DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   ユン・ソンミン(キア)、先発での復活勝利  ヒーローズ逆転勝ちで4連勝、6位に浮上 

 29日はノ・ムヒョン前韓国大統領の国葬が行われたため、各球場では応援活動が自粛となった。
SK 4−5 サムソン  (大邱
(勝)チョン・ヒョヌク 2勝2敗1S  (セーブ)オ・スンファン 1勝14S  (敗)イ・スンホ 4勝1敗2S
本塁打) SK : チョン・サンホ 2号  サムソン : カン・ボンギュ 3号
 サムソンは1回裏SKの先発チョン・ビョンドゥから3番カン・ボンギュの2試合連続本塁打で1点を先制し、2回裏8番ヒョン・ジェユンのタイムリーで1点、3回裏6番キム・チャンヒィのタイムリーで1点を追加した。SKは6回まで苦手としているサムソンの先発ユン・ソンファンに抑えられていたが、SKは7回表サムソンの2番手クォン・ヒョクから8番チョン・サンホの満塁本塁打で4−3と逆転し、2番手の大卒新人パク・ヒョンジュンも7回途中まで無失点に抑えた。
 サムソンは8回裏SKの3番手イ・スンホ(背番号20)から7番パク・チンマンのタイムリーで4−4の同点とし、代わった4番手チョン・デヒョンから1番シン・ミョンチョルへの押し出しの四球で1点を勝ち越した。この1点のリードを守護神オ・スンファンが抑え、サムソンが逆転勝ちしSK戦の連敗を4で止め、キアに敗れたLGに代わって4位に浮上した。最近不振から立ち直り1軍に復帰し、8回表追加点のピンチを防いだ4番手チョン・ヒョヌクが2勝目。オ・スンファンはセーブ王争いトップの14セーブ目。一方首位SKはリリーフ陣の不振や守備の乱れで逆転負けを喫し、ハンファに勝った2位トゥサンに差を詰められた。
  

トゥサン 3−1 ハンファ  (大田)
(勝)ホン・サンサム 3勝  (セーブ)イ・ヨンチャン 1敗12S  (敗)リュ・ヒョンジン 6勝2敗
 トゥサンは1回表ハンファの先発リュ・ヒョンジンから3番キム・ヒョンスのタイムリーで先制すると、5番チェ・ジュンソクの併殺打の間や6番イ・ウォンソクのタイムリーなどでこの回3点を奪った。リュ・ヒョンジンはその後立ち直り、ハンファは3回裏トゥサンの先発ホン・サンサムから1番カン・ドンウの犠牲フライで1点を返した。ホン・サンサムは7回からマウンドをリリーフ陣に譲り、イム・テフン、新守護神イ・ヨンチャンの継投で2点のリードを守り、2位トゥサンが接戦を制し連敗を3で止めた。
 先発に定着したまだ19歳のホン・サンサムは6回を1失点に抑え、3連勝でうち2章をハンファ戦であげている。ハンファはエースのリュ・ヒョンジンが奮闘し7回を3失点で抑えたが、4月に入院した試合中に起こした脳震盪の後遺症に悩まされ2軍に降格した主砲キム・テギュンを欠いたダイナマイト打線が、わずか7安打に抑えられてしまった。 


(3勝目をあげたホン・サンサム。)
    

キア 12−5 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ユン・ソンミン 2勝3敗7S  (敗)ポン・ジュングン 3勝6敗
本塁打) LG : ペタジーニ 14号、チェ・ドンス 6号、パク・ヨンテク 8号 
 キアは3回表LGの先発ポン・ジュングンから2番イ・ジョンボム(元中日)、4番チェ・ヒィソプのタイムリーで3点を先制し、LGも4回裏キアの先発ユン・ソンミンから4番ペタジーニ(元読売)の本塁打王争いトップタイとなる14号本塁打で1点を返した。さらにLGは6回裏ユン・ソンミンの暴投で1点を返すが、キアは8回表チェ・ヒィソプ、5番キム・サンヒョンのタイムリーでポン・ジュングンをノックアウトすると、代わったLGの2番手チョン・チャンホン、3番手オ・サンミン、4番手の高卒新人チェ・ドンファンから6番キム・サンフン、8番ナ・ジワン、9番イ・ヒョンゴン、1番キム・ジョングク、途中出場の3番の高卒新人アン・チホンのタイムリーによりこの回打者一巡の14人の猛攻で合計9点を奪い、試合を決めた。
 LGは8回裏キアの3番手キム・ヨンスから代打チェ・ドンスの2ラン、9回裏キアの4番手の高卒新人チョン・ソンチョルから1番パク・ヨンテクの本塁打で反撃したが、キアが14安打と打線の爆発で快勝した。しばらく抑えを任され先発に復帰したユン・ソンミンは、6回を2失点に抑え2009年シーズン初の先発勝利。打線ではキム・ジョングクが4安打2打点と活躍。LGはエースのポン・ジュングンを8回まで引っ張ったが崩れてしまい、3本塁打と得意の一発攻勢も実らなかった。
    

ロッテ 5−7 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)イ・ボグン 2勝1敗  (セーブ)ファン・ドゥソン 1勝1敗8S  (敗)アドキンス 2勝2敗10S
本塁打) ロッテ : チェ・ギムン 1号、イ・デホ 12号
 ロッテは1回表ヒーローズの先発マ・イリョンから4番イ・デホ、5番ホン・ソンフンのタイムリーで2点を先制し、ヒーローズは4回裏ロッテの先発ソン・スンジュンから6番ソン・ジマンのタイムリー、7番カン・グィテの犠牲フライで2−2の同点に追いつき、5回裏1番クラークのタイムリー、4番ブランボー(元オリックス)の犠牲フライで4−2と逆転した。ロッテも6回表7番チェ・ギムンの2004年以来5年ぶりの本塁打となる2ランで4−4の同点に追いつき、マ・イリョンを降板させた。ロッテは8回表ヒーローズの2番手イ・ボグンからイ・デホ本塁打で1点を勝ち越し逆転した。
 しかしヒーローズは8回裏ロッテの守護神アドキンスから9番カン・ジョンホの2点タイムリーで逆転し、クラークのタイムリーで1点を追加した。最後は守護神ファン・ドゥソンが抑え、ヒーローズが逆転勝ちで4連勝としロッテを抜いて6位に浮上した。8回表勝ち越し本塁打を浴びたが、最近ロングリリーフに定着したイ・ボグンが2勝目。打線ではソン・ジマンが3安打1打点と活躍。ロッテは終盤リードを奪ったが、先発ソン・スンジュンを8回裏途中まで引っ張りピンチを招き、アドキンスの投入のタイミングを間違え、逆転負けで7位に後退した。


(8回裏逆転決勝タイムリーを打ったカン・ジョンホ。)