DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  第2回WBC韓国代表、キム・インシク監督(ハンファ)などコーチングスタッフ発表

 2009年第2回WBCの韓国代表のコーチングスタッフの陣容が25日、ソウルのKBO(韓国野球委員会)の本部で記者会見が開かれ、先日KBOから監督就任を打診されていたキム・インシク監督(ハンファ)の正式な韓国代表監督就任と、その他のコーチ陣が発表された。
 コーチ陣の人選をめぐっては、キム・インシク監督が前大会を経験した現職の監督級の指導者を代表チームに迎え入れたいと熱望したが、WBCがシーズン開幕前の3月に開催されることもあり、自分のチームをあけたくないとのことで、候補に上がった3名の監督(キアのチョ・ボムヒョン監督、ヒーローズのキム・シジン監督、LGのキム・ジェバク監督)はすべてその要請を断り、人選は難航していた。だが結局キム・ソンハン(元キア監督)、イ・スンチョル(元LG監督、前ヒーローズ首席コーチ)、ヤン・サンムン(元ロッテ1軍監督、2009年からロッテ2軍監督)などの監督経験者と、リュ・ジュンイル、カン・ソンウ(以上サムソン2軍コーチ)、キム・ミンホ(トゥサン2軍コーチ)などの現職の2軍の指導者などが代表チームのコーチ陣を構成することとなった。
 今後の予定であるが、監督、コーチ陣は12月1日に会議を開き、WBC韓国代表の1次エントリー48名を選出する。なお、国内の8球団はベストメンバーを構成するため、選手派遣に100%協力することが約束されている。2008年末までには最終エントリーメンバー28名を確定する予定だ。なお、2009年2月15日に代表チームはアメリカ・ハワイに召集され、2週間の合同練習を行い、2月末に1次リーグ(3月5−9日)の会場となる日本・東京ドームへと移動する予定。韓国代表の緒戦は、3月6日の台湾戦となっている。
 北京五輪で韓国代表を率い史上初の金メダルを獲得したキム・ギョンムン監督(トゥサン)、今季韓国シリーズで2連覇を達成したキム・ソングン監督(SK)にWBC代表監督就任を断られたKBOは、2006年第1回WBCで韓国代表を見事ベスト4に導いた短期決戦に強い名将キム・インシク監督に、またもや命運を託すことになった。真の野球世界最強決定戦として銘打たれた第2回WBC開幕まであと100日と迫り、アジアのライバルである日本、台湾と比べてスタートがやや遅れたが、これまでの国家代表としての戦い方と調整のノウハウを生かして、必ずや最強チームを構成し本番に臨むことを期待したい。