DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イ・ヘェチョン、東京ヤクルトへ移籍

 今季オフFAを申請し、日本プロ野球への進出を図っていたイ・ヘェチョン投手(29)が、東京ヤクルトに入団することが25日、正式に発表された。27日に東京で入団記者会見を行う予定。
 イ・ヘェチョンは代理人を通して、契約期間2年、契約金100万ドル(9600万円)、年俸80万ドル(約7680万円)、出来高払い140万ドル(約1億3440万円)の最高400万ドル(約3億8400万円)で契約した。東京ヤクルトでは、今季入団した韓国人投手イム・チャンヨン(元サムソン)が33セーブをあげる活躍を見せ、タイプの違う左腕イ・ヘェチョンに対する期待は非常に高いと見られる。背番号はトゥサン時代の59に代わって、49番をつけることが決まった。
 イ・ヘェチョンは1998年高校卒業後OBに入団し、OBからトゥサンに名称が変更となった99年に8勝をあげ頭角を現した。その後スリークォーター気味のフォームから145km前後の速球を投げる変則左腕として、今季までトゥサンで先発にリリーフに活躍してきた。最高で2001年の9勝と、2ケタ勝利をあげたことはないが、国内屈指の左腕として十分な存在感を見せてきた。2007年は腰の手術で公式戦には1試合も登板しなかったが、今季は1年を通して活躍し34試合に登板、7勝5敗、防御率4.69だった。プロ11年間の通算成績は559試合に登板、53勝40敗6S、防御率4.16。
 イ・ヘェチョンは、日本プロ野球に進出した10人目の韓国プロ野球出身の韓国人選手となった。これまで来日したソン・ドンヨル(元中日、現サムソン監督)、イ・ジョンボム(元中日、現キア)、ク・デソン(元オリックス、現ハンファ)、イ・スンヨプ(元サムソン、現読売)などと比べて国内での圧倒的な実績はなく、知名度も高いとはいえないが、変則左腕という特徴を生かしどこまで活躍できるかが注目される。
(文責 : ふるりん