2009年第2回WBCの韓国代表のコーチングスタッフの陣容が25日、ソウルのKBO(韓国野球委員会)の本部で記者会見が開かれ、先日KBOから監督就任を打診されていたキム・インシク監督(ハンファ)の正式な韓国代表監督就任と、その他のコーチ陣が発表された。
コーチ陣の人選をめぐっては、キム・インシク監督が前大会を経験した現職の監督級の指導者を代表チームに迎え入れたいと熱望したが、WBCがシーズン開幕前の3月に開催されることもあり、自分のチームをあけたくないとのことで、候補に上がった3名の監督(キアのチョ・ボムヒョン監督、ヒーローズのキム・シジン監督、LGのキム・ジェバク監督)はすべてその要請を断り、人選は難航していた。だが結局キム・ソンハン(元キア監督)、イ・スンチョル(元LG監督、前ヒーローズ首席コーチ)、ヤン・サンムン(元ロッテ1軍監督、2009年からロッテ2軍監督)などの監督経験者と、リュ・ジュンイル、カン・ソンウ(以上サムソン2軍コーチ)、キム・ミンホ(トゥサン2軍コーチ)などの現職の2軍の指導者などが代表チームのコーチ陣を構成することとなった。
今後の予定であるが、監督、コーチ陣は12月1日に会議を開き、WBC韓国代表の1次エントリー48名を選出する。なお、国内の8球団はベストメンバーを構成するため、選手派遣に100%協力することが約束されている。2008年末までには最終エントリーメンバー28名を確定する予定だ。なお、2009年2月15日に代表チームはアメリカ・ハワイに召集され、2週間の合同練習を行い、2月末に1次リーグ(3月5−9日)の会場となる日本・東京ドームへと移動する予定。韓国代表の緒戦は、3月6日の台湾戦となっている。
北京五輪で韓国代表を率い史上初の金メダルを獲得したキム・ギョンムン監督(トゥサン)、今季韓国シリーズで2連覇を達成したキム・ソングン監督(SK)にWBC代表監督就任を断られたKBOは、2006年第1回WBCで韓国代表を見事ベスト4に導いた短期決戦に強い名将キム・インシク監督に、またもや命運を託すことになった。真の野球世界最強決定戦として銘打たれた第2回WBC開幕まであと100日と迫り、アジアのライバルである日本、台湾と比べてスタートがやや遅れたが、これまでの国家代表としての戦い方と調整のノウハウを生かして、必ずや最強チームを構成し本番に臨むことを期待したい。