウのタイムリーで7−3とリードを広げた。
 ヒーローズは7回裏ハンファの4番手ヤン・フンから9番カン・ジョンホの本塁打で2点を返したが、ハンファは9回表ヒーローズの7番手オ・ジェヨンからソン・グァンミンのタイムリーで1点を追加し、最後はトーマス(元北海道日本ハム)が抑え、最下位ハンファが逆転勝ちした。4回途中から5回まで無失点に抑えた2番手の大卒新人ホ・ユガンがプロ初勝利。なお、安定感のある抑えがいなかったこともありどん底の最下位に沈むハンファでは、トーマスが自身6月5日のSK戦以来79日ぶりとなる9セーブ目をあげただけでなく、チームがセーブを記録したこと自体が、6月19日のヒーローズ戦でのヤン・フン以来65日ぶりであった。打線では1番カン・ドンウが3安打1打点と活躍。6位ヒーローズは最下位ハンファに痛い一敗を喫し、4位ロッテ、5位サムソンとのゲーム差が2に開き、4位争いから一歩後退した。